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拝啓、屍者の帝国より  作者: デューク・ブラックマン
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2 皇帝の帰還

なんとか脳みそをフルに使って書いております。誤字脱字等ございましたらご容赦ください



それから数ヶ月が過ぎた頃、皇帝クレシェンツィオ・ヴィクルンド・ミスラルス3世がミスラルス帝国騎士団と将軍である2人の皇子エバンスと

を連れ帝都に国境のガラルデン砦より凱旋してきた。


帝都は皇帝の勝利の凱旋ということでまるで屋台が所狭しと出店し祝賀ムードで溢れかえりお祭り騒ぎのようである


沿道は人で溢れかえり屋台からは、威勢の良い客引きの声が聞こえる


沿道の周囲には護衛の兵士たちが長い槍を持ち民衆に向かって立っており誰も沿道から飛び出さないように注意深く警護をしている。


帝城へと向かう真紅と黄金に彩られた鎧を身にまとい武装した地龍に騎乗する皇帝と黒に紅色の装飾の甲冑をまとい小型の地龍に騎乗するミスラルス騎士団一行があらわれるとに沿道の民衆から、皇帝陛下万歳!!と声がかかる


きゃ~ぁエバンス様~と若い女の子たちが必死に手を振る


ルーファス様~こっちを見て~女の子たちから絶大な人気がある二人だが照れくさそうに手を振り返している


街の女の子たちからすれば二人ともイケメンで性格がよく騎士団の部下たちから絶大な人気があり将来を約束された超優良物件なのだから仕方ないだろう


ひょっとしたらひと目で気に入られて玉の輿に乗る事ができるかもなんて下心もあるのではないだろうか

 

街で売られる二人の似顔絵が若い年頃の女の子たちの間で大人気らしい


街の中心に差し掛かったあたりで皇帝陛下に栄光あれ!!ミスラルス騎士団万歳!!とさらにたくさんの声援が聞こえる


色とりどりの紙吹雪が舞い祝賀ムードをさらに華やかなものとした。


皇帝一行と国家騎士団であるミスラルス騎士団が帝都を離れて居た理由は、

北の大陸の神聖正騎王国による国境への軍事侵攻によるものだ



神聖正騎王国による侵略により小さな村々や街は戦災で焼かれ田畑は無残に荒らされ抵抗した兵士たちや戦えぬ者たちのことごとくは無残に殺され村や町は若い女子供は奴隷として攫われ物資や食料の殆どが略奪され尽くしてしまった。


神聖正騎王国の言い分によると『大河を挟んだ中央大陸は我らが神代の時代より神に与えられし我らが領土であるからによって竜人たちは即刻国を明け渡しわれらに帰順せよ』と攻め込んできたのだった。

神聖王国の教義によると王国にすむ神族の血を持つもの以外は人ではない物と同意義である、蛮族は神のもとに送り原罪を浄化して神族として生まれ変わらせなければいけないというなんとも物騒な教義である


奴隷制度も各国で許されてはいるが通常は、戦争奴隷、犯罪奴隷、借金奴隷があり最低限の命の保証がされ場合によっては奴隷から開放されることが保証されているが神聖王国ではあっさりと処分されてしまうことが多い

しかし犯罪奴隷はまた別である



武力に秀でている竜人たちの国家の騎士団、皇帝が前線に立ち士気も高いミスラルス騎士団には勝てるはずもなく連戦連敗の神聖王国騎士団は軍とともに潰走した

騎士団の活躍により国境まで領土を取り戻し奴隷にされるべく攫われた女子供を保護したのだった。



威風堂々と城へと入城する皇帝一行とミスラルス騎士団、城下街は、勝利による祝賀ムードで溢れていた


おかえりなさいませ陛下この度の戦の勝利おめでとうございますと恭しく頭を下げる豪華な衣装をまとった恰幅の良い片足の大男がいた


宰相のサルバドールだ


うむ、大儀であると皇帝が答えると宰相は戦に行けぬこの身が悔やまれてなりませぬ


サルバドールよ、そなたが帝都の守りを担ってくれて居るのだから予は戦に専念できたのだそして我が子らにも戦の何たるかを教えることが出来たのだからよい


このサルバドールという宰相は皇帝と幼馴染であり文官としても武人としても優秀で鉄壁のサルバドールと二つ名で呼ばれた武人である


先帝の時代魔獣討伐に参加しその当時皇子であった今の皇帝を魔獣の一撃から身を挺して守ったがその時に片足を失ったのだ



サルバドールよ我が留守の間なにか変わったことはなかったかと皇帝が尋ねると


陛下、数ヶ月前突如アルフレート様が倒れられてまだ意識が戻りませぬ


ゾルターン殿が治療してくださっているのですが一向に目覚める気配がないのですと宰相が答えると

ゾルターンが見ていてくれるなら心配あるまい落ち着いたら予も見舞うとしよう

エバンス、ルーファス、予とともにアルフレートを見舞うのだ伴をせよ


はい、父上、お伴させていただきますとエバンスとルーファスが答えた


その2日後、皇帝はエバンスとルーファスを伴いアルフレートを見舞うのだった



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