日常
すみません。少しだけ流れ変わっちゃったかもしれません。
――ドラゴナイト――
1.ドラゴナイトとは
ドラゴナイトとは戦闘的な要素は非常に強いが歴とした恋愛シュミレーションゲームです。
ただこのゲームには選択肢というものが少なく、基本は文字を打ち込んで擬似的な会話によって進みます。
従来の恋愛シュミレーションゲームと比べたら若干色物感が否めませんがそれを補っても余りあるグラッフィックと戦闘パートはとても美麗でうっかりみとれてしまうほどです。
2.ストーリー
これは魔物と呼ばれる人類に仇なすものがいる世界のある一つの国で繰り広げられるお話です。
主人公はその国の兵士になって、竜を倒した者だけに与えられる称号“ドラゴナイト”になるために強くなっていくという内容です。
3.システム
恋愛パートでは選択肢とフリートークで構成されておりフリートークの場合スタッフの頑張り、もしくはAIのあまりの高性能に驚くでしょう。何故なら第一章を終えて未だに同じ台詞をいってないからです。
戦闘パートではシームレスが採用されていました。
ただその難易度はアクション初心者がやるには少々難易度が高目に設定されてると思いますとやった人が提言します。
しかしそれはノーマルでやった場合で、アクションが苦手な人はイージーモードに難易度を変えることが出来ます。
イージーでやった時は敵がノーマルの時とは比べ物にならないくらい弱くなっていることがわかりました。
イージーとノーマルの中間がアクション初心者には丁度いいんじゃないんでしょうか?
そしてこのゲームの最大の特徴としては恋愛シュミレーションゲームでありながら最大四人までの同時通信が可能というものです。
ちゃんと一人プレイも出来ます。
同時通信のメリットとデメリットは仲間と一緒にやってる連帯感とヒロイン争奪戦等があげられます。
デメリットに関しては事前に話し合い等で回避する以外方法はありません。
四.感想
このゲームは他と比べて特別感が強かった印象が見受けられました。
特に恋愛なのに三千國無双のようなバトルが盛り込まれているのには度肝を抜かれた思い出があります。
それに実際やってみると自分が想像していた以上にバトルでのクオリティが無駄に高くこれがギャルゲーだということをプレイヤーに忘れさせる事は一種の仕様だとも思いました。
一年四組 山田 暖人
「――っと、こんなもんでいいかな?」
僕はペンを投げるようにおいてずっと机に向かいっぱなしで凝り固まった筋肉を解すように大きく伸びをする。
その際パキパキと小気味のいい音が僕の耳を刺激する。時計の針を見てみると丁度夜の十時を指していた。
晩ごはんを七時に食べ終わって、風呂から上がったのは八時だから大体二時間レポートを書いてた計算になる。
頭を使ったせいか若干小腹が空いてきたきたような気がしなくはない。
でも、時間も時間なので少しの空腹感は我慢しよう。
太るのは困る。
背を預けていた椅子をくるりと回転させ、ベッドが目の前にいくように調整する。
飛び込むようにベッドに体を倒すと少し古くなったスプリングが軋む。
「明後日から夏休みか……」
時間軸の描写は一切してなかったが今日は七月の下旬に入ったばかりだ。
ドラゴも同じ月でプレイしていて昨日やっと同好会としてのノルマを終えたばかりだ。
加えて今回レポートを書くのは僕の番なので今まで机に向かってたのはレポートを書いてたからだ。
ただそれもさっき終わり、こうやってベッドに寝そべってうとうと出来るんだ。
そういや僕達の部活って夏休みも活動するんだろうか?ああ、いや部活じゃなくて同好会か。
どっちにしろ明日聞かなくちゃな。
いや、やっぱり今聞こう。
この時間ならあの不良少年明希なら起きてるだろ。
と思ったけど僕あいつのメアド知らないや……あ、尋哉のも。
……どうしよ、今まで同好会で喋るだけだからメアドなんて気にしてなかったけど夏休み入ってからだと何時集まるかとかで必要になってくるよな。
でも今更「メアドくれ」なんて恥ずかしくて言えねえよ……どうしたもんか……
この辺まで考えたところで僕の意識は徐々にぼやけていった。
朝、僕は珍しく時計がなる十分ぐらい前に起床した。まだ意識は多少ぼうっとするものの比較的すっきりした目覚めだった。
目覚ましがなるまでベッドに腰かけてのんびりしているとアラームがなる五分前ぐらいに父さんがやって来た。
「ん?なんだ、起きてたのか」
強面の髭面のイケメン。
通称「基本変態だがやるときはやるかもしれないお父さん」だ。
しかし未だに僕はお父さんがしっかりしたところを見ていない。いやもしかするとないのかもしれない。
そんな人が僕の部屋に何の用で訪れたのだろう。勝手に部屋に入るなってちゃんといってるのに。
当たり前に疑問に思ったのだがお父さんの後ろに控えていたお母さんをみて謎が解けた。
お母さんがもの凄い残念そうな顔をしている。
さっきから君に届け!とばかりに舌打ちも連続で聞こえてくる。もう舌打ちで何かのメロディを演奏しているようにすら聞こえてきた。
あ、これマルィオの無敵音だ。
しかしお父さんは何が何だがわかってないようで首を傾げながら下に降りていった。
こういう所は鈍感なのである。
残ったのは未だにベッドに腰かけている僕と未だに舌で無敵音を奏でているお母さん。
間に数mの距離をはさんでにらみあってる。
「……ざまあ……」
僕が鼻で笑ってやるとその端正な顔を憎悪でぐしゃぐしゃに歪め、眼を血走らせながら怒りを練り込むように静かに言葉を吐き出す。
「まだ諦めたわけじゃない……いえ諦めない……絶対に……絶対に……っ!!」
そういい残すとその場を静かに離れていく。
去り際に「睡眠薬」と呟いたのだけは忘れないぞ。
何故お母さんがこんなにも不機嫌なのか。
それは単に僕が運良く早く起きていたからだ。
では何故早く起きたら駄目なのか。
それはお父さんが僕を起こすという行為を見れないからだ。
何時も起こしに来る生粋の腐女子(お母さん)が僕を起こさなかったのはそれが理由だ。
だとするとこれは非常に厄介なことになった。
受動的な(腐の意味で)お母さんが能動的(腐の意味で)になったということだ。
これはどういうことかと言うと、男が絡むのを待っていたのを自分の手で絡まそうとしているのだ。
これでは何時以下なる時も油断なんて出来ない。
理由?なんかムカつくからだよ。
食卓はいたって平和であった。先程までのあのなまはげも泣き出すような顔をした女性は何処にもいない。今は年不相応の若々しい顔したお母さんだ。
さっきの睡眠薬と呟かれた事を思い出したら急に食欲が失せて大変だった。
それから色々身支度を整えていたら時計の針が出発時刻を指し示していた。
僕は少し急ぎ目に家をでて早歩きで学校を目指す。
三十分も歩けば高校を越えて自分の教室にまで辿り着ける。
教室につくとまだ朝が早いせいかそれとも今日が終業式だからか人は片手で数えられるほどしかいなかった。
鞄を自分の机に引っ掛けてそこから素早くレポート用紙を引き抜き教室を出る。
向かう先は校長室にいる僕達の顧問、校長先生だ。
何分か下ったり曲がったり歩いたりしてると職員室の横側に校長室と上にかかれた扉の前にたつ。
もう一度ここが校長室だと確認してからノックして入る。
「……失礼します」
扉を開けた先には何やら紙を広げてしかめ面しながらにらめっこしている白髪が目立つ普通のおじいさんがいた。
「お、おお!よう来たよう来た、適当に座っとくれ!」
白髪のおじいさんは人が来たことでこれ幸いとばかりに手に持ってた紙を綺麗に畳んで机に置く。
この人こそ我等が顧問、月山 仁志校長先生だ。
若い頃には麻雀、格ゲー界で生ける伝説とまで呼ばれ、ゲームをしてる人なら大多数の人が聞いたことがあるような人だ。
曰く、格ゲーで片手だけで百人切りを百回達成。
曰く、麻雀で毎回国士無双。
ただそれ以外のゲームになると恐ろしく弱く、ド素人といい勝負が出来るぐらい弱い。
そんなことよりも、と手に持っていたレポート用紙を大きめに造られてあるシックな机に滑るように渡す。
「……出来ました」
「……ああ、毎度のあれか。分かった、確かに受けっとったぞ。それと放課後、もう一度ここにこい。少しばかり話がある」
月山校長は机に置かれたレポート用紙に少しだけ目をやりすぐさま僕に視線を戻した。
「……明希と尋哉は?」
「あいつらなら儂が職員に伝えてもらうよう言おう」
「分かりました」
僕は深くなりすぎないように気を付けながらお辞儀をし、ドアの方へ歩いていった。
「ああ、所で」
その突然の声に思わずピタッと立ち止まってしまう。
「この校長先生の挨拶とやら、君が代わりにやってはくれんかのう?」
「失礼しました」
校長先生がやるから校長先生の挨拶なんだろうが
僕は今度こそ振り返らずにドアを開けた。
校長先生との会話が終わり終業式まで時間に余裕がなかったため急ぎ足で体育館に向かう。
体育館についた頃には全生徒数の四割がいるかいないだった。
急ぎ足が役に立ったのか時間には余裕を持って体育館につけた。
校長先生との会話が終わり終業式まで時間に余裕がなかったため急ぎ足で体育館に向かう。
座ってから少したつと生徒が続々と入ってきて、ものの五分で体育館に生徒が犇めきあった。
終業式は三時間弱で終わった。
ただその内半分ほどが校長先生の雑談で占められていたが。
体育館の片隅で教頭先生に怒られている姿は特に頭に残りそうになかった。
だって校長ことあるごとに教頭先生に怒られてるし。
終業式が終わったので一旦教室に戻りHRを受けながら今朝校長先生に思い出す。
……そういや校長室にいかなきゃなんないんだよな。
HRを流すように終えてチャイムと号令を合図に鞄を取って教室を出て校長室を目指す。
朝と同じように下ったり曲がったり歩いたりして校長室の前までいく。
扉をノックして一言言ってから入る。
扉を開けた先には朝と同じように座っているが何処と無く憔悴しているような感じがしなくもない校長が居た。
「……ん。お、おお早いな。そんなに儂の話が気になったのか?」
「…………涎」
「うぐっ!寝とらん、儂は決して寝とらんぞ!」
「…………鼻提灯」
「いーや!職務中に儂が寝るなんて有り得んのだ!」
「…………鼾」
「冷蔵庫に大福がある……それで勘弁してくれ……っ!」
「………飲み物」
「それも冷蔵庫じゃ……」
「………黙っとく」
僕は親切な校長から箱からして高級そうな大福とコキャ・コーリャを頂戴し校長室内に設置されてあるシックな長机においてソファに座る。
……おお、沈む!柔らかい!
ソファのあまりにも柔らかすぎる柔らかさに驚いてばかりじゃ大福が寂しそうなので大福の箱を手に取ってみる。
……あんまりわかんないや。
手に取ってみた所で木の材質とかズブの素人なのでさっぱりだった。
さっぱりなので箱を開けてみた。
箱の中には「如何にも私が大福だが何か」と言わんばかりのオーラを発している大福が四つほど鎮座してらっしゃった。
思わず圧倒されかけたがそれよりも食欲が勝っていてそれどころじゃない。
大福と一緒に内包されてあったこれまた高級そうな木の楊枝をつまみ大福のひとつを軽く突き刺してみる。
突き刺された大福様は「煩わしい!」とばかりにその持ち前の弾力を遺憾無く発揮されて小生が持っていた楊枝を優しく弾き返しました。
おっと、大福のオーラのせいで変な口調に。
呑まれるな飲み込め。
軽くじゃ弾き返されるので今度は少し強めに突き刺してみると、若干の抵抗を感じるものの皮を突き破って中に潜むあんこに到達する。
あんこそのものには何の抵抗もなくむしろなにも突き刺していないかのような誤解すら与えてくれるほど柔らかい。
僕は思わず喉をならしてしまう。
中ほどまで楊枝が進み、今度は持ち上げてみる。
大福は楊枝に追従するようについてくるが、やがて自重で落ちようとする大福を急いで口に運ぶ。
口に入れた瞬間に一番最初に広がるのは大福の皮のほのかな甘み。
その甘さは本当にほのかで集中してないとわからないぐらいに僅かだ。
けどその皮を歯で噛み破いてあんこに到達すると皮では全く相手にならない程の甘さが口、いや体全体に染み渡る。
けどこんなに甘いにも関わらず口の中に粘っこい感じが全くしない。
むしろ柑橘類を食べたかのようにさっぱりしてかの如く後にひかない甘さだ。
それに柔らかい。
皮もそうだけどあんこもほとんど噛む力を必要とせず溶けるように消えていく。
正直ここまで上手い大福食べたの初めてだ。
こうなるとジュースを飲んで味を流してしまうことがおおいに躊躇われる。
ジュースを飲もうか飲まないかで悩んでると校長室の扉が開き制服姿の明希と尋哉が現れた。
「ちぃーす。っておろ、断人?……って断人君。良いもん食ってんじゃねえか?俺にも食わせろよ!」
「失礼します」
校長先生が話を始める前に羨ましそうな校長先生を含めて皆で最高級そうな大福を食べて驚いて盛り上がった。
小一時間程皆で大福について語っていたが校長先生が思い出したように一つ、大きな咳払いをし場を仕切り直す。
「えー、儂がお前らをここによんだのは他でもない、ここにいる奴等で合宿に行こうというのじゃ」
「合宿、ですか?一体なんのですか?」
「それは勿論ゲームのじゃ」
「いや、そうじゃなくてですね、俺がいってるのは一体どんなゲームをするのかを具体的な説明を求めているんです」
「ぬう……尋哉は一々めんどくさいな……」
「じゃないとPCで情報手に入れたりできないじゃないですか」
尋哉は軽くため息を漏らして肩を落とすも、持ち前のスイッチの切り替えの速さですぐに何時も通りの無愛想な顔に戻る。
「……つくまで秘密にしときたかったのじゃがな……」
その顔には残念な表情と落胆の表情が如実に表れていた。
「お前らが合宿でやるのは今流行りのサバシスじゃ」
サバシスって確かアキが今度やろうっていってたゲームだよな。
なんたってそんなものをわざわざ合宿してまで行う必要があるんだろうか?
そんな疑問をコーリャを飲みながら抱く。
僕の心中を鋭く察してか校長は再び口を開いた。
「サバシスには唯一他のゲームとは違う所があるのは知っているか?」
自分が話してたゲームが出てきて気になったのかアキが此方の話に割り込んでくる。
「ああ、バルカスだろ。あのキャラ目線でゲームが出来るって言う」
「その通りじゃ。しかしその程度で合宿なんぞせん」
校長のその言葉に、僕達の頭は一気にハテナで埋め尽くされようとしていた。
「……なら何故合宿なんてものをするんですか?普通に部室でやるだけじゃ駄目なんですか?」
さっきの校長の言葉でポーカーフェイスが崩れかけている尋哉が真っ先にその真意を訊ねる。
「これは知り合いのシステム開発者に頼まれたことなんじゃが……バルカス新型のテストプレイヤーがいないか、とのことじゃ」
バルカスの新型……!?
その衝撃の一言にまたしても僕達の頭は様々なハテナで埋め尽くされた。
渇いた口を潤そうと飲みかけのコーリャを口に含む。程よい炭酸が口の中を駆け抜ける。
「で、何で合宿に行くのかわかったかのう?」
「……え、ええ……つまり俺達にテストプレイヤーを勤めろ、と?」
「うむ、そうじゃ。やはりコネは凄いのう!」
校長はハハハと大きく笑っているがそんな何処のサイトを探してもない情報を暴露された僕達は一様に身を固めている。
校長はそんな僕達に気を遣わずに更に話を続けた。
「バルカスの新型は思考を読み取るタイプらしい。簡単に言えば頭でキャラを動かすとあいつは言った。これは事故、もしくは病気か何かで手を失った者達にも平等にゲームを楽しんでもらいたいとのことだ。全く、ゲーム好きのあいつらしい!」
校長の話を聞いてなるほどと皆が納得したように首を微かに上下に動かす。
確かに、テストプレイヤーになるにはデータの取れない部室では難しいものがある。
故に合宿か。
なるほど。
全員が今ので言いたいことが無くなったらしく校長の笑い声だけ校長室に響いた。
ふと明希が思い出したように校長に色々聞き始めた。
「合宿って何時からで何処集合なんすか?」
「三日後の朝六時に正門前に集合じゃ。行き先は北海道なので長袖を持っていった方がいいかもしれん。まあその辺は任せよう。期間は一週間!ちゃんと親には伝えておくんじゃぞ?」
「………北海道?」
思わず呟いてしまうほど遠かった。
尋哉が学生の身で飛行機代は高いとの旨を伝えると、どうやらこれはアルバイトみたいなもので食、住、交通費は向こうが負担してくれるという破格の条件だった。
給料は貰えないが。
それから皆素早く解散し、荷物を纏めに家に戻る。
さり際に伝えられたのはバルカス新型の動かし方で、動かし方は頭の中で銃を撃つならトリガーをひくイメージ、移動ならいきたい方向に走るイメージをすることでキャラが動いたり撃ったりするらしい。
ただ気を付けなければならないのはこれらは普通にコントーローラーを使うよりも難しいらしい。
頭の中で自分のキャラを操作するイメージを何回も想像しながら大きい鞄に一週間分の衣類を片っ端から詰め込んでいく。
詰め込み終わる頃には僕の衣装タンスの中は当日着ていく服と数着の部屋着しかなかった。
念のため必要最低限の生活必需品をまだ余裕がある鞄に詰め込む。
……よしっ、準備万端!
準備をして少しだけ疲れたのか一学期が終わったことで一気に気が抜けて疲れが出たのかわからないが終わって二、三分もする頃には抗いがたい眠気が襲ってきた。
ベッドに倒れ込むと古くなりかけのスプリングが僕を歓迎する。
「……この技術が発展すれば何時かは……」
胸に熱い希望を抱きながら僕の瞼は閉じられた。
どうでしょう?大福が美味くかけていたか心配です。
とても心配です。というかそれが気になりすぎて他のものが手につかないくらい気になります。
僕、気になります!
食べ物を美味しそうに描写できる人が、気になります!
とても、とても気になります!
……オ、オホン!ではM33!
サバシスのログインは君に託した!頑張って!
以上!暴走ぎみなM2でしたー!バッハハハーイ!




