第2話
第2話 主人公、質問攻め
「…え?」
ある村人が疑問の声をあげた。
ある方向を村人が指さした。
その光景を見た村人たちが有り得ないものをみた。
「「「「「ぐおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」
どおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんん!!!
ドラゴンが一瞬で、5体のドラゴンの首が、斬れていた。
「「「「「「「「「「...............え?」」」」」」」」」」
そして、その前にいる、たった1人の美少女がいた。
「ふむ。寝よう。そうすれば起きた時には全てが丸く収まっている筈だ」
...そう、黒い刀身の剣を持った、たった1人の美少女が。
――――3時間後―――――
少年は村の者たちに囲まれていた。
「君は誰だ?」
「どうしてこんな所にいる?」
「どうやってドラゴンを殺した?」
「どうして」「どうして」「どうして」「どうして」「どうして」「どうして」
「どうして?」
そして、質問攻め(確定)にあっていた。
勿論少年は何でこんな目にあっているのかわかっていない。
勿論やれる者がいないわけでは無い。だが、そんなものは王国直属の騎士王ぐらいの一部の化け物だけだ。普通に考えても少年にそんな力があるわけが無い。
だから質問攻めにあっているのだ。
しかし、その少年には常識が無い。致命的なほどに無い。
森の中で3年間暮らしていると、常識の無い子が出来てしまうのかもしれない。
しかし少年はそんなこと知らない。勿論税金の『ぜ』の字さえも知らない。
そんな少年に質問攻め?
―――新手の拷問にしか聞こえない。
例にも漏れず、少年は困ったかのような顔をしていた。
そして話そうとした時、
「ちょっっっっっっとまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
うるさい女の人の声が村に響いた。
「...うるさい」
少年はそう呟き、
はぁ、
と溜息をついた。
ご視聴、ありがとうございました。