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ゲーム同好会(仮)  作者: MMM
ドラゴナイト
29/59

ドラゴナイト 16

途中からよくわかんなくなっちった(・ω<)ゞテヘペロ♪

「そっちに二体行くぞ!気を付けろ!」


「了……解ですっと!」


その言葉通りに二体のトンボを巨大化させたような魔物がヒロヤに自らの毒針を刺そうと襲い掛かる。


「あらよっと!」


声と共に一閃された槍斧は魔物“フライザ”の体力を根刮ぎ奪った。


体力ゲージが空になった魔物は力無く地面に墜落しそのまま「……ピー」切な気に一度鳴くとそのまま弾け消えた。


なんで鳴き声だけそんな罪悪感残るような声してんだよ。外見トンボなのにふざけんな。


そんなよくわからない罪悪感を感じているとヒロヤも複雑な顔をして自分が奮った槍斧を見つめていた。


……あいつもか。


少しの余所見をしていると横のアキから「ほれ、次いくぞ」


と注意を促された。

俺とアキの目の前には三体のフライザが警戒心マックスで滞空していた。

目が攻撃色の赤色になっているのが何よりの証拠だ。


俺は構えながらアキに駄目元で聞いてみる。


「……虫笛持ってない?」

「お前は迷子のキツネリスに絶対なつかれないから止めとけ」


痺れを切らしたフライザは各々よくわからない鳴き声を発しながら突進してきた。


「じゃあアキはあの二体、俺はあいつで」


「うぃっす」


俺はこっちに向かって来た一体をルカさんからもらった双剣で縦横無尽に切り刻む。


「……ふう。これだけやれば鳴かねえだろ」

俺の予想通り鳴きはしなかったがフライザは哀しげな表情でこちらを一度見てすぐに消えた。


……帰りてぇ……っ!


それは鎌でフライザを両断したアキも同じらしく先程のヒロヤと同じく複雑な表情で握っている鎌を見つめていた。

こうして、鉱山入り口付近での戦闘は危なげ無く終了した。

今回の戦闘で手に入れたのはちょっとの経験値と金と素材、それに多大な罪悪感だけだった。


街道の時のテンションとは比べ物にならないぐらい低いテンションで俺達は鉱山へと足を踏み入れる。


その瞬間、画面の左上に小さく“グランツ鉱山”と表示され景色が一転する。


先程まで見通しのよかった僅かな木が生えているだけ地形ではなく辺り一面に樹がそこかしこに生えていた。


その変わり様に少しだけ呆然としていたがすぐにアラカトレ鉱石に向けて歩を進める。


そして歩を進める内に大分テンションも回復していき今では元通りに喋ることも可能なくらいテンションが高まっていた。


「なあ、ダント?」

「んあ?」

「これなに?」

アキが持ってきたのは凡そ利用価値がない宝石の原石の端っこだった。


それをアキに伝えると「んじゃいらね」といってすぐに近くの茂みに放り投げた。

その石はガサガサと音を鳴らして茂みの奥に引っ込んでいってしまった。


話もそこそこに俺達は再び散策に集中する。

途中また魔物(フライザ:8、その他:2)達が襲ってきたりしてテンションががた落ちしたが、がた落ちする度にあげてるので問題ないだろう。


30十分程探索を続けてたが一向にそれらしきものが見つからないので俺達は一旦休憩をとる。

「〜〜〜〜っぷはあ……疲れたぁぁぁぁぁぁ」


大きく深呼吸をした後、俺はだらしなくその場に座り込んだ。

ベタッと座り込んだのは俺とアキだけでヒロヤは近くの石に腰を掛ける。

「それにしてもみつからないな」


呼吸を整え終わったヒロヤが独り言のように呟く。


それに反応した俺とアキは這いずりながらヒロヤに近付く。


「こんだけ探してないんだから何か特別なイベントがありそうだな……」


這いずりながらヒロヤの呟きに俺の考えを伝える。

ヒロヤは虫を見るような目で俺を見ながらも俺の考えに賛同する。


「確かにな。それとダント」

「なんだ?」

「足を使え、足を」

どうやらヒロヤは超効率的なこの動きが気に入らないらしい。


「なあダント」

「ああ?」

「これなに?」

「お前またなんか拾ってきたのか……」


アキが先程と同様に何か拾ってきたらしく今度は何を拾ってきたのか知るために渋々這いつくばるような姿勢から直立二足歩行へとシフトチェンジする。


アキが拾ってきたのは両手でやっと持ち運べるような直径約30cmの宝石の原石だった。


ヒロヤと俺は互いに目をこすりアキが持ってきたそれを穴があきそうなほど凝視する。


ヒロヤが震えながらそれを指差して問いかける。


「お前……それどっから持ってきたんだ……?」

「なんかあの辺が光ってたんで近付いたら出てきた」

俺はアキにそれを宝石に加工したらとんでもなく高く売れるとの旨を伝えると「そっか……すげえ残念だな……」と呟いてその原石を俺達が今まで歩いてきた道に放り投げた。


「「いやいやいやいや!?」」


あ、なんかデジャヴュ。


ヒロヤと俺は見事にシンクロしてアキに突っ掛かる。

「何やってんの!?いやマジで何やってんのアンタ!?」

「……お前、馬鹿だろ……!?」

「いや、だって俺加工の仕方とかわかんねえし……」

「その道の職人がいるだろうが!!」

「行こう、ヒロヤ!」

言ってすぐにヒロヤと俺は放り投げられた原石に向かって猛然と走る。

原石は丸い形をしていたためものすごい加速で俺達がもときた道を転がり駆けていく。


「待て金ぇ!!」


だが生憎と俺達がきた道は何もなかったのでそのままノンストップで加速を続ける。


「どうするよ、ダント?今はまだ走りで距離を詰められるがそれも段々出来なくなるぞ!」

「切駆を使う!あれなら走るよりも速く距離を詰めることが出来る!」

「オッケー!」


話が纏まった所で善は急げの精神で俺は直ぐ様「切駆」を発動する。


体が仄かに黄色がかり加速する。

石との距離は目と鼻の先ぐらいに縮め俺は名一杯手を伸ばす。


「届けぇぇぇぇぇぇぇ!!」


俺の指と石が触れようとした瞬間、視界に火花が散る。

続けざまに体が宙に浮く感覚を味わい受け身もとれずに地面に落下し、激しい衝撃が俺を襲う。


「……ア……ガ……」


なんだ!?何が起きた!?

体力ゲージをぼやけた視界の中でなんとか確認すると半分くらい減っていた。


俺はすぐに体勢を立て直そうと足に力を込めたが上手く立てずに力無く崩れ落ちる。

どうやら平衡感覚がやられたらしく立とうにも立てない。

数瞬後、ヒロヤが追い付き事の一部始終を教えてくれる。


あの宝石の原石はどうやらバウンドして横にそれたらしく、その丁度バウンドした瞬間に俺の顎に当たってそのまま左の茂みの奥に消えたらしい。


「顎に、ねぇ……だからこんなに体力減ったのか……」

元々の質量とスピードもあったんだろうが所謂、急所にあたった!って奴か。

それにしても惜しいことをしたな……まさかバウンドするなんてな……



ん?バウンド?


「な、なあヒロヤ」


「なんだ?」


俺はさっきまでと比べて大分落ち着いたがいまだにぐらつく足に力を入れて立ち上がる。


「バウンドしたとこって何処だ?」


ヒロヤはいぶかしみながらも指で示し「あの辺」と教えてくれた。


お礼をいい、今出来るだけの最高速で歩いて俺があのフライザ以上にダメージを与えられた石と接触した現場に向かう。

だがそこには何もなく、やはり一度転けたらそのまま下まで行けそうな下り道だけがあった。


「何もない」のだ。


横には木々や茂みが無数にあるがこの道だけは何もない。

草木や小石、凹凸のない滑らかな坂道なのだ。

そんなイレギュラーがないところでバウンド、はまだありうるが真横?どうやって?

あれだけの質量が加速しているにもかかわらず慣性の法則を無視して真横?


「なあヒロヤ、本当に真横に移動したんだよな?」


「いや移動じゃなくてバウンドだが……まあ、確かにお前の左の方向へ入ってくのをみたぜ。ん?真横?」

いってて自分で気付いたのかみるみる内に無表情が驚愕へと様変わりしていく。

それと同時刻に俺の左から轟音が山全体に響き渡る。それは丁度深い穴に石を落として砕け散る音に非常に酷似していた。

そのすぐ後にアキも遅れて合流し、慌て始める。


「お、おい!さっきあっちの方でめちゃくちゃおっきい音したんだけどどういうことだ!?」


わたわたと慌てるアキをどうどう、と宥めて俺達は左へと進む。

「そっちいっても何もなかったじゃん!だからさっきの音の正体調べようぜ!」「まあ、待て。ちゃんと意味はあるんだ」

10mも進むと目の前に直径2m程度の穴が地面に誕生していた。


「なんだよ、これ……?さっき俺達がいったときには何もなかったよな?なのになんで……」


アキが驚いてるのを尻目に俺は穴に向かって歩く。

今ではすっかり元通りだ。

「な!?おい危ねえよ!」

「心配すんな。ロッククライミングだと思えば平気だ」

「そっちの危ないって意味じゃねえよ!」


結構下りあと少しで20mに届くかなというところで足が地面についた。

ついてすぐに目についたのは壊れたあの原石。

そして――

「……これは凄い……お前らも早く来いよー!」


と言い終わる前にヒロヤはすでにきており、この光景に息を呑んでいる。


早えな。


ただアキはまだ上にいるらしく不安そうにこちらをみていた。「なあ!そんなとこいく暇あったら早く鉱石と音の正体探そうぜー!」


なかなか降りてこないので焦れったくなったのかヒロヤは先に進もうとする。

「ああ!?こら待てヒロヤ!」

「放せ!放してくれ!頼む!お願いだ!」

「アキがくるまで駄目だ!」


襟元を掴まれてなお駄々を捏ねる姿はまるで小さい子どもみたいだった。



「いいから早く来い!降りてくる最中に説明してやっからよ!」


これで降りてこなかったら引きずりおろす。


そんな俺の気迫が通じたのかアキは恐る恐る降りてくる。


「まず最初に!俺達は山の中を詳しく調べたのにもかかわらずそれらしきものは一つも出なかった!だから俺達は何かイベントを起こさなければならないと勘繰った!」


アキはまだ1mも下ってない。


「そして都合よくお前があの宝石の原石を手に入れた!あれこそが今回のキーだったんだ!」


アキは何かに辿り着いたのか下るペースをあげた。


「しかしお前はそれを放り投げた!一見間違いに見えるが今回はそれが大正解!」


と、ここまでいったところでアキは降りるのがもどかしくなったのか半分まできたところでとんで自由落下という降下方法にうってでた。


それを俺は少し距離をとって回避し、話を続ける。


「多分放り投げない場合は欠片と宝石の原石を手に入れるだけだろう」


飛び降りたアキは若干辛そうにしているが目の前の光景にただ見とれていた。


「そして放り投げた場合は……ってもう聞いてねえか」


全く……とんだおにぎりころころもあったもんだ


ここで俺は話を止め、体を反転させる。


目の前にはとても広い通路が、通路だけでもざっと30人が肩を並べて歩いてもまだ余裕があるぐらいで、しかもそれには終わりが見えないほど長い。

それは洞窟内が暗いからだとかそんな理由じゃなく、この世界においては洞窟に明かりを持ち込まなくていい。

この世界にはジメッとした洞窟内を好む明かりを放つ虫、現代でいう蛍のような虫が存在している。

その光量は絶大で蛍の10倍らしい。

そんなエネルギーを何処から摂取しているのかと言えば主に鉱石類。

その名も“日下虫ぴかちゅう


某強制奴隷化ゲームとは違うからね?なんの関係もないからね?


まあそんな奴がいるから大抵の洞窟内では明かりがいらず奥まで見渡せる。

しかしこの洞窟ではそいつらがいても先がわからずその長さをうかがわせた。


それだけがこいつらが心奪われている理由にはあらず、理由は別にある。


それは一見見ただけで高価と分かる紅く煌めく鉱石が天井、壁、床一面に敷き詰められていたり

自らも淡い閃光を発している黄金の岩石がそこかしこに点在していたり

大、中、小の美しい透き通るような蒼いクリスタルがまるで剣山のように所狭しと壁から突き出ていたりするのが原因だろう。


俺はヒロヤの襟元をつかんでいた手を放し一度手を叩いて此方に注意を向けさせる。


二人はなんだと首だけを此方に向け言葉を待つ。

しかし体は疼いており今にも飛び出しそうな勢いだ。

かくいう俺もさっきから体が疼いて疼いてたまらないので手短に要点を纏めて二人に話す。


「一つ、行動はあくまでもこの階層のみ。もし地下に行けそうな場合は皆が集合してからで。

二つ、魔物には十分に気を付けろ。親方からも言われてるだろうが何がおこるかわからないからな。くれぐれも油断しないように」


魔物、と聞いてか若干周りの空気が張り詰める。


それを確認した俺は頷き二人の背中を押して前へいくように促す。


「じゃあ行こうか……アラカルト鉱石を見付けに!」

「「おう!」」


こうして俺達は、この宝石箱みたいな結晶達をバックにアラカトレ鉱石に向けて地を踏み締めた。

早いもので夏休みが後二日三日で終了ですか。光陰矢の如しとはまさにこの事ですね。



……勉強したくねぇー……っ!!



以上色々ガタが来はじめているM2っしたー

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