第1話
はじめまして。
本作は作者の暇つぶしによって書かれているため、
つまらなくても「しゃあねぇなぁ」程度に思ってください。
第1話 龍をも殺す主人公
―ぴちゃ…
名前のない街の協会は、ある日紅く染まっていた。
中にいたのは上半身と下半身を切られた神父様と男と女。
そして紅く染まった片手剣を持つ―
女の子顔負けの美少女のような顔の少年だけだった。
「僕は誰にも負けない。だから...せめて安らかに...」
そう言い残し、少年は闇に消えるかのように街から消えていった。
―街に数えられない数のドラゴンの死体を残して―
―1ヵ月後―
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」
「ど、どうしてこんなところに!!」
「に、逃げろ、逃げろ!!」
「て、天災だー!!」
「キャァァァァァ!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ...」
阿鼻叫喚の地獄絵図が広がっていた。
『グオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ』
そこにいたのは5体のドラゴン。
ある種の天災である。
街の者達は全滅を覚悟した。
「なんで面倒なところに来ちまったんだ。こんな...
弱い奴らを狩ることになるなんて。俺の経験値になっても1レベルにもならないやつらを。」
少年はそう呟き、持っている片刃の剣が、
急に黒く染まった。
「さて、殺るか。」
少年はそう呟き、跳んだ。...いや、どちらかと言ったら、飛んだ?
いや、人は飛べないんだけどね?でも、どこから見ても飛んでるように見えるんだよ。
だって、人が数KMも跳べるわけがないでしょう?やっぱ飛んでるんだよ。
少年は1度跳んだだけでドラゴンの首元につき、
「<ADD SWORD SLASH>」
斬。
その場にいたドラゴンをたった1度で切り伏せた。
勿論、少年は普通に斬ったわけでは無い。
\黒く染まった片刃の剣。しかし、よく見ると黒い膜に包まれている。
その強化魔法の能力は『魔力を与える量が多ければ多いほど、刀身が黒く染まり、その色に比例して剣の硬度が変化する』といったもので、
所謂『魔力さえ込めれば何でも切れる』という素晴らしい魔法である。
どおおおおおおおおおおおん!!
轟音が鳴り響き、地に伏すはドラゴン。その地に立つは唯1人の見た目は華奢な美少女。
その光景は正しく
とても神々しく、とても神秘的で、とても
―――混沌とした光景であった。
余談だが、この光景を見たものは口をそろえたかの様に同じ事を言っていた。それは、
「あの時の美少女は我々を助けてくれた英雄と言うよりも、自分にはむかう奴を唯殺しただけの
―――魔王にしか見えなかった」と。
...どこまでも報われない主人公(笑)である。
「ざけない、作者。勝手に人の人生哀れまない。殺すよ」
?!聞こえてらっしゃる?!
「聞こえてない。勘です」
主人公の勘怖ぇ。
「さて、と」
少年は辺りをぐるりと見渡すと、そこには、あたり一面に広がったドラゴンの血。
通路や家を壊すようにして横たわるドラゴンの首と首無し死体。
こちらを見て固まっている村人たち。
「よし、寝よう。そうすれば起きた時には全てが丸く収まっている筈だ」
...なわけ無ぇだろ。
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