第18話
お久しぶりです。
開いたら、PV8,000という意味のわからない結果に。
皆さん、ありがとうございます。
第18話 馬鹿が、三人、自嘲、無し。
「「「「「ただの野原じゃねぇか」」」」」
「はっはっは。そりゃそうだ。なんたって魔法試射だからな。学園内より野原のほうがいいに決まっているだろうが」
「「「「「そりゃそうだ」」」」」
「んじゃ、試験を開始するぞ。『READ』だ。的を壊せれば一応の合格点だ。
5,4,3,2,1,0.Magi start !」
「我望むは青。其が型成すは槍。其が力は必中。導き来たるは下級の魔法。力よ来たれ。
<blue spear the first>」
「我望むは赤。其が型成すは槍。其が力は必中。導き来たるは下級の魔法。力よ来たれ。
<red spear the first>」
ドンッ!!
二度の破砕音の後に見えた物は、
中心だけが奇麗にくり抜かれた的だけだった。
「それじゃ、帰ろうか。ナナ」
「うん。帰ろう。セリカ」
二人はそんなことを言いながら帰っていた。
「どういうことだ?まさか二人ともギルドランクAと同等の実力を持っているとは」
実はこの試験は破砕、破壊ではなく、『どれだけ強い威力を魔法に込められるか』ということを主としており、破壊するためにはAランク相当の実力が必要とされる程の固さを持った的である。つまり、自分たちの首を自分たちで絞めている、ということだ。
しかもこの試験、実際は得点に反映されない。的に届かない受験生を振るい落とすためのものだからだ。やった意味が0に近い。
「セリカー。ギルド行って何か依頼受注しよ?」
「別に良いけど、どんな依頼?」
「戦闘系!」
「はーい」
この二人、馬鹿なのかな?
「我が望むは茶。其が型成すは剣。其が力は縦断。導き来たるは下級の魔。力よ来たれ。
< brown slash the first>」
キンッ。
「ふぅ。掠っただけですか。まぁいいです。お父様は褒めてくださるかしら。それにしても、先ほどの威力を放ったお二方…ふふ、つまらないと思っていましたが、これは存外楽しめそうですね」
ここにもう一人『天才』という名の化け物がいた。
…頑張れっ。先生。今年は色々と大変そうだから。
そして、セリカ、ナナ、自業自得とはいえ、ドンマイ!
今回は、…今回も迷走しました。
次話こそは、真面目になったらいいなぁ。