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紀元3000年代  作者: 木苺
イチズ
6/7

朝食の席で

イチズの家では 朝食と夕食は家族全員そろってとる。



ある日のこと、朝ごはんを食べながらイチズは母に尋ねた。


「ねえ 母さんは どうして毎日2回も おはようというの?」


「だって あなた 朝 起きたときに おはようって言わないもの。

 それに 台所に入ってきても 私からおはようって言わないと

 あなたから おはようを言わないでしょ」


「もしかして 2回目のおはようは、おはようの催促だったの?」


「あいさつは 往復してこそ挨拶なんだ。

 片道だけだと 完成しない」父


「えっ じゃあ もしかして 2回目のおはようと言う声かけは、おはようのやり直しだったの?」


「そうね。それもあるわ」母


「じゃあ それ以外の方はなに?」僕は尋ねた


「うーん 教育的指導。

 ちゃんと 挨拶を()わす習慣を身に着けさせようという親心」


「参りました」僕は頭を下げた。


「わかってくれたのなら、今度からは 朝いちばんに顔をあわせたときには

 イチズから、おはようを言ってくれてもいいのよ」母


「はい。気を付けます」


「父さんにも イチズの方から おはようをいってくれてもいいんだぞ。

 というか 社会人になったら、あいさつは 目下の者から目上の者にするのが作法というものだ」


「そうなの?」


「ああ、挨拶は 目下から目上に。

 話しかけるのは 目上の者の意向に沿う。

 その区別をつけることが大切だ」父


「そうなんだ。覚えておきます」


「うむ」


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