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ゲーム同好会(仮)  作者: MMM
マジシャンズ・アカデミア
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マジシャンズ・アカデミア 12

ピクミン3「死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない」ガタガタカダガタ


ピクミン3「もう嫌だっ!!なんで俺達がこんな目にあわなくちゃいけないんだよ!!」ガタガタカダガタ


ピクミン3「ちょっと歌ってただけじゃないか!!」ガタガタカダガタ


ピクミン3「そんな一回のミスを……ここまで……っ!!」ガタガタカダガタ


ピクミン3「狂っている……あいつは狂っている……」ガタガタカダガタ


ピクミン3「あああああああ!!」ガタガタカダガタ


ピクミン3「あああああああああああああ!!!!」ガタガタカダガタ





オリマー「だらだらしてんな。いってこいオラ」ポーイ




<ピチューン

──僕は今……クエスト攻略という大義名分の本、自らの素材集めにあるモンスターを見つけた片端から殴り倒している。


事の発端は少しとだいぶの間ぐらいの時間まで遡り、ヒロヤが武器販売店で自分の武器を見繕っていたあの時まで話は戻る。




──以下回想──


ホロヤがグラマラスな美女がいる店で武器を眺め始めて早十分、ここまで来たら男の性が出始めているんじゃないかと疑うが、出ても出てなくてもいいのでちゃっちゃかちゃっちゃか武器ぐらい決めて欲しいものである。

待つのにアキたアキは、手元にウィンドウを呼び出して見たことがないような武器を取り出した。


「……それは?」


「ん?これか。ほらよ」


アキはそう言うと躊躇いもなく件の武器をひょいとこちらに投げ渡してきた。

僕はそんなアキの突然の行動に戸惑い、慌てたがなんとかそれを手元でお手玉しながらでも落とさずにキャッチする事が出来た。

渡された武器にはホログラミングされたネームタグが飛び出ており、タッチすると武器の情報が表示された。

それを読む限り僕達の知っているボウガンとは根本から違っており、普通。ボウガンや弓といったものは人の手で何かしなければならない。

ボウガンなら弦を引き矢をつがえ、トリガーを引く。

少なくともこの三行程はこなさなければボウガンとしては使えない。弓も似たようなものである。

しかしアキが買ったものはこの行程のどれもしない。

いままでのボウガンの常識を覆す『全オート式』なのだ。

これには流石はゲームと度胆を抜かされた。

まあ、とはいっても狙う精度は全てスナイパーにかかっているのは同じなようだった。

それに、便利な機能とは裏腹に攻撃力は低いように思われた。

ゲームを始める前にみた使える武器の種類と初期武器と学園で買える武器が数個だけ見れ薄い冊子を貰ったがその中に普通のボウガンがあったがそれよりも攻撃力は低いように思われた。


「……攻撃力が少し低い」


「だな。でもこいつのメインは攻撃力でも全オートでもねー。こいつは『連射能力』が売りなんだ」


といってアキは僕からボウガンを手に取りウィンドウの中に閉まった。


「……見せてくれないのかよ」


「お楽しみって所だな」


「……楽しまなくていいから見せて欲しい。それがどのくらいの連射速度を誇るのか」


「ばーか、てめえが期待するほど速くないってーの。まだ初期のやつだぜ?」


「……それでもいい。早く」


「なんでてめえがうずうずしてんだよ……」


「(シャイニング)アキ」


「やらねーもんはやらねーよ!そんなに気になるならてめえも買ってこい!」


「……ボウガンは使わない」


「てめえのそのうずうずは連射速度とか攻撃力とかそんな堅っ苦しいもんじゃねー。他人の玩具が新しくなった時に感じる餓鬼のそれと全く同じだぜッ!」


「……的を射ているじゃあないか」


「ならてめえも新しいの買えよ!」


「……俺は新しいのを買うより錬金してもらうから」


「あれか、あのーえー……」


「……素材を渡して武器の基礎性能や武器自体を別の武器に変えるシステムを『錬金』という」


「そう!それだ!」


「……分かっていたのか謎」


「失敬な、咄嗟に出てこなかっただけでちゃんと知っていたぞ!」


「……それも謎」


「いや、咄嗟にてでこないってのは……いや、待て。さっきのはどういう意味だ」


「……勉強したんだなーって」


「てめえやっぱり俺を馬鹿にしてたのか!」




会話もそこそこに、僕達はまだ武器を選んでいるヒロヤを待つのが退屈になったので居ないやつが悪い理論でクエストを選ぼうということで学園の入り口まで足を運んだ。


僕達がさっきまでいたのが購買部なのだがそこから二つほど角を曲がり、階段を下りた先に学園の外へ繋がる入り口がある。

ダンジョン以外で外に繋がる所があるのはこの学園の入り口ただ一つだけなのだ。

だからなのか学園の出入りには大きな広間が設営されていて沢山のCPUが存在している。

そしてその大きな広間の中にある色々なお店の中でも一際大きいのが『学園課題探求所』

所謂「ハンターギルド」の役割を果たしている所である。

機能としては大きく分けて


『授業で出された課題を正式に依頼とする』


ここで店の中のダッシュボードに依頼を貼り付け


『依頼を受ける』


依頼を受けたらダンジョンに行けるので依頼を完遂する。完遂したら


『完遂報告をする』


生徒手帳をみせたら依頼の合否がわかる仕組みになっているのでやってないのにやった詐欺は出来ないらしい。


大分と端折ったがこれが学園課題探求所の役目だ。


「そういやさっき錬金するとかいってたけど何にするんだ?強化か?新しくすんのか?」


ダッシュボードに貼られてあるクエストと一人睨めっこしていると同じくダッシュボードと一人睨めっこしていたアキが横から話しかけてきた。


「……新しくする」


「へえー……素材は?」


「……いや、まだ『スーパーアルマジロウ』の素材が足りない」


「何層にいるんだ?」


「……5から6層にかけて出没するらしい。この前は出会わなかったけど」


「んじゃクエストはそいつがいるやつでやれよ。俺は新しいの買ったし、次はお前の番だぜ」


アキはへへっと笑うとクエスト『学園ダンジョンの踏破』と書いてあるものを迷わず選択し、受注した。


「……ありがとう」


「おうよ!」


これは素直にありがたかった。



その後出発する気マンマンだったがヒロヤが未だ武器選びで悩んでいてクエストに行く時間がかなり遅れてしまって僕がへそを曲げてしまったとか紆余曲折を経たものの──



──第六層。


冒頭に戻る。

皆さんのプレイでピクミンがやばい。

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