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5   禍天蒼月

なんかまだ化物な感じも無双してる感じもしませんがいつか化物が無双する話になると思います

アルクトゥルス、そこはダイスケのおっちゃんから聞いた中世ヨーロッパを思わせる街だった。


「う~ん・・・まず新しい剣を買わなきゃなぁ・・・」


俺の剣はケルヴェールにいた時から愛用している一般的なロングソードだ、前なら別に買い替えなくても良かったのだが、今の俺のステータス、主に『縮地』を利用した高速戦闘に耐えられなくなってしまったのだ。

一応全力で魔力による補強をしているのだがここらへんの、特に迷宮の魔物は硬い、どれくらい硬いかというと魔力による補強をしないと弱点を切っても刃毀れするくらい硬い。


別に狩るだけなら問題ないのだが毎回毎回刃毀れしていると手入れが面倒だし、俺にも剣士としてのプライドというものはあるため刃毀れすると相手がただ硬いだけだと思っていても少し凹んでしまう。あとダイスケのおっちゃんから聞いた”刀”というものにも興味がある。


「武器屋は・・・ここか」


まず一軒目


「ん?いらっしゃい!」


いたのはダイスケのおっちゃんより少し若いおっちゃんだった。ちなみにダイスケのおっちゃんは43歳だ。


「どうも、刀ってあるか?」

「刀か、あそこらへんがそうだ」

「そうか、ありがとう」


俺はその方向へと向かい、それらしきものを見つけた。


「これか・・・高いな・・・」


刀を見つけたはいいのだが高い、高いのだ。安くても50万リエル、高いと1000万リエル位する。

だが性能の方はどれも俺が今使っているロングソードを上回る、


「ん?これなんだ?妙に安いが・・・」


俺が手をとったそれは明らかに最高レベルの品質、性能を持っているのに値段が約100万リエルというものだった。しかも同じものが同じ値段で隣に置かれている。


「あぁ・・・それか、それは『蒼月』だよ」

「『蒼月』?」

「知らないのか?有名な鍛冶師が作った刀の名称だよしかもそれは刀の中でも『蒼月』の中でも珍しい2本で1セットなんだ」

「へぇ・・・何でそんなもんがこんな値段でおいてあるんだ?」

「その『蒼月』はな・・・呪われてんだよ、それを使うと謎の疲労に襲われて気絶しちまうって話だ、買うことはオススメしねぇな」

「なるほどねぇ・・・」


謎の疲労かぁ・・・とりあえず『鑑定』かけてみるか?



禍天蒼月

〈攻撃力〉2386

〈魔力変換効率〉200%

〈スキル〉条件魔力吸収・血LvX 双龍剣LxX 自己覚醒LvX


お、原因みたいなの発見、これともう一つにも『鑑定』かけとくか


【『条件魔力吸収・血』3日に一回、使用者の血を刀身に染み込まさなければ半径1mの魔力を敵味方関係なくすさまじい速度で吸収する】

【『双龍剣』このスキルが付属している剣と対になる剣を二刀流で装備することによって攻撃力・魔力変換効率に補正】

【『自己覚醒』このスキルの付属している剣は、敵を斬ることによって攻撃力・魔力変換効率が上がり、スキルが付属する場合もある】


わお・・・これは・・・比較として俺がいま装備してるロングソードのステータスをどうぞ



鉄のロングソード

〈攻撃力〉265

〈魔力変換効率〉30%

〈スキル〉なし



攻撃力とは切れ味やスキルなどの簡単にいえば剣の性能だ

魔力変換効率は、例えば魔力を剣に100流した時にロングソードなら攻撃力が30、禍天蒼月なら200上がることになる。ちなみに魔力は流そうと思えばいくらでも流せるのでそこらへんに落ちている木の棒でも魔力変換効率が1%でもあれば禍天蒼月を超えることは原理的に(・・・・)可能だ。


「すまんこの2本をくれ」

「おいおい兄ちゃん、死にたいのか?」

「昔こういう剣を見たことがあるんでね、どうにかできるかもしれないと思ってな」

「なるほど、まぁどうにかできなかったらどっかに売るといい、2本で200万リエルだ」


適当に嘘をついておいた、『鑑定』もちは珍しいしな


「ほい、ありがとう、いい買い物だったよ」


「帰ったら装備する前に血を染みこませなきゃなぁ。試し切りが楽しみだ。」











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