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冬【詩or短文】

師走の吐息

作者: ふみわ

 世間は12月。

 師走と呼ばれる月。

 町行く人は忙しそうだ。


 期末テストや受験の為に単語帳を見ながら歩いている学生や、何やら難しいことを携帯で話しているサラリーマン。

 クリスマスの準備に勤しむ人々。


 一年の最後の月なのに、目の前の事ばかり。

 雪の匂いにも、澄み始めた空にも気づかない。


 まるで、冬の訪れに気づいていないように見えるけど、それでも彼らの吐息は白い。


 冬の白。

 冷たい空気にじんわり滲んで溶ける。

 時々、少し早いイルミネーションの光に透けて、別の色に見える。


 冬の訪れ。

 立ち止まって、一息。

 師走の吐息は冬空へ。


 忙しなく行き交う人々が始まったばかりの冬に気づくのはいつでしょう?

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