家の近くの生きる森
MBを探す為にエコーの近くの森を探索する事にした。
「エコー気を付けろよ。」
「急にどうしたんだ?」
「この森地面がぬかるんでいるから危ないだろ」
この森はありえない程に地面がぬかるんでいる。いつ地面に埋まってもおかしくないくらいに。
「なんだこれ」
アルファの脚を何かが掴んだ。
それは木の根っこだった。だがアルファの足元には木の根っこなんかなかったはず。するとアルファは脚を掴まれたまま木の根っこに振り回された。
「アルファ!大丈夫か!なんだよォこの森!」
エコーはこの森の外の街へ出る時こんな事は一切なかったので驚いた。
「俺は大丈夫」
アルファは槍で木の根っこを攻撃し脱出に成功した。
「なんだ?泥に何かが埋もれているぞ」
エコーは埋もれているものを触ると木の根っこと他に何かある。取り出すとそれはMBだった。しかしそのMBは今までのとは『色が違っていた』
割ってもアルファは何も思い出さなかった。
その頃ある男が生きる森の近くの街にやってきた。その男はもう既に全ての記憶があった。男は喜んだ顔をしていた。
アルファ達はその後も森を探したがMBは見つかることがなく街へと移動した。
アルファ達は街を探索中にある男と出会った。男はアルファが持っていた違った色のMBを見てこう質問した。
「俺のと色が違うし何故割れているんだ?」
「割ると記憶が戻るんだ。しかしこれを割っても記憶が戻らなかった」
アルファがそう言うと男は「いつそれを割った?」と聞いた。
「大体1時間くらい前だぞ」
エコーと回答に男は驚いたような喜んだような顔をした
「そう僕1時間くらい前に記憶が戻ったんだ!」
そう前に割ったMBはこの男のものだった。
男の手元を見て気づいたが、元の色のMBを持っていた。
「その手に持っているのを割ってくれないか」
アルファのお願いに対しその男は迷った顔をした
「どうしよう。綺麗だから割りたくないけど、割ったら君は記憶が戻るのか...」
「お願いだぞ!割ってくれよ」
エコーもアルファと一緒にお願いをした。
「じゃあ僕を仲間にしてくれたら割ってやる」
男がそう言うとエコーは「大歓迎だぞ!」と言い男はMBを割ってくれた。
アルファは『いつ死んだのか』を思い出した
アルファは1993年に死んだことを思い出した。年齢は分からないが見た目として18〜25歳くらいだろう。死んだらもう歳をとらないためこの事から産まれた年は1975〜1968年だろうか。このことを思い出したことは良い収穫になった。
アルファはこのことを思い出しても何も思わなかった。
「私はエコー。で、こっちの男がアルファだ。お前はなんて言うんだ?」
アルファがぼーっとしているとエコーが男に名前を聞いていた
「僕はスレンド。会社で働いていた28歳。こんなに背が高いのに痩せているから怖がられていたし、社内で虐められていて、その虐めがエスカレートして殺されたんだ」
男はスレンドと言うらしい。それと悲しい前の話を教えてくれた。