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生きること、見ること、伝えること

前回に引き続き主人公描写中心ですが、次回からは描写変わるので、安心して読んでください。

ーーもう、死んでしまったのか?生まれ変わったばかりじゃないか?人生やり直せると思ったのに、


ーー生きたい、生きていたい、死にたくない

前世での不徳がこの状態を引き起こしてるなら、ーー謝るから、真面目に生きる、人と関わる、死にたいなんて思わない、だから

お願いだ、生きていたいんだ、やり直したいんだ


願い、決意する、

「ーーお前はまだ死んでないよ

そう言われた気がして


目を覚ました

ーー臭う、臭い臭い、なんの匂いなんだ?腐臭、生前の匂いに当てはめると、生ゴミと土とトイレみたいな感じか?居心地悪いな。くっさ、今まで匂いって嗅げたっけ?生まれて初めての匂いが臭いとか、ついてないな、

どうも最近目覚めが悪いらしい


匂いを吟味じ堪能した、クサイけど

ーー気づく、匂いの他にも違和感が

ーーうう動けない、だと…拘束されているのか?いや違う、硬い硬いーこの感触は…埋められたのか?土でか?待てクサイんだただの土ではない


そして、違和感の矛先が己に向く

なぜ、生きている?埋め立てられたのは全身だ呼吸どころか皮膚呼吸すらできないだろ、呼吸しないで生きられる生物がいるのか?


やはり、死んだのか、それで此処は死後の世界っか?どうすればいいんだよ


状況に翻弄されるが、やることは変わらないこの状況から脱すること、その為に身体中の土を払い除ける、が、そんなに簡単ではない、

ーー重い、

しかも手も足も無いではないか

無いものは仕方ない、ならば、あの時のように全身を使って上へ上へ、

ミミズのように掘り進める


上へ上へ、必死懸命に掘り続ける。疲れなんてもう忘れた。上に上に、ーー慣れてきた、感覚は掴んだ、光が見えてきた

もう少しだ


掘って掘って掘る 、そして、地に這い上がる

光は見えた、が、ぼやけている、よく見えないな、…

…もしかして、俺って…目が見えないのか?ーーそうは思いたく無かった、しかし、状況証拠は完璧なので否定しづらい、

救いがあるのは光は認知できること、じゃあ…目を凝らせば…少しは…


全神経を目に集中ーー世界との繋がりを求めて、全身全霊でーー


見、見える、ぼやけ過ぎだが、一応見える、ーー良かった、本当に、安堵、


ここまでぼやけると、もはやモザイクだ、視覚がモザイクを通して映したモノ、それは…辺り一面に広がる脂ぎった土と瓦礫の山積み…だと思う、

匂いに続いて、初めての景色がこんなに汚いのは、残念だが、


よく見えない、けど見える、自分の視覚障害を自覚して、考えを巡らせる、自分って何なんだ?耳は聞こえるし、鼻も効く、でも、目は弱いし、手も足もない…あと呼吸しなくても生きれるんだったな…


ーーそういえば、俺って喋れるのか?まだ、声は一度も出したことない、もしかすると…

ーー確かめる為に、叫んだ。これ以上何も失いたくない、みんなと同じでいたい


「俺の名前は、スズキ ウリン 誰かー聞こえるかー?」

声高に自己主張をした。

自分の声が自分の耳に届いて一安心

少し遅れて、自分のモノじゃない声が…


「ーーー誰か〜いるのか〜?

その声も片言を放っていた


誰かいる、その事実はスズキウリンを勇気づけた
















次回の投稿は明後日9月7日土です

よろしくお願いします


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