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2.自由に




皆が大盛り上がりしてる間に自分のステータスについて考える。まず、私の才能は

【最愛の守護者"愛した人と共に戦うと攻撃力や守備力が大幅に上がる"】しかしこの世でたった一人しか認められない。代わりに最愛を匂いで感じ取れるようにもなるらしい。

【愛の狩人"愛した(もの)の為戦う事により経験値を大幅に増やす事が出来る"】友愛、家族愛、恋愛全て可能。召喚獣やペット、植物や食べ物全ての愛に適用可能。

【家庭教師"戦い勉強において誰かに教えるとその教えてもらった方が通常の倍覚えやすくなる“】そのまま。


…微妙!⭐︎5一つが一人のために使われているし、そもそも出会えるかがまず不安すぎる!どんだけ私は愛に飢えてるんだ…。たしかに就職してから忙しくて恋人はいないし、友達も誘いを断り続けて0。家族も就職してすぐ亡くした。だからといってこれは…。




気を取り直してまず、これから先どうするか考えよう。まず一つ目、このままここでお世話になって魔王を倒すために働く。二つ目、魔王は倒しに行かないけどここに留まりお国のために働く。三つ目、それとなく慰謝料を要求して違う街で働く。四つ目、冒険者になって魔物を狩る。五つ目、自由気ままに旅をする。


まあ、心は決まりつつある。まず、この街で暮らすのはなし。王様がいくらいい人そうに見えても周りも同じとは限らないし、かと言って違う街で私だけぬくぬくと暮らすのも…。それとなく罪悪感がある。なら選択肢は一つ、自由に旅をしながら魔物を狩る。狩れたらいいな…うん。


「あの、すみません。」

「ん?なんじゃ?」


盛り上がってた所に水を刺すようで心苦しいが、私は学んだのだよ。


「せっかく異世界召喚して貰って大変申し訳ないのですが、この世界でやっていく覚悟がありません。こんな気持ちでは皆様に迷惑がかかると思うので、少しの間の生活費を慰謝料代わりとして頂いて出ていこうと思うのですが…」

「いやいや、大丈夫じゃ。最初は皆慣れぬものよ。気を使うでないぞ。」

「いえいえ、それだけではないのです…実を言うと私の才能はただ一人にしか効果がないみたいで…足手まといで死にたくないんです。どうかお願い出来ませんか?」

「ぬ…」


最初は引き留めようとしていた王様や周りの人達だったが、才能が一人にしか使えないと聞いて納得し、小袋を渡して来た。とりあえず普通の一家が三ヶ月生きていけるくらいのお金と周辺の地図を貰って私は王宮から出る事になった。


街に出て初めに服を着替えなきゃいけない事に気づいた。王宮をでてからチラチラと見られているような気がするし何よりスーツは動きづらい。貰った地図を確認するとこの周辺の村や町が描いてある。あまり細かくは描かれてないがそれでもありがたいものだった。


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