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ゲーム同好会(仮)  作者: MMM
ドラゴナイト
14/59

ドラゴナイト 1

少し遅くなっちゃいました。すいません。とM2はM2は反省の意を込めて謝罪します。


今回は後書きにゲームの内容をちょちょいと書いちゃいます!

まあそれでも本当にちょっとだけなんですけど(笑)M1、M3よ!貴殿等の想像力を持ってキャラクターとか好きに考えちゃって!

以上 鈍足意味不なM2でしたー!

竜との激戦も勝利で納め、次は僕がゲームを持ってくる番になった日の次の日の朝6時頃、僕はお父さんの部屋の前にいた。


何故か?それはゲームを借りるため。

尋哉達に勧めていたゲームは実をいうと僕のものじゃない。お父さんのものだ。だからそのゲームをやるためには一度お父さんの部屋に入らなければ行けないのは当たり前



……なんだけど、僕は入りたくない。いやむしろ鍵をかけてさらにその上から鉄の棒か何かをクロスさせ溶接して厳重に封印したいぐらいだ。

ここまでお父さんの部屋に入りたくない高校生は数少ないだろう。


「……でも、入らなきゃゲームは手に入らないからなー……」


虎穴に入らずんば虎児を得ずってやつだ


……仕方ない。ほんの数十秒の我慢だ。それで僕のミッションは達成される。

その後すぐに部屋から出ればいい。

簡単だ。



……簡単なことなんだ



かれこれ五分ぐらいはお父さんの部屋の前で佇んでいただろうか。

僕は意を決して震える手でお父さんが眠っているであろう部屋の取っ手に手をかけた


「あら、断人?どうしたの、こんな朝早くに?」


覚悟を決め、嫌々ながらもお父さんの部屋に入ろうとした矢先、後ろから40代半ばとは思えないほど若々しい容姿をしたお母さんの声がした。


「……お父さんに用事……お母さんは?」


僕は反射的にそう答えてしまった。

……いや、仕方ないだろう。

だって僕が今から借りようとしているのは世に言う




「ギャルゲー」


なるものなのだから。

ギャルゲーを借りにお父さんの部屋に来た。

……なんていったに日には真面目なゲーム大好き少年のイメージが崩れ去ってしまう。


さて……ではどうやってお母さんに僕のイメージを崩さずにギャルゲーを借りようか……困った……


頭の中でぐるぐると思考を巡らせていると先程苦し紛れにいい放った問いの答えが返ってきた


「私?私はお父さんを起こしに来ただけですよ?」


……よし。


「……なら僕が起こす……お母さんは下でお父さんの準備をしてあげるといい……」


これならお母さんの目の前でギャルゲーを借りるところを見られずに済む。

……ただしお父さんに話し掛けないといけないが……いや、背に腹は代えられない!

我慢だ、僕!


ドアノブを捻り、部屋に入ろうとしたら朝とは思えないテンションのお母さんが何事かわめき散らしていた


「普段お父さんの部屋に寄り付かない息子が急にどうしたのかしら?……ハッ……まさかラブコール!?お母さんの知らない間に二人はいけない関係に!?

しかしそこには私という壁があり私が寝静まってからじゃないと愛を確かめ合えない二人……その熱情は加速度的に増していきそして遂には私にその関係がバレてしまい家庭を不幸にしないために断人が笑いながら身を引く!その心は引き裂かれんばかりの痛みで溢れかえっている!でも断人はそんなことはおくびにも出さずに全ては単なる遊びだったといわんばかりの態度で接する!だけど想いは募っていくばかり……想い人は隣にいるけれど!愛し合っているけれど!愛し合えない苦しみを味わって日々を生きていく……

あぁ……なんて悲劇的だけど美しい愛!

安心してね!私は二人の間を邪魔しないわ!」


腐女子め

いっそ死んでくれれば楽になれるのに。

僕はそう思わずにはいられなかった。

それとさらりと僕を受けにするのもやめて欲しい。


「……僕とお父さんはそんな関係になることはないから安心して……」


そう冷たくいい放ち捻ったドアノブを押すようにしてドアを開け部屋に入る


後ろでは「なんだ……違うんだ……残念」と聞こえる。しかし僕は声を大にしていってやりたい。



残念なのは貴女の頭だ!




と。


ぶつぶついっているお母さんの声は次第に遠ざかっていき、聞こえなくなった。


思わぬ疲労が溜まったがこれで堂々とギャルゲーを借りられる


お目当てのギャルゲーはPZPの「ドラゴナイト〜祈りと願い〜」

と呼ばれるものだがストーリー云々は正直いってどうでもいい。

僕が面白いと思ったのはその戦闘シーンだ。

今までのファンタジーギャルゲーとは全く違う仕様になっていてそれは四三國無双のような主人公が自由に動けて敵がわらわらーと出てきて千人切りとか達成しちゃうような感じで爽快感溢れる仕様となっている。もちろんフリープレイでキャラを替えて無双しちゃうことだってできる。

勿論最大で四人まで通信することも可能だ。

それに何日か前に全クリしておいたし使えるキャラも行けるステージも全て選べる。

これほどゲーム同好会にぴったりなゲームもないだろう!(断言)


さて、そのゲームは何処かなーっと……


首をぐるりと回して辺りを見回すが全く見つかる気配がない。

それもそのはず。

辺りにはギャルゲー、エロゲーが7、8畳ぐらいの部屋にところ狭しと並べられている。しかも本棚に仕舞われてるので高さもある。

壁には購入特典なのか女の子のあられもない姿がこれまたところ狭しと貼られている。

しかも全てにおいてエロゲーの方が圧倒的に数が上。比率はギャルゲーが3、エロゲーが7というぐらいだ。従って辺り一面ピンク色だ。


……だから入りたくなかったんだ……っ!


こんなところからギャルゲーひとつを探すのは不可能じゃないが大分時間がかかりそうなのでお父さんを起こすという約束兼聞くことにした。


こんなところに数分間とかいってたけど数十秒だって居たくない!


お父さんを起こすために僕は部屋の奥のベッドで静かに寝ている男性に近づく。

ちょっとここで簡単に両親の容姿の説明をしとこうと思う。

お母さんは普段タレ目のおっとり顔だが腐った話になると急にウルトラハイテンションになりタレ目がシャキ!っとする。後身内贔屓を抜きにしても綺麗な人だと思う。

ただ性格が残念だけど。

お父さんは無精髭のちょっと強面な容姿をしている。ただこちらもイケメンさんなのでエロゲーを居間でしながらニヤニヤしている姿はセーブデータを消したくなるぐらい気持ち悪い。

こちらも性格は残念。

二人は小学校のころから付き合って二人が二十歳の時にゴールインしたらしい。プロポーズの言葉は「俺のエロゲーをやってる姿をずっと横から見ていて欲しい!」



正直なんで結婚できたんだ。

その美男美女から産まれた俺だが容姿は至って普通。尋哉と明希曰く「全てエクスキューショナー度に変換されたんだろう」だって。



「……お父さん……起きろ……」


考えもそこそこにお父さんを揺さぶって起こそうとする。

それもかなり強く。


しかしとうのお父さんは


「うへへ〜……アリアた〜ん……」



…………。



ビリっ



「……一枚目……」


尋常じゃなくイラついたので壁に貼ってあったポスターを一枚裂いてやった。


「……お父さん……」


先程よりも強く揺さぶって起こしにかかってみたがさっきとおんなだったのでまたポスターを破る。


それは壁に貼ってあるポスターを全て破ってもまだ終わらなかった。

次は何にしようかと辺りを見てみるとゲームしかなかった。流石にゲームを壊すのはゲーム好きな僕が嫌なので仕方無く叩いて起こすことにした。


「……起きろ……っ!」



勢いよく降り下ろした左手は見事に鳩尾に入り閉じられていた目がカッと開かれる。


「……おっ……おっ……」

口をパクパクさせてこちらをみて何か言ってくるが別段何も感じない。


そんなことよりも早く「ドラゴナイト」の在処だ。

朝御飯を食べて、ゆっくりする時間も含めたらそんなに時間は残されていない。

未だにベッドの上でお腹を抱えてピクピクしているお父さんに「ドラゴナイト」の所在を尋ねる。

何か言いたそうな目をしていたがもう一度拳を振り上げると大人しくしてくれた。

「ドラゴナイト」の場所を聞き出しそれを手に取り早々と部屋を退出しようとドアノブに手をかけたところでまたしても声をかけられた。


「なあ、断人。それ何に使うんだ?」


見た目通りの低い声が無意識にかすかな恐怖を呼び起こす。

やっぱりこの顔でエロゲーなんてそんなの絶対におかしいよ!っていってやりたい。


ただ投げ掛けられた問いを無視するわけにはいかずドアノブを握っていた手を離し、体を半回転させる。


「……部活…」


普通なら有り得ない答えに疑問を抱くはずなのに性格が性格なだけにへえ〜とかいいながら納得してくれた。

「ゲームをする部活か……いいなぁ……父さん達の時代は――」


思い出すように語っているが聞いても意味がなさそうなので体をもう半回転させてドアノブを捻る。

お父さんはまだ僕が出ていったことに気付いてないようで喋り続けていた。


そしてそのまま右斜め向かいにある僕の部屋に入り「ドラゴナイト」を鞄に入れ、朝食を摂るために一階に降りる。


一階に降りるとお母さんがトーストとハムエッグとサラダを食卓に並べていた。


「あら、遅かったわね?


それから二、三言葉を交わしてお父さんが遅くなる旨を伝える。


「……そう。なら先に食べちゃいましょうか?」


その一言を皮切りに僕達は朝食にありついた。


朝食も食べ終わり自室で少しばかりゆっくりしているとお父さんの部屋からまだ「あの頃の母さんはな、それはそれは――」と聞こえてきた。


いつの間に思い出話からのろけに変わったんだろう。というか何時まで話し続けているんだろう。

大事なポスター達があんなにも無惨に引き裂かれてるのを……見てないのか?見てないから今も思い出話をベラベラ話しているんだろうか?まさか目をつぶりながら話している?


……馬鹿な人(笑)


そう思いながらポケ〜としていると僕が何時も家を出る時間になった。

時刻は8時。

何時もお父さんは8時半に家を出るらしいけど用意らしい用意はまだ何もしていない。

それでも声をかけずに自室を出て玄関まで歩く。

靴を履いてる所でお母さんが弁当を持って後ろに立っている。


「それじゃ、行ってらっしゃい。ちゃんと授業受けるのよ?」


「……わかってる……いってきます……」


そうして家を出て100mもすると「アリアたぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!?ナギサたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!?」と断末魔と聞き間違うばかりの絶叫が聞こえてきた。






――よし。今日も一日頑張るか!

「ドラゴナイト」


――時は中世ヨーロッパ。世界には魔物なるものが蔓延りその頂点を統べるものがドラゴン

この世界には七つの竜が存在する。

炎の頂点、水の頂点、雷の頂点、土の頂点、風の頂点、光の頂点、闇の頂点。

そのどれもが並大抵の力量では倒す事敵わず。

これはそんな世界のとある国の軍に入隊したばかりのとある新兵が竜騎士の称号を得る事をを目標に成長していく物語である。

様々な艱難辛苦乗り越え、ヒロイン達と惹かれ合い、仲間達との数々のドラマを体験し、魔物達と戦い、竜達との壮絶な戦いを経てストーリーは幕を閉じる――

エンディングはなんと!?

ヒロイン一人一人の個別エンディングと隠れエンディングのマルチエンディング!

戦闘シーンは臨場感溢れる出る3D!



――君の祈りは誰に届く?

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