「アヤメ」言葉の由来
本日、端午の節句は菖蒲湯に浸かります。
もともと、5月5日は中国の春秋時代、呉の名臣である伍子胥の遺体が川に棄てられたために、それを魚たちが傷めないよう舟の上で鳴り物を鳴らすと言う祭りから始まったものです。
日本では古くから、男児の成長を祈り、魔除けの菖蒲湯に浸かる習わしがあります。
魔や鬼を除け、病や怪我から避けようとする昔の人々の温かさ。
なんとも素晴らしいものではありませんか。
ところで、菖蒲の訓読みは菖蒲です。
同じ字ではありますが、なぜこのように読むのか。
言葉にはそれぞれ理由があるものなのです。
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菖蒲。
昔、鬼に追いかけられた男女が逃げ、男が隠れた先が菖蒲茂る場所でした。
逃げ後れた女性が殺められ、その血が菖蒲の葉にかかり、紫色の花が咲いたのです。
菖蒲の花をよく見ると、べっとりと垂れ流れる姿が想像できるはずです。
鬼は菖蒲の剣のような葉先を恐れ、男は助かったと言うことです。
それ以来、菖蒲を殺女と呼び、男子の健勝を祈り端午の節句に備えるというホントのようなウソの話しでした。
本気にしちゃダメです。