楽しみ過ぎる合宿
九作品目
誤字・脱字があったら申し訳ありません
「おーい全員大丈夫だってさー」
新崎は全員の確認がとれたことを言いながら自分の席に向かう。
…女の子とお泊まり
あ、でも三人中三人が一人の男に惚れているし
俺ヘタレだし、問題ないか、だから焦る必要もない、ちょっと汗かいたのは何でだろうね。
「それでは、早速!次の親睦を深めるために行う
合宿についてですが、場所に関しては夏のところ
別荘で行うことになっています!」
秋葉さんが合宿について説明してくれる
というか城戸さんのこと名前で呼んでいるあたり
もう結構仲が良いのではないか。
「そこから先の説明はわたくしが、えーおほん
合宿といってもそこまで遠くはありませんわ、
場所は県内にありますわ。だがらといって日帰りではありませんわよ、二泊三日、食事などに関しては、うちのものが材料などを前日に届けますわ。もちろん料理はわたくしたちで行いますけども近くに海がありますけども、まぁこの時期ですし普通に冷たいですわ、でも付近には色々な施設があるからそこで楽しむことになりますわ、いってしまえば合宿というよりも旅行に近いですわ」
城戸さんが長々と説明している、ちょっと口が微笑んでますね、まぁ明らかに旅行と言わないのは
部活で行うからだろうか、県内というのは
ありがたい、流石に全く知らない県で泊まるのはちょっと厳しい、どうしてかはしらないけど。
「それで、荷物に関してですけど、着替えに
お財布、他にはまぁ暇潰しの道具なんかも持っていったほうがいいですわ、……あっ!陽斗そういえば別荘の近くにはプロポーズするにはうってつけの場所がありましてですねっ!是非わたくしと
一緒に行きませんこと?」
遠回しにプロポーズしてくれといっているが
っていうか遠回しかこれ?
「あっっ!ちょっと夏!陽斗、私もそこに行きたいなぁって…ね?」
また始まった…ていうか一切会話に入っていない冬花ちゃんはっと…また寝てる…
寝顔やっぱ可愛いなぁ…そう思いながらポケットからスマホを取りだしカメラで撮ろうとすると
(あれ?メール来てる…)
一体誰から…と思いながら開くと……新崎だ、
内容は次の合宿について、あぁ、さっき完全に無視してたけど新崎ほんとにメールしてたんだ、
昨日スマホ使ってたんだけどなぁ…そういやぁ
何か通知来てたけどスパムかなにかと思って無視したなぁ…ごめんね?テヘペロっ!
それよりもこの天使の寝顔撮らないと
どうやら二人はまだ言い合っているようだ、
新崎もそれに巻き込まれている、良かった無音の
カメラのやつダウンロードしといて、
そう思いながら写真を撮る、おっと連写しちまったぜ。しょうがないから全部保存で。
その後も二人はことあるごとに言い合いをしていた、やれどっちと遊ぶかとか、どっちと寝るかとか。
…ふと思ったんだけど部長って誰?俺が紙に名前書くとき部長の欄見てなかったからわからんのだけど、でもまぁ、多分城戸さんでしょ。
結局言い合いをして、終わった今日の部活、
時間もまぁまぁ遅くなってしまい、冬花ちゃんは
城戸さんの迎えの人と一緒に車に乗っていった、
リムジンってどうやって細い道曲がるんだろうね
…一人で帰らんの久しぶりだな 新崎達と家の方角が一緒だったから三人で帰ることになったんだがそういえばコイツの家って何処なんだ?
俺の予想だと、お隣と窓が近くて、ちょっとジャンプするだけで部屋に入れる家だと思うんだけど
「なぁ陽斗ん家ってどこら辺なんだ?」
聞いてみることにした、流石に一方的に知られているのはなんか嫌だ。
「んー?俺んち?ちょうど着いたぞ」
新崎は答えてくれる、えっ…ここって…
俺の目に入ったのはマンションだった。
しかもだいぶ綺麗、ていうか玄関オートロックだし…うわぁ…
「もしかしてなんだが、お前んちって金持ち?」
金もって、美少女ハーレム作って、戦えてって
やっぱコイツすげぇな。
普段は文字列でしか見ない主人公を目の当たりにしてちょっと興奮。
「いやいや、そんなことないぞ!ただ入学祝いで祖父から部屋を貸してもらったんだ。ここうちの祖父が経営してて…」
それを金持ちというのでは
「私も陽斗と一緒の学校に入学するって言ったときに受かったら陽斗の隣の部屋をくれるって言われたんだ!」
秋葉さんが会話に入ってくる、へぇ…こういう場合って朝どうしてんだろうねまさか合鍵渡してるとか、普通にありそうだな。
「そ、そうか」
曖昧な返事しかできんよ…
そんなこんなで金曜日の夜、結構色んなことがあった部活の全員でメルアドを交換したりなど…
他には………それくらいしかないです。
っと、急にメールがくる、誰だよこんな時間に…
おっと城戸さんでしたか、
どうやら明日の集合時間や場所について少し変更するらしいとのこと、まぁ元の予定では朝7時
集合でしたものね、ありがたやー
時間を確認すると…8時に集合に変わったらしい
ていうか冬花ちゃんこの時間で大丈夫かな?
まぁ、でもあの子も楽しみしてたらしいし
大丈夫でしょ、この時間帯に送られてきたメールを読んでいれば、今の時間は11時半、普通の冬花ちゃんくらいの年の子ならもう寝ているのではないだろうか、ちょっと心配。
そんな必要なかった
8時には全員が集合して、用意されていた車に乗る、だが冬花ちゃんはまだ少し眠そうだ、
俺も眠い…いつも休日起きるのは昼ぐらいだからね。車の席に座り、外を眺めていると車は発進する、誰が運転しているのか見てみるといつもの人だ。
学校に城戸さんを送り迎えしている人、
しばらく車に乗ってくると段々眠くなっていく。
結局俺はその睡魔に勝てず新崎が話しかけてくれたもののそのまま眠ってしまった。