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竜殺しの学園生活(爆笑)  作者: 佐藤 達也
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第5話

第5話 看板、壊す、主人公

「黒衣之姫騎士なんてどうかしら?」


まずい。僕が社会的にしんでしまう。

―――いや、待てよ?この子そもそも僕の名前知らないよね?

どうやって広めるつもりなんだろう?


「...どうやって広めるつもり?」

「決まっているでしょ。あんたの名前と一緒に、よ」


ふむ。

――――この子は間違いなく馬鹿ですね。

確信しました。そうでなくてはおかしい。そうでなければ、


「だから早く名前教えなさいよ」


―――名前を教えないと言っている本人の目の前で堂々と方法まで教えるやつはいない。


「だから、教えないって言っています」

「なんで?!」

「『なんで?!』じゃないでしょうに。なんで教えないって言っている人の目の前で広める方法を喋っておきながら教えてもらえると思ってるんですか、あなたは?」

「う、ぐ」

「それじゃあ失礼しますね。あ、あなたの名前、なんですか?」

「さっき教えた」

「忘れました」


知りませんよ、そんなこと。興味がないことは忘れるに限りますから。


「ナナ。ナナ=ルージュよ」

「覚えておきますその名前」


少年がそういい終わったとき、


―――グオオオオオォォォォォォォォォォォオオオオオオ

強風が吹き、


―――もう少年はそこにはいなかった。


「なんなのよーーーーー一体ーー」


―――ポークポーツの砦。門はあちら。御用の方はメッセージを書かなくてもいいし、言わなくてもいいし、来なくてもいいから、回れ右してさっさと帰ってねwww-――


喧嘩を売っているかのような高圧的な看板がぽつんと立っていた。


そこに


―――トッ―――


1人の少年が風と共に舞い降りた。


少年はちらりと看板を視ると、


「この看板立てた人、ノリが嫌だ」


そういいながら門の方向に歩いていった。

その後ろには、


見るも無残な看板が残っていた


―――ポークはあちら―――


街の名前が豚の名前になっていた。

...少年よ。やりすぎだ。


「さて、と。それじゃ、目的地の学園に1年で着くように寄り道しますか」


少年はそう呟き、微笑を浮かべながら門に向かっていった。

そのときの顔は誰が見ても女の子が笑っているようにしか見えない様な顔だった。


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