第4話 走り屋に憧れる子(前編)
この話はフィクションであり実際の話、人物とは関係ありません。
車を運転する際は交通ルールを守り、安全運転で行きましょう。
詩織「みなさま、運転するときは絶対に、安全運転で行きましょう。」
-横浜峠頂上駐車場-
そこには1台の赤いRX7が止まっている。
麻理の車だ。
ブォォォォォォ!ウォン!
そこに1台の車が駐車場に滑り込む。
哲也のハチロクだ。
キキィ、バタン。
哲也「おまたせ、麻理。」
哲也が降りてきた。
麻理「ううん、私も今来たの。」
麻理は言った。
哲也「ところで、お願いってなんだい?」
麻理「実はね...」
麻理は哲也に話し出した。
麻理「私の友達に走り屋に興味を持っている子がいてね。」
哲也「うん。」
麻理「その子にね、てっちゃんの話をしたらね、とても嬉しそうでね。」
哲也「ほうほう、それで?」
麻理「その子がね、実際にてっちゃんに会ってみたいんだって。」
哲也「なるほど、実際に走ってる人に会ってみたいんだね。」
麻理「うん、つまりはそう言うことなの。」
哲也「丁度よかった!実は強化タイロッドを付けたから今夜テストがてらに、走ろうと思ってたんだ!いいよ!じゃあ今夜、松谷の店で会おう!」
麻理「てっちゃん、ありがと!じゃあ今夜7時に友子の店で!」
哲也「おう、じゃあ後で!」
バタン、キュルルルルル ブォン!
麻理は車に飛び乗るとすぐに走り去っていった。
哲也「よし、すぐに松谷の店にでも...」
ブォォォォォォ!ヒュルル!
そこに1台の車が走ってきた!
哲也「ん?このエキゾーストは...まさか!!」
そう!哲也の考えていた通り、GTRだったのだ!
そのGTRは哲也の前を走り抜けていった!
哲也「なんだ?あのGTR、ER34みたいなバンパーつけて...しかし、見たことないな、何処のGTRだろうか...」
と、考えながら哲也はハチロクに乗り、峠を下った。
-松谷オート-
ここは、横浜ROADRUNSのメンバーである、松谷友子の実家でありメンバー達がひいきにしている整備と点検とチューニングの為のショップである。
中で客のランタボの点検をしているのが松谷友子である。
友子「ふんふんふ~ん♪」
哲也「こんにちは~。」
友子「あら、てっちゃんいらっしゃ~い。」
哲也「松谷、今日の夜峠に行かない?」と、哲也は聞いた。
友子「麻理の友達の為に行くんでしょ?私も行くよ。」
哲也「あぁ、知ってたんだね。」
そこに、一人の客がやって来た。
客「あの~すみませ~ん、点検終わりましたか~?」
哲也は客を見てびっくりした!
哲也(うわっ!でかいなぁ!)
友子「はい、丁度終わりましたよ!」
客「ありがとうございます~。妹は忙しいもので...」
哲也「じゃあ松谷、後でね。」
友子「うん!わかった!」
哲也(すごくでかかったな~、どれぐらいあるんだろ。)
と、考えながら哲也は家に帰った。
-その夜-
哲也と友子は、麻理を待っていた。
哲也「うーん、遅いなぁ。」
友子「道が混んでるのかなぁ。」
アイアム スーパー ヒーロー♪
哲也「おっ、電話だ、はい、もしもし、植本ですが。」
?「あの、友子さんに変わってください。」
友子「ああ、私が話すから。」
哲也は友子に携帯を渡した。
哲也「最初から松谷の携帯にかければいいのに、なんでだろ。」
友子「はい、じゃあ後でね、詩織ちゃん。」
哲也(ん、詩織、詩織ちゃんっていうのか。)
友子「もうすぐで着くって。」
哲也「あっ、そうか。じゃあ今のうちにハチロクの中を少し片付けるか。」
-そしてしばらくして-
ブォォォォォォ!ブォン!
哲也「おっ、来たな。」
キキィ、バタン。
麻理「おまたせ、二人とも。」
友子「あら、詩織ちゃん久しぶり。」
麻理の横にはかわいらしい女の子が1人いた。
哲也「おっ、この子か、詩織ちゃんっていうんだ。」
詩織「ボンソワール、哲也さん。」
哲也「えっ!?フランス語!?」
哲也は驚いた。
麻理「この子はね、いろんな言葉が話せるのよ。」
詩織「ウイ、私の名前は今井詩織、よろしくお願いします。」
哲也「よろしく、僕は植本哲也っていうんだ。」
詩織「よろしく、哲也さん。」
友子「じゃあ、早速行きますかぁ。」
哲也「よし、じゃあ車だが、詩織ちゃん、どっちの車に乗るかい?」
と、哲也は聞いた。
詩織「私は、走りを学ぶための車、このパトカーみたいな車に乗りたいです。」
哲也「ああ、ハチロク、これパンダカラーっていうんだ。」
詩織「パンダカラー...いい色ですね。」
哲也「あっ、ありがとう!じゃあ、早速行くかぁ!」
バタン、キュルルルルル、ウォン!
哲也「詩織ちゃん、緊張してる?」
詩織「ノン、緊張してません。」
哲也「じゃ、行くよぉ。」
ウォン!ブォォォォォォ。
作者「さあ、今回はゲストをお招きしております、今井詩織ちゃんです!」
詩織「ボンジュール、みなさま。」
作者「詩織ちゃん、後編の見所とかあるの?」
詩織「後編...あなたが言うところでしょ?そこは。」
作者「ひゃー!詩織ちゃんには敵いません!」
哲也「と、言うわけで後編、見てね!」