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第99話 ここはどこだ?

第二章の始まりです。視点が何回か変わります。


第一章のタイトルを異世界転生に変更しました。


ふと目覚めるとオレハ草の上で寝ていた。「あれ?ここどこ?」とさっきまでのことを思い出す。そうだ、迷宮の変革に巻き込まれたんだっけ。

じゃ、ここは変革後のフロアか。みんなとはぐれちゃったな。起き上がり周りを見渡してみたものの森の中で誰の姿も見えなかった。


しかし、なんで時間に余裕があったはずなのにこんな事が起きたんだ?しかもいきなりの大地震なんて聞いてなかったぞ。


さっきまでは洞窟ステージだったのに目の前の風景は森林だ。


「そうだ。念話」(ジュリエッタ、マイア、返事をしてくれ!!)


まったく反応が無い。取り敢えずフルプレートアーマーを脱いでアイテムボックスに収納する。仕方ない。出口を探すか。


山で遭難したら動くなと言われているけど、それだとどうにもならない気がする。とりあえず歩き出し索敵魔法を掛ける。


すると、少し離れたところで誰かが戦っている反応があったのでそっちに向かうと、若い男女の冒険者がワイバーンと、男二人組の冒険者がサイクロプスのような巨人と戦っている姿が見えた。Cランクの迷宮にこんな魔物が?


「※※※!クルム※※※※※※※※※※※※!!」


空を飛ぶワイバーンに、見た事がない風属性魔法を纏った魔矢で連射攻撃を仕掛ける男女2人。ワイバーンは華麗に風の矢を躱すと急降下と同時に炎を吐く。


「※※※※※※!」


女性冒険者が土の壁で炎を防ぐが、ワイバーンは真上から爪で冒険者2人をワイバーンは掴んで空中に持ち上げようとしていた。


「これ、マズいんじゃないか?」


こっちでは言語は共通のはずなのに何を言ってるのかサッパリ分からない。ただこのままでは冒険者が連れ去られてしまう。


とりあえず助けるのが先だ。「グラビティロード」とワイバーンに圧力を掛けると、掴んでいた女性冒険者を手放したので「パワーライズ」で身体能力を増強して桃色の髪をしたお姉さんをキャッチ。


唖然としているお姉さんを地面にそっと降ろすと、飛び去ろうとしていたワイバーンに更に圧力を加える。すると、男の冒険者も手放したので同じようにキャッチし同じように地面に降ろす。


「※※※※※※※※※※※※!!」


やっぱり何を言っているのか分からない。とりあえず驚く冒険者をスルーしてワイバーンに向かって縮地+袈裟斬。ワイバーンの首を落とす。


するとサイクロプスを討伐した、残りの二人も駆け寄ってきたので刀を鞘におさめる。


「大丈夫ですか?怪我は?」


「※※※※※※※※※※※※※※※※※※※」


「※※※※※※※※※※!!」


ワイバーンに肩を掴まれた怪我が辛そうだったのでヒールを使い治癒をする。


全員が頭を下げているから、たぶん感謝されてると思うのだけど、言葉が通じないのでジェスチャーで手をひらひら振る動作で答えると、冒険者4人はきょとんとしていた。



~ クルムの視点 ~


「おい、クルム、ヴェクトもお前も無事のようでなによりだ。それより、ワイバーンがおまえたちを連れて飛び去ろうしたら、勝手に落ちて来た様に見えたんだが何が起こった?」


まるで夢を見ている様な顔をしているジェイク。正直、当事者である私にも何が起こっていたのか分からない。自由に飛べる私はともかく、飛行スキルを持たないヴェクトが今ここで無事なことだけは確かだ。


「私も何が起こったのか分からなかった。魔族の私でも体感したことがないほどの膨大な魔力を感じたわ…でも、この子が魔法を使って助けてくれたのは確かよ」


まさか、少年にお姫様だっこをされるなんて夢にも思わなかったけど、よく考えると重力が乗っかった私、そしてジェクトをキャッチするなどありえなかった。


「ワイバーンに使った魔法はともかく、落下する俺をキャッチしたと思ったら、あっという間にワイバーンを倒したから、てっきり剣豪だと思ったんだがヒールを使うとは驚いた。まさかと思うが聖剣士か?」


ヴェクトの言うとおり、聖剣士の可能性が高いと思う。ただ、クラス2の聖剣士になるには剣士Lv30、神官Lv30まで極めないと転職出来ない。どう考えても神託の儀を受けたかどうかって子供には無理な職業だ。


「ねぇ君、まだ子供だよね?仲間は?いったいどこから来たの?なぜそんなに強いの?なぜヒールが使えれるの?ひょっとして見た目は子供だけど中身は30歳越えのベテラン冒険者って事はないよね?」


私は少し屈みながら目線を合わせて質問をしたが、言葉が通じないようでもじもじしながら顔を赤くして困惑をしている。


『かわいいな、おい!』いけないいけない。何かに目覚めそうだ。この、おぼこい感じは完全に子供だ。


多分名前なんだろうか?自分の事を指を差し「※※※※※ヴェルグラッド・フォレスタ※※※※」と言って子供は貴族の様に挨拶をする。


こっちは助けてもらったのになぜ頭を下げたんだ?メンバーを見ると全員が口ぽか状態だ。言葉は通じないがヴェルグラッドと聞き取れたので、指を差し「ヴェルグラッド?」と聞いてみると頷いて「ヴェル」と答えた。そうか。さっき頭を下げたのは彼の挨拶に違いない。


なので「ヴェル?」と言い直すとまた頷いたのでどうやら、規格外の少年はどうやらヴェルと言う名前らしいことが分かった。


それから私達、Bランクパーティの孤高の風のメンバーを、一人ずつジェスチャーで紹介した。


「俺の職業はクラス2の暗殺者でリーダーのヴェクトだ」黒いナイフを2本を出し斥候であると自慢気に表現する。


次は私の番、種族の特徴である頭に生えた小さな角を見せ「魔族のクルムよ。クラス2の大魔法士をやっているわ」と杖を掲げるとヴェル君はものすごく動揺した様子だった。ちょっとショック。


ジェイクは猫人族でクラス2の剣豪で剣を構え。最後にメマール。クラス2の魔弓士でエルフだと帽子を脱ぎ耳を自慢する。


ヴェル君は直ぐに名前は理解したみたいで、こちらを指をさして名前を順番に言っていった。教養もありそうだし装備も中々いい。さっきの挨拶を見る限り他国の貴族の子息だと思う。


「なぁ、どうする?いったん引き上げるか?」


「そうね。助けてもらった上に言葉の通じない迷い人を、そのまま放置するのはいかがなものかと思うわ」


一旦街へ連れて行き、冒険者ギルドに相談してみよう。




~ ヴェルの視点 ~


どうやら、ジェスチャーを理解してくれたようだ。よかった。よかった。


何を言っているのか分からないけど、とりあえず害意は感じない。たぶん俺のことを気にかけてくれてるんだろう。ただ、これでここがラロッカの迷宮じゃないことはハッキリしたな。そもそもここはどこだ?


それにしてもクルムさんだったか。魔族かオーガ族かわからないけど、年上の綺麗なお姉さんが、親身になって分かってくれようとしてくれたのが感じられてかなりの好印象だ。


ま、正直うっすらと自覚していたけど、俺は美人のおねーさんに弱い。認めようじゃないか。うん。と。ジェイクさんが身振り手振りで「ちょっと、ここで待て」と言っているようだったので頷いた。


ジェイクさんはニヤっと笑みを浮かべると、踵を返し、素材を剥ぎ取る仲間の下へと駆けて行った。


それから手分けして手際よくワイバーンの素材とサイクロプスの角を剝ぎ取って、マジックバックに詰める。


そんな作業を眺めていると、クルムさんが、ワイバーンの魔石を持って駆けてきたかと思うと、それを俺に手渡す。魔物がドロップする魔石は無色透明のはずだけどその魔石は水色だった。ちょっとびっくり。


クルムさんが魔石と俺を指差して何か言ってる。雰囲気から「これは君のものだ」と言っているんじゃないかと思ったので、遠慮なく受け取っておいた。もし違ったら返せばいいんだし…


鑑定しようとしたら、その手を握られて仲間のところへ連れていかれた。今日だけで何回びっくりすればいいんだ?いきなり手を繋ぐなんて、見知らぬ男にそんなことをしてはいけませんよ?ま、俺がまだ子どもだからか。と苦笑しながら魔石をマジックボックスにしまう。


合流すると丁度タクトで浄化しているところだった。


そして巨大な魔物が跡形も無く消えると、同じタイミングでオレも淡く光る。レベルが上がったようだ。


それから輪になるように手を繋ぐと、俺の方を向き、その輪に入るよう促された。全員手を繋いだのを確認したクルムさんが魔法を詠唱。


魔法陣が現れると、あの気持ち悪い感覚を思い出した。転移だ。俺はこれから一体どこへ行くのやら。

いつも、お読みいただきありがとうございます。

一人称ですが、俺、オレ、おれ、は文章が読みやすくするために、意図的に場面や文の繋がりによって変えるようにしています。


文章の漢字ですが、「その通り」のとおりは、通りは道を表す漢字だと言う指摘が過去にあったので、ひらがなにさせて貰っています。


あと、最近スマートフォンからのアクセスが爆増しているので、読みやすいように漢字(事、ことなど)とひらがなの使い分けや段落のを意識して書いています。(意図的にしています)


端末や読者様によって読みやすい、読みにくいと言ったご指摘はあるでしょうが、以上の事をふまえ、ご理解お願い致します。

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