聖女のお勤め?
本日は二話投稿で。
引き続き性的表現あります。
どうぞ宜しくお願いしますorz
次の日の朝。
クルーレさん、シャリティアさん、母、おまけにレオン様と王太子殿下と一緒の朝食。
いつもは私と母がうるさいくらい賑やかな食事風景の筈が、今は食器のなる音だけが響く一種異様な光景です。
「何か言いたい事があるならどうぞ?」
私がチラリとクルーレさん以外の皆を見ても、ぶるぶると首を振るだけで何も言わない。
でも私をしっかり見てる。
私の首を、すっっごい見てる。
「言っとくけど、たぶん皆が思ってる様な事はしてないよ?」
「美津、ええねんで?お母ちゃんやお父ちゃんに気使わんで。そりゃあ嫁入り前に傷物されたんはちょっと思う所あるから雷何発か落とすけど良いやろ?クルちゃん丈夫やし?」
「だから違うってぇ!!!」
私は顔を真っ赤にしながら首に巻いた大きめのタオルの端を握った。
昨日二人の気持ちを確かめ合って、盛り上がってたのは認めます。
クルーレさんに流されていっぱいちゅーしました。
身体もちょいと弄られました。気持ちかったです。
首や耳をかぷかぷされました。胸がキューキューして堪りませんでした。
でも最後までしてない!してないのよ!!!
キャパオーバーの私のせいでっ!
気絶しちまってクルーレさん放置しちまったんだよー!!!(涙)
放置した腹いせなのか起きたら服で隠れない所に大きな歯型と沢山のキスマーク付けられてて私びっくりよ!
治癒しようにもクルーレさんの無言の圧力でまだ出来てないの!お仕置きだからしちゃダメみたいなの!
でも許してわざとじゃないの慣れてないのマジ反省してるのだから目の笑ってない微笑みは勘弁して!!!
「………ふふふ。食事の後で治してあげますよ。確認出来た事もあるので、今回はこれで許してあげます。」
「ホント!?」
「ええ。次の楽しみに取っておきます。」
隣から微笑みと共に投げられた言葉が最後通牒の様に聞こえてしまった私は、何をどうすれば良いかも分からないのに「頑張ります」としか返事出来ませんでした。ぐすん。
「ふふ……痕も綺麗に残るし、声も可愛かったし言うことないですね。」
「クルーレ………。」
「お前ってやつは……。」
「ガチの変態め。」
「お母様お顔が大変な事になってますわ。」
いつもより静かに食べた朝食は、少ししょっぱい味がしました。
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「え、もう瘴気無くなってきてるんですか?」
カオスな朝食が終わり、いつでも出発出来る様に準備を進めていた所に王太子殿下が現れた。
なんでも朝の報告の中に、一番瘴気が濃いとされていた町からの「空が明るい青色に!何年振りでしょうか!?」という喜びの連絡があったのだ。
その周辺地域にある異常に成長した樹木で出来た森なども、城から人をやり調査を始めているそうだが、……どうやら浄化の効果が各地で出始めているらしい。
昨日の今日です。
何か特別な事はなかったか?
………ありましたね!!!
「頼む。今日もう一日、部屋でちょっとイチャイチャしてみてくれないか?」
王太子が真顔で言ってくる辺り、本気度が違う。
私が真っ赤になって慌てているのを笑顔で受け止めて、クルーレさんは私を抱き上げて部屋に引きこもった。
おかんはシャリティアさんと慣れないお酒を飲むと涙ぐんでいたらしい。
まぁ私がその事を知るのは、次の日の朝……通り越して夜なのだけれど。
「ふふ、寸止めも中々楽しいですね。」
「お願いだから初心者で遊ばないでぇ!」
「嫌です。私は昨日から我慢してたんですから。今度は美津が我慢する番ですよ?」
「っ!な、なまえずるいぃ。」
「私の事も呼んだら良いのです。ほら、クルーレですよ。さんを取るだけですから、簡単でしょう?ほら、呼んでみて?」
「あっ、あ、待って、待ってぇ!恥ずかしいからやぁやまってぇやあ!」
「こら、逃げないで。早くしないと噛んじゃいますよ?また気絶したいんですか?」
「ややっ、くびやぁや!」
「…………………………………もっと鳴いて、美津。可愛い。」
クルーレさんはうっとりした表情で楽しそうに、本当に楽しそうに私で遊んで下さいました。
………私が噛まれるのが気持ちいと感じる変態だと知ったのもこの日でした。まる。
黒騎士様は一昔前に流行ったロールキャベツ男子。オマケに好きな子可愛がりながらいじりまくりたい派。
聖女様は分かりやすい位マゾっ気あり。
相性は良いと思います(笑)




