第3話
ブックマーク登録してくださった方、ありがとうございます。
今は、部室にいるのですが、僕以外誰もいないという何とも斬新なことが起こっています。
あぁ、寂しい。
第3話 龍を倒した哀れな主人公
とある村では宴が行われていた。
「どうしてこんなことに?」
その片隅には少年が。
「こうなったのは、全てあの女が悪い。今頃俺はこの村を出て行っている筈なのだから。」
そう呟き、人の中心にいる人を睨みつけた。
―――30分前―――
「ちょっと待て。その人は私たちを助けてくれた人、いわば恩人だ。そんな人を困らせるとは、私たちはいつから恩知らずになったのだ。」
なんか急に語りだした村人(女)。
何こいつ。頭おかしいの?死ぬの?
「ここは、...宴だろう。」
ドヤ顔して言った。
いや、そんなの誰も賛同しないだろうに。
ため息をつく少年。
だが、少年は知らなかった。
この村が...
「「「「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」
―理由を見つけては直ぐに宴をするような能天気な村だとは。
少年は知らなかった。
―――ここで帰るのが最も良い解決方法だったとは。
―――帰らなかったというだけで、お荷物を持たされそうになることになることを。
3時間後―――
「俺はもうこの村から消えるぞ。」
少年はそう村長に切り出した。
「そ、そんな。来たばかりなのですよ。もう少しゆっくりされていっては?」
なんで焦っているんだこいつは?
「いや、十分休ませてもらった。これ以上はここにいても意味がない。また、旅に出るとする。世話になったな。」
いやな予感がする。早くこの村から離れよう。
「では、ナナを連れて行ってください。きっと役にたつはずです。」
ふむ。...いやな予感がする。と、いうわけで、
「断る」
「いや、そこは断るなよ!」
うるさい村人(女)がドアの前に立っていた。
はぁ、
出てこなければ良かったのにという落胆の意味を含んだ溜息は、夜の帳の中に静かに消えていった。
主人公、哀れ。ぷくく。
読んでくださった方、ありがとうございます。
まだまだ続きますよー。