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ゲーム同好会(仮)  作者: MMM
マジシャンズ・アカデミア
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マジシャンズ・アカデミア 19

M4です。お前誰だよというツッコミはナシでお願いしたいですw


「そろそろかなぁ」


忙しなく羽ばたく赤い鳥を頼りに、森の中を駆け抜ける。この赤い鳥は先行する三人を追跡するために特別に用意されたもので、ナビマップの代わりのようなもの。


「ヤグモサマ!ヤグモサマ!目標マデアト少シデス」


あとしゃべる。

うん、どうやらもう少しで追いつくみたいだ。と思った矢先、不意に目の前の茂みからモンスターらしき影が出てきた。


「グルル……」


影の正体は『リカント』という名前の獣人系のモンスター。群れで狩りをするモンスターらしいけど、どうやら今回は一匹だけのようだ。

ちらりと赤い鳥の方に目をやる。赤い鳥は近くの樹木の枝にとまり「ヤグモサマ、ガンバッテ!」としゃべっている。どうやらこいつを倒さないと先には進めないみたいだ。


「まあ、これも実戦訓練だと考えよう。ちょうどこの武器の戦闘スタイルも復習しときたかったところだし」


そういって取り出したのは、魔導銃とカテゴライズされるハンドガンの形をした武器。魔導とはいうものの、赤や緑の光線がとびでそうな形ではなく、本物のハンドガンのような形をしている。ちなみに銘は『ワルサーPPK』。無駄にリアル。


「リロード・ベノムバレット!」


空の弾倉に魔力で十二発の弾丸をこめ、グリップの中に装填する。そしてそのまま銃口をリカントの方へと向け、トリガーをひく。


バンッ!!


銃声と共に発射された弾丸はリカントの胸あたりに命中し、リカントに三十秒の『ベノム』という名前のデバフが付与される。『ベノム』は継続ダメージを与えるDOTという分類の技なので、初弾に撃つのにはもってこいの技だ。

そのまま続けざまにトリガーをひき、二発、三発と弾丸が命中するごとにヒットダメージが増加していく。これは魔導銃の特徴で、連続ヒットごとにダメージが増加する(それ前提のダメージなのだが)システムだそうだ。


「よし、リロード・ノーマルバレット!」


ベノムバレットを撃ちきり、今度は通常弾に切り替える。臨機応変に弾丸を切り替えて戦うのが魔導銃の醍醐味だそうだ。とはいっても、まだ通常弾とベノムバレットといくつかの初期魔法しか使えないけどね。

通常弾の威力はベノムバレットより圧倒的に高い。十二発目のダメージは低レベルにしては中々に爽快な数値だった(まあ、一発目とか二発目のダメージはお察しだけどね)。


「グゥゥ……」


その後何発か通常弾を撃ち込んだ所でリカントは倒れた。こちらはノーダメージ、遠隔職万歳だ。


「ヤグモサマ遅イヨ!急イデ!」


この鳥……撃ち抜いてやろうか……


銃を構えたところで、タイミングよく赤い鳥は再び森の中を飛んで行った。流石においてかれるわけにはいかないので、慌てて走って追いかける。

そうして数分ほど森の中を駆け抜けたところで、赤い鳥は進むのをやめた。どうやら追いついたみたいだ。


「到着デス、ヤグモサマ!」


「ん、ああ、ご苦労」


「デハデハ、私ハコレデ」


「あ、待って」


ポンッ。マジシャンの手品に出てきそうなピンクの煙を出し、赤い鳥は消えてしまった。


撃ちそこねたか。

「おい、誰かいるのか?」


茂みの奥の方から声が聞こえてくる。とりあえず案内はちゃんとしてくれたみたいだ。

声のするほうに歩いていくと、そこには聞いていた話どおりの姿をしたPCっぽいキャラクター三人と、一人の可愛らしい女の子(たぶんNPC)がいた。


ああ、こういうのって自分から名乗ったほうがいいよね。


「僕は結城八雲。一昨日にゲーム同好会に加入した新入部員です、よろしく」



こんなかんじでいいのかなあ、、、w。とりあえず後は全てお任せしますね♪M4でした

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