反転して
軋む街に嫌気がさして、目を瞑るけど、永遠にコンクリートで。
すっとんで時間が過ぎて、風すらビルの谷間で人工的に流動されて。
波も朝も夜も全部が全部、デジタル化されて。
探さないでください、探してください。至る柱に張り付けられていて。
涙一粒もデジタル化されて。
夜も明るくて、星は遠くて。
遠くで、粗くなったビットに集中して。
やがて、平面になって。
彼方で消えて。
どこかで泣いて。
あなたとどこかで。
色彩に鮮やか自然にモノクロ排除。
平面は存在せず、緑が私を覆う。
緑はどれもが独立した緑で。
永遠の深みがあるのです。
私はあなたに言いたいことはただ、
この星の反対側でひっそりとゴミに埋もれている。
咳一つすら響かず、こんもりするのさ。
離れた涙を一つに戻すには、
オアシスを緑に変えるしかないのさ。
彼方で消えた。
あなたとどこかで。