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ゲーム同好会(仮)  作者: MMM
マジシャンズ・アカデミア
50/59

マジシャンズ・アカデミア 11

武器ねぇ

こういった、キャラメイク自由なゲームするときって悩みますよねぇ

M1はバランス重視なんですが、何体かを自由に作れるならやっぱり特化が欲しいところ

ととモノなんかじゃ1パーティの構成決めるのに普通に1時間くらいかかりますよねww

 ようやくチュートリアルが完全に終わったな。

 背伸びをしながら俺は購買に向かう。残念ながらそれなりのレアモンスターであるギガンテスからのドロップアイテムは重くてゴツイ武器の制作と強化にしか使えないようなのでまとめて売り払う事にした。

 あんまり活躍できなかったしな。

 ふ~む。クエスト報酬も含めるとそこそこな額が溜まったけど、何に使おうかな。防具に関しては翼あるし、当たらなければどうということは無い戦法が取れるから後回しにするとして、となると武器か。

 購買のやたらセクシュアルなお姉さんの前に浮き出るウィンドウを見ながら俺は熟考する。ちなみにもう5分ほど今の体勢で考えている訳だけど、一向にいい案が出ないのはどういう事なんだろうな。

 ……リアルでも優柔不断って良く言われるよ。

 気を持ち直そう。武器を選ぶ。って事を決めれた分だけ前身じゃないか。

 なに? 5分で買うジャンル決めただけなのに何が前進だって?

 ふっ、甘いな。何を隠そうこの俺はスーパーでペットボトルジュースのセールをしている時に、何を買うかで20分悩むことが出来る男だぞ。

 自慢できる事じゃねぇよ! なんて突っ込みは無しだぞ。そんなことされたら俺のライフがゼロを下回ってしまう。

 いかん。話がそれてきた。武器だよ。武器買うんだよな。

 うーん。何買おうかなぁ。何気にまだ剣って使った事ないんだよな。

 ゲーム同好会立ち上げてから使用した武器と言えば杖に槍斧。杖はともかく槍斧とかメインキャラの武器じゃないよね。

 あれだな。どう考えてもパワータイプの脳筋ビルド組まれてる感じのキャラだな。

 Wikiとかに書かれるんだぜ。

 『ステータスは完全に前衛向きで、打たれ強く攻撃力もトップクラスである。それぞれの特化ユニットには及ばないとは言え、特化ユニットにはないバランスのとれたステータス(前衛に限る)を持ち、技も単体から範囲と中々に使い勝手の良い物がそろっている。しかし反面使用MPが全体的に多めで、ここぞと言う時に使えないこともしばしば。彼をメイン打撃として使っていくなら雑魚に対しては通常攻撃で事足りるので、多少面倒でも範囲技は撃たずに一匹ずつ処理しよう。スピードが遅めなので装備品でカバーしないと中盤から肉壁になる恐れがあるので注意』

 とかな。

 ドラゴナイトの時の俺はどっちかって言うとテクニックタイプだったけど、それでも遅さはネックだったからな。

 何が言いたいかって?

 重い武器は止めとこうかなって思ってるだけだよ。

 その時点で斧、棍棒は無くなるな。槍は……どうだろう。一応大型武器のカテゴリには入るけど、攻撃モーションは小さくて移動速度も結構すぐれてる。翼人族の飛行能力と合わせて空中からの突撃とかしたら強そうだけど、せっかく魔法メインのゲームに来てるんだから魔法メインで戦いたいよな。

 となると杖か魔導書か……。

 悩むなぁ。杖の方が近接系の魔法多いけど、その分魔導書は遠距離魔法に大きな適性があるし、杖じゃ撃てない高難易度の魔法もバスバス撃てる。

 いやいや、しかしここで俺が完全に後衛になってしまったらそれこそ翼の意味が無くなりかねないし、ナックルを使うダントの負担が大きくなってしまう。

 ここに来て翼人族の平均的に高めのステータスが裏目に出たな。

 何かに特化してれば間違いなくそこに飛び込めるのに、なまじある程度の事は出来そうなパラメーターを持つせいで器用貧乏になる可能性がある。

 ここは思い切って魔法特化にしてみるか?

 しかしこの翼を有効活用しようと思ったら間違いなく近~中距離戦だよな。

 さっきも言ったように、あんまり重い武器はせっかくの立体機動力を削いでしまう可能性があるから弾くとして、遠距離過ぎるのも駄目だから魔導書も弾く。

 普段はある程度距離を取りつつ魔法をメインに使えて、有事の際は近接にも切り替えれるような便利な武器ないかあ。

 いっそのこと、杖と剣の2刀流にした方が効率いいかな?

 両方をアイテム化しておいて、持ち替えに関しては練習あるのみ。

 いやでも2つも装備してたら重いしな。


 だあぁぁぁ! 決まらん!!


 大体このゲーム距離感が難しいんだよ。

 どの種族でも杖とか補助具なしで魔法使えるからどっちつかずの戦闘スタイルだと埋没するし、だからって何かに偏ってみたら痒い所に手が届かなくなる。なんてったっけ? 隔靴掻痒?

 ダントみたいに端っから前衛向きのステータスなら何の躊躇いもなく剣か槍選ぶんだけどな。剣も槍も魔法で攻撃力を跳ね上げれるし、レベル上がったらギガなスラッシュとかブレイクとかも撃てるようになるらしい。

 それも使ってみたいしなぁ。

 でもエフェクトが格好良い上位魔法も使いたい。このジレンマどうしてくれようか。

 考えれば考えるほどに深みにはまっていくので、俺はいったん購買のウィンドウを閉じて頭を切り替えることにした。

 セクシュアルなお姉さんの、どこか残念そうな「またお越しくださいませ」を微妙な心持で聞き流して、リフレッシュのために隣にいた行商人に話しかけてみる。

「ほほ。お客さん、古今東西の珍しい品あるよ」

 なんともありがちなセリフを吐いて、セクシュアルでもなんでもないオッサンの前に薄い水色のウィンドウが展開される。もう世界観に何か言うのは止めた方が良いんだろうか。慣れろってことなんだろうな。

 オッサンの言うとおり、購買では見ない名前のアイテムが所狭しと並んでいる。

 なになに。「幻影の薬草」「幸せの粉末」「天界への鍵」。なんか危なそうな名前ばっかだな。

 アイテムなんて見ても分からないので俺はさっさと装備、それも武器の欄にジャンプする。

 強そうな名前の武具が並ぶ中、俺は購買では確認できなかったアイコンの武器を見つけた。

 『エイクリール』?

 明らかに強武器っぽい名前だけど値段はなんとか届くよな。てかこのアイコンなんなんだ?

 杖と剣が平行に、しかし頭の向きは逆になって描かれている購買では売っていなかったカテゴリーの武器。

 興味が出てきたのでタップして詳細を見る。エイクリールの画像と共に、武器パラメーターと説明文が現れた。

 ふむふむ。形状はちょっとスタイリッシュで短めの杖だな。分かり易く例えるとアルトリコーダーくらい? 性能は……悪くない。でもこれじゃただのワンドだよな。

 そう思いながら画像をタップすると、ワンドの先端から銀に輝く半透明の刃が伸びた。刃渡りは1mも無い位だろうか。するとステータス値が変化して、遠距離術具から近接武器のそれになった。

 確かにこれなら剣と杖が描かれたマークの意味も理解できる。状況によって使い分けれるなら俺の目指すどっちつかずの万能遊撃手にだってなれるかもしれない。

 てかな。現時点で近距離エキスパートと遠距離エキスパートが居るんだから、俺はどっちにでも加勢できるようなスタイルの方が良いに決まってるよな。

 と言う風に己を口説きながら、俺はエイクリールを試着してみる。

 金属製の鋭角的なデザイン。先端には正八面体の水晶らしきものが取り付けられている。

 これどうやって刃出すんだ?

 と思った直後、どうやら形状的から見るに片刃っぽい「光の刀身」とでも言うべき刃が水晶から瞬時に生成された。俺の属性を加味してか刀身は半透明の薄い青色だ。

 なにコレ超カッコいいじゃん!

 レスト〇ーション!! ってすげー叫びたいこの気持ちを、誰なら分かってくれるだろうか。

 どっちつかず?

 はっ、知った事かよ。俺は俺の流儀を通すぜ。なんてカッコいいこと言ってみたけど、要はこの武器に惚れた訳ですね。惚れ? いやいやむしろ蕩れたね。このネタも誰か分かってくれないかな。

 ステータスを見る限り、同ランクの純正の杖や剣には劣るが、それでも十分な性能をそれぞれのフォームで発揮してくれそうだ。

 刀身を出したまま、俺は何度か振ってみる。普通の剣はチュートリアルで何度か使ったが、これは杖としての柄が、ぶっちゃけワンドとはいえ3〜40cmはあるので両手持ちをするには柄頭を持たねばならない。しかしそうすると手元から刃先までの長さが大太刀レベルになりかねなく、そんな武器を満足に使える自身もないのでここは素直に片手剣として使わせてもらおう。まあそれにしても柄には気を付けないとなんだけどな。

 俺は気前よくエイクリールと、ついでにクソ安いアンクレットを買い取った。

 腕輪はあれだ。なんか装飾品が欲しかったんだ。

 一応「疲労蓄積(小)」って効果が付いてるんだぞ。ちょっとだけ疲れにくくなるんだぞ。パラメーター的な補正はほぼゼロだけどな。


 さて、ようやっと俺の武器が決まったな。武器カテゴリの名称はスラッシュロッド。あまりにもまんまな名称だが、名は体を表すのであれば、そのまた逆である体は名を表すも然りなんだろうな。ていうか、何度も言うけどロッドじゃなくてワンドだよな。

 俺が意気揚々と待ち合わせ場所に向かうと、相当にお怒りっぽい御2人が俺を迎えてくれた。

 いやー、このゲーム感情表現も豊かなんだなぁ。

 現実逃避? 違うね。立派な戦略的撤退だ。

「おいコラ手前、どれだけ待ったと思ってるんだよ」

 額に青筋の浮くアキ。おいおい、綺麗なイケメンフェイスが台無しだぞ。

「え~っと、大体30分くらい?」

「よく分かってるじゃねえか」

 目の下まで影で覆われているダント。元々が竜人族で顔怖いんだからそんなことするなよ。

「ほら、次のクエスト行くぞ」

 ダントが俺の肩を相当に強くバシバシ叩きながらグイッと背中を押す。

「おおう。どんなの行くんだ?」

「教えるかよ馬鹿。問答無用で付いてこい」

 俺より小さい竜人族のダントは、俺よりずっと力強くグイグイと押し進める。

「口ごたえとか言語道断だな」

 アキもおニューに見えるボウガンをそれとなく俺の脇腹に突き付けて笑顔で歩いている。

 ていうかアレだな。四字熟語が飛び交ってるな。俺も参加した方が良いだろうか。

「言語道断? 何行ってんだよ、平身低頭・清廉潔白・純真無垢・一汁三菜を旨とするこの俺がそんな傲岸不遜で厚顔無恥で軽挙妄動な訳ないだろ」

「……ごめん。もっかい、普通に言ってくれない? てか4つ目くらいに関係ない言葉が聞こえた気がするんだけど」

 あれ? なんだ、四字熟語使いまくる流れじゃなかったのか?

 まあいい。新調した相棒を披露する機会がすぐに迫っていると言うならそんな些細なことは見逃してやらんでもない。

「お前今なにかふざけた事考えただろ」

 そ、そんな訳ないだろ。

 ダントはたまにエスパーになる。同好会員の新しい面を見れて同好会長として嬉しいぜ。

 そんな風に、新しい武器で若干テンションがおかしい俺はダンジョン入口まで連行された。


「おし、行くぞ!」

「おー」

「ちょっと待てクエスト内容聞かせろ」

「お前は黙って付いてこい」

 くそう……。



ヒロヤってちょこちょこ固いよなww

って友達に言われたので少しばかり彼の心の動きを軽めにして、普段よりも地の文で掘り下げてみました。

固めの口調になってしまうのはM1が3人称の方が得意で1人称に慣れてないからですね。力不足ですね。

いつもはなんだかロボットか相当に出来た大人みたいな回想してるヒロヤ君ですが、彼もれっきとした高校2年生なんですよ

なので、ちょっとだけ今回は彼に長く喋ってもらった次第です


あれ~

全然ストーリーが進んでないぞ(棒)

そのくせ次回予告は軽くやってみる


ダントが見繕ってきたクエスト。

こんな時のゲーム同好会には基本バッドなハプニングが起こってしまう

5層の端で見つけた宝玉が、彼らを数奇な流れへといざなう?

次回、『念願のアイスソードを手に入れたぞ。もちろん合法的にな!』


なんちてw

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