【女子限定‼︎ ガタピシVR風 駐車トレーニング体感ゲーム】 セキララ編
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「うぎゃああーー! 落ちる落ちる、あんたちゃんと後ろみなさいよ!」
「そんなこと言って姉さん、あたしのふとももに触れる指先が、優しい♡」
「触ってねーだろそんなとこ! しっかり運転しろゴラア‼︎」
ーSTAGE:2ー アンデス山脈 標高3500メートル付近、特別駐車場。
双子姉妹、セキとララの2人は6輪小型バギーで駐車の練習中。
なぜ、こんなシチュエーションで?
なぜ、駐車の練習?
キッカケは何気ないランチでの会話だった。
「女性、特に若い子は車の駐車が苦手。下手じゃないけど苦手に感じている子は多い」
なら、ジャンジャン練習してみようZE!
ということでやってきたのが、ここ【アンデス山脈 特設駐車場】
すでに《STAGE:1》をクリアしたセキとララはさらなる高みへ進んでいた。
もちろん、本当に現地にいるわけではない。
いま流行りのVRで体感トレーニング中。
そういうシステムを開発した機器メーカーの知り合いの”ご好意”で
特別に練習させてもらっているのだ。
ただし、この経緯はソフト開発の”養分”にはなるのだが。
運転席で妹のララがゆっくりとバックの操作。
だが、斜面30度、地面は岩まじりで凸凹。
VRはこの地面の凹みにハマった感覚、
斜面上で重力がかかる感覚がかなり感じられ、嫌な汗をかける。
お腹のあたりに嫌な重みとプレッシャーがかかる。
しかも、駐車ラインの白線を超えた先は高さ数百メートルの崖。
STAGE:2はなかなか歯ごたえがあるシチュエーションだ。
「ちゃんと見てるかちゃんと見てるか、おい‥‥‥」
「大丈夫、姉さん。あと1メートル」
姉のセキは助手席で、ちょいボケなララのドラテクに不安を感じながら
ドギマギ後方を見つめていた。
行き過ぎれば、まっすぐ落下だ。
傾斜したバギーは路面の凸凹でグラグラしながらゆっくりとバック、バック。
だが、
「ブエノ ディアス、こんにちは。今日はいいお天気ね」
運転中の2人に農作業してた近所のおばあさんが話しかけてきた。
「ああ、hole オラ!おばあちゃん元気?」
「おおい、だからお前ハンドルから手ェ離すなよ」
「おねえちゃんたち、じゃげえも食うけ? そこの畑で獲れたばっかでよ」
「おお! おっきいジャガイモ。おばあちゃんが作ったの? ねえねえこんなおっきいの獲れるんだね。見てよ姉さん♡」
「うわあああ、だからあんた〜〜、白線、白線越える‼︎」
あ、
落ちた
タ・イ・カ・ン