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拝啓、屍者の帝国より  作者: デューク・ブラックマン
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6 不穏な会議

いやぁ不穏な会議始まってますね

一方その頃美しい白亜の巨大な城でその美しさに似合わぬ不穏な会議が行われてい

あの蜥蜴人モドキごときに不覚を取るとは全く愚かなことだ そんな事はあってはならぬ

軍の指揮官は誰だ不甲斐ない指揮官なぞ我が国ではいらぬ、即刻首を刎ねよ

純白に金銀宝石で飾った派手な衣装で脂肪たっぷりの男

そう、この男が神聖正騎王国、国王ゲオルギー・シャーデク

ド派手な宝飾品を好み血統主義者で権力をほしいままにしている

いえ陛下、あの者の一族の首をはね我が神にお許しをいただなければなりませぬ

我が国の領土となるはずのあの土地を勝手に住み着いてる不浄の者たちを一刻も早く我が神の元へと送らなければなりません、不穏な事を言うこの男はこの国の大神官イーヴォ すべての国民から信仰のある大神殿に住む大神官イーヴォ、純血の国民に対してのみ慈愛を持つが混血や亜人種に対しては非常に冷酷である

誰かなにかいい案がないか申してみよ 

では陛下あれを使ってみたらどうでしょう我が神の力を知らしめることができるでしょう

我らが神の元へ亜人共の魂を送って浄化してもらおうではありませんか

わが配下の者たちの調査によると神を恐れぬ愚か者たちの封印は破ることができるそうです

細身に白い軍服を着ているこの男は王立法魔術研究所所長ファンフリート大公

研究に対して貪欲であり亜人種や混血の者を用いた生体実験を行う冷血な人物だが

古代兵器研究ではこの国で、トップだろう


ファンフリートよ愚か共に我が神の力を思い知らせるのだそして神より与えられし国土を取り戻せ

はい、陛下の御心のままにとファンフリーとは答えた

ですがあの帝都を落とすとなるとかなりの犠牲も出るのではないのでしょうかと参謀の一人が言うと、その心配には及ばぬよ 我に秘策がある白髪の男参謀総長のジラールが

が答える

参謀総長のジラール白髪の男、影の薄い男で狡猾に立ち回り、暗殺や要人の誘拐などを行う闇ギルドや暗殺ギルドを子飼いにしている


我の子飼いの者に面白い奴らがおる、そやつらを使ってはどうかな

どこにでも入り込み暗殺や洗脳を得意としておる

いま宰相の家の出入りの商人としてもう潜入しておるからいつでも仕事にかからせることができるのだよ

ジラールよ期待しておる早く我が領土を取り戻すのだ

あの亜人共を殲滅するのだ

これで我が国は栄光の道へと進むのだと不気味な笑顔で国王ゲオルギーは言った

直ちに戦の支度へとかかりますと文官たちは書類を抱え足早に部屋から出ていった

その日を境に神聖正騎王国の王都カルバーには傭兵団や物資が続々と集められ

段々と戦争の気運が高まりつつあった


その頃帝都のアルは木の上で昼寝の真っ最中であった





不穏な会議など知らずに主人公はお昼寝タイム


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