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1.ありきたりな異世界召喚

初めまして。芋焼酎です。

とてつもない飽き性なのでゆるく書いていこうと思います。



私の名前は東堂歩。ブラック企業で働いていた28歳だ。働いていたと過去形なのは、ある日突然、目の前が真っ白に光ったと思ったらキラキラピカピカと目が痛くなるような部屋にいたからだ。

急に訳の分からない所に移動させられたのは、高校生達やキッチリとスーツを着こなすお兄さんなど私合わせ合計4名だ。


「おぉ!勇者様よ。」


そう声をかけてきたのは、小太りの人の良さそうなおじさんだった。ゆうしゃ…?確か昔にやったゲームでそんなワードが出てきたと思う。しかし、私はブラック企業に勤めるただのOL、目にわかるほどの隈を抱えているこれがゆうしゃ…?言われている意味が理解できず頭が混乱する中、


「ぃ、異世界転移きたああああああ!!」

「チートくる?これ?」


と大盛り上がりな少し小麦色に焼けた爽やかスポーツ高校生達と


「ふん。異世界ですか、盛り上がるのは自由ですが私まで巻き込まないで頂きたい。」


そう言いつつも喜びを隠しきれない真面目そうなお兄さん、反応は色々あるも皆ソワソワして落ち着かないようだ。


「そ、そうなんです。実は…」


それから話し出したおじさんによると、自分は王様で巫女の神託によりこれより3年後魔王が復活し世界を支配するため動き出すという。3年に近くなるにつれて魔物の数が増え自分達だけではどうしようもないので、大昔にした異世界召喚を試みたらしい。

王様の話に嘘は無いと思うが、くたびれ疲れ果てた私はとにかく働きたくなかった。報酬は弾むと言っていたが、それはこちらの世界での話で向こうの世界に帰った場合意味をなさないし、まず帰る方法も曖昧そうだ。魔王を倒せばとか、国一番の魔導士がどうにかとか。いまいち信用に欠ける。


王様の話はまだ続き、そしてこれが何より大切だという。この世界には一人に三つ必ず才能があり、その才能も様々で⭐︎1から⭐︎5まであって⭐︎5の才能がある人は稀で、大体⭐︎2や⭐︎3の才能ばかりだそうだ。


RPGでよくあるステータス?は右手をスライドするように動かしながらオープンと唱えると見えるらしい。ちょっと中学2年生の頃を…いややめておこう。誰しも闇を抱えて生きていくのさ…。基本、人のステータスは見えなくてギルドや国にある管理表?と言う宝石みたいなアイテムで確認する。まあ、滅多に使用しないらしいが。ちなみに、管理表"?"なのにも理由がある。ステータスを見てみるとこんな感じだ。


ーーーーーーーーーーーーーーー

名前;トウドウ・アユミ

年齢;28

種族;人間

LV;62

体力;736/7500

魔法;2050/2050

守備;320/1200

速さ;600/1020

才能;【⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎最愛の守護者】

才能;【⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎愛の狩人】

才能;【⭐︎⭐︎⭐︎家庭教師】

恩恵;文字や言葉を母国語に変換する。


ーーーーーーーーーーーーーーー


体力などに関しては国を守る騎士たちで4500、レベルで120あれば強いと認められるらしい。農民や商人の平均レベルは60くらいだそうだ。私の場合体力が異様に多いのはきっと寝ずに仕事ばかり繰り返していたら、体力だけが成長したって事だと思う。体力とか少し減ってるのが、私が頑張ってる証拠さ…。レベルが1からではないのは、元の世界での経験がこっちにきて数値化し反映された結果だそうだ。元々10歳以下の子供でさえ10レベルくらいはあるそうなのでそこはとても安心した。


そして、私は才能⭐︎5が二つもある事に内心喜んでいたら、隣の高校生たちからは三つ全て⭐︎5であると話しているのが聞こえ少しがっかりした。ちなみに、管理表で王様たちが確認したのはレベルと体力などのステータスのみで才能に関しては違うアイテムもしくはそういう才能がいるらしい。なので私の才能が漏れることは滅多に無さそうだ。高校生達は興奮の余り回復速度⭐︎5だ!と早速漏らしていた。


文字や言葉を母国語にという恩恵のおかげで会話や読み書きなどは出来るが存在が曖昧な言葉などは近い言葉に変換されるので何というか少し違和感がある。ノートじゃないのに表とつくのに慣れるまで時間が掛かりそうだ。




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