第15話
おひさしぶりです。
不定期ここに極まれり!
…いや、申し訳ありません。
少し忙しくいて書いていなかっただけなんです。
…
……ほ、ホントですよ?
第16話 入試前の男子と女子の…何これ?
わいわい。
がやがや。
いつもと違い今日から3日間は魔法学園の入学試験のため希望に満ちている顔と不安げな顔で周りをきょろきょろと見ている者、果ては我が物顔でふんぞり返っている者など、たくさんの受験生がいる。私も試験官として子供たちを審査しなければならない。
…さて、そろそろ移動するか。頑張れよ。受験生。
「本当に本気でやらなくてもいいの?」
「大丈夫。一割でも合格できるよ」
不安げな顔で周りをきょろきょろと見ているナナ。
それとは正反対の態度で堂々としているセリカ。
二人はいま学園の門前にいる。
学園の受験内容は毎年異なる。
今年は、
一日目
筆記試験
二日目
魔力測定
三日目
魔法試射、試験管との試合
四日目
試験管との試合
となっており、ナナは受験番号二七八番、セリカは受験番号二七九番だ。
ここできずいた人もいるだろう。そう、ナナが言いたいことは、
「本当に筆記以外の試験、手抜きしていいの?」
と、いうことである。
確かに受験は持っている力すべてを全力でふるい、悔いの残らないようにするのが当然であり、形式美だ。だが、それは
「僕たちはもう宮廷魔導師以上の実力がある。一割ぐらいの力で合格できるよ。だって僕たちは『無詠唱』『詠唱破棄』ができるし、レベル100の魔法だってあるんだから」
普通のものならだ。
「うー。せっかく本気で戦えると思ったのにー。セリカの意地悪」
「そっか。じゃあ僕はナナの近くにいないほうがいいね」
「ど、どうして?」
うるっ。
セリカの一言で泣きそうな顔になるナナ。
そんなナナにセリカは
「本気でやったらナナは成績上位者に入って、しかもたくさんの生徒に憧れの目で見られるだろうから近付けないし。先生には頼りにされるだろうし。学園在学中にたくさんの宮廷魔導師から引き抜きがかかるだろうし。そしたらより一層生徒から憧れの目で見られるだろうから」
「わかったよー。本気出さないからー。許してよー」
えぐっ。えぐっ。
「わかった。許してあげる」
「セリカー!」
一瞬で泣きやむナナ。そして抱きつかれるセリカ。
はっきりいって周りからは美少女二人がじゃれているようにしか見えない。
その為、周囲からの認識は『あー。和むわー』だった。
…誰か、嫉妬、してやれよ。
「それでは、教室を開きます。受験生は割り当てられた教室に入り、待機していてください。
「「「「「「「急に?!」」」」」」」
驚く受験生続出。そして、公然の中心でいちゃつく二人。さて、
今年の入学試験は荒れそうだ。
皆さんのおかげで、5,800PVを超えました?
ありがとうございます。
引き続き、お楽しみください。