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♯00
「ああ、シスター!これから穢れた戦争に向かう我々に祝福を授けていただけませんか?」
武勲を上げる機会だと思っている癖に?
「この者に加護があらんことを」
人殺しに加護を与える神など居るものか
「ありがとうございます」
只々自分の事しか考えず、他人の不幸を願う者に加護などあるものか
こんな私は、こんな奴らは、こんな世界は、消えてしまえばいい。
「今回も頼んだぞ、将軍」
また殺せというのか。
「仰せのままに」
まだ殺すというのか
「流石です!将軍閣下!」
人殺しがそんなに偉いのか!
人殺しの王、人殺しの部下、人殺しの私。
みんな苦しみながら死ねばいい。
「「みんな、殺してしまおう。」」