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薔薇園。

 ハクアさまとのお話はフニウがつけてくれてあたしからは特に特別何も話さなくても良くなって。

 どうやらこれからもハクアさまとフニウは独自に連絡を取り合うことで決着したようだった。


「よかったの? フニウ」

「まあね、狐と狸の化かし合いかもしれないけどね?」

「バカシアイ?」

「ああ、ルリアにはわからないか。昔の森には狐と狸っていうよく似た動物がいたんだけどさ、この二匹、変化の術で人を化かすのが得意でね。その二匹のようにお互いを誤魔化しあう騙しあうことを化かし合いっていうようになったんだよ」

「え? じゃぁフニウ、ハクアさまのこと信じたんじゃなかったの?」

「まああれはね、もう人間じゃないよね。何千年何万年って生きるともう意識の底が見えなくなるから」

「はう」

「信じてもいいかなって気はするけど、全てを信じるにはまだ足りないかな。もう少し様子を見てみるから」

「うん。ごめんね全ぶ任せちゃって」

「はは。いいよー。ボクはそのために君のそばにいるんだから。まかせて」


 そんなことを話しながら王宮の外苑を散策してるあたしたち。

 ジルベール殿下はちょっと用事があるからと出かけて行った。戻ってくるまではこの外苑を観てるといいよって言ってくれたけど。

 一応あたしたちには護衛? という名目のみはり? もちゃんとついてる。

 つかず離れず遠目にだから、あまり気にならないけど。

 まあこれは殿下の配慮かな。

 もし万が一にもあたしに害が及ぶことがないように、って、そうジルベール殿下言ってたし。


 いろんな植物が植わった外苑を散策していると、目の前に全面すべてガラスでできた温室が見える。

 あれは薔薇?


 近づくとその温室にはこれまた豪華な薔薇の花が満開に咲き誇って。

 扉を開けて中に入ると、芳しいその匂いにちょっとくらくらしそうになる。


 そっと扉を閉めて中に進んでいくと。


 ああ。


 なんという景色。

 なんという芳しいその香り。

 なんと色鮮やかに咲き誇るその薔薇バラばら。

 真っ赤な薔薇がやっぱり一番多いけれど、そこにピンクの薔薇、オレンジ、赤紫、黄色、そして純白の薔薇。

 そんな色とりどりの大輪の薔薇がそれこそ何万本も咲いている楽園だった。



「ああ、綺麗……」

 そう呟きながら奥に進むとそこには真っ白なガーデンチェアと小ぶりな白のテーブルが備え付けられていた。


「ここでお茶をいただくと最高に美味しそうね」

 思わずそんなセリフも出ちゃう。


「じゃぁ、ご用意しましょうか?」


 え?


 背後からそんなお声が響いてきて。


 あたしはびっくりして振り返った。





「ふふ。今用意させますからそこのチェアに腰掛けてらっしゃって」

 そこにすっと立っていたのは綺麗な真っ赤なドレスに身を包んだ高貴な貴婦人といった装いの方だった。

 豪奢な黄金の髪。鼻筋の通った美麗なお顔に碧い高貴な瞳。

 首筋もすっとほそく、背もすらっと高いそんな生粋の令嬢がそのまま成長したような。


(アーサーさまに、似てる……)

 第一印象はそれ、だった。

 教会の奥でお会いした王弟、アーサー・ユーノ・オルレアン殿下。


 あたしは言われるままその白いチェアーの一脚に腰掛けて。

 そして、じっとその貴婦人のお顔を見つめてしまっていた。

このお話のちょこっと先の未来を短編にして出してみました。

番外編だと思ってもらえればいいかもです。


↓にリンクを貼っておきました。

もしよろしければ読んで見てみてくださると喜びます♬

よろしくお願いします。

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