申請
八作品目
誤字・脱字があったら申し訳ありません
「部活つくろうぜ!」
「流石はわたくしの婚約者っ!わたくしが言おうとしていたことを言ってくれるとは!」
城戸さんはちょっとテンションが高い、
部活とかに興味あったんだね
「なっ!あんたは陽斗の婚約者じゃないから!」
あぁ…またか…また言い合いが始まった…
一応言っておくとこの学校の部活はゆるい
別にふざけてやってるてきなことではなく、
つくるだけなら簡単にできる、五人いれば後は
生徒会に部活の名前と部員の名前をかいた紙を提出すれば絶対に承認される、といっても新しく作られた部活に部費はないのであまりつくられてはいないのだが。
「ここに五人いるし、部室もここでいいだろ?
別に誰か忙しいわけでもないし、な?」
…でも冬花ちゃんはあれだよ?12歳だよ?
親が心配しそうだなぁ…ましてや天才だし、
少しでも帰るのが遅れたらねぇ…
冬花ちゃんの身が心配だし止めておいた方がいいよな、
「なぁ、陽斗…確かに全員忙しくはないかもだが
冬花さんは12歳だぞ?流石に帰るのが遅くなったら親が心配するだろ…」
俺が言うと新崎は冬花を見る、
「んー冬花の家って俺んちから結構近くてさ、
最悪遅れても俺と秋葉で送るから大丈夫だろ」
どうしてそれで大丈夫なんだろうか…
話に出てる冬花ちゃんは完全に寝てる。かわいい
「いやでもなぁ…」
幼女は大事にしないと、
「だったらわたくしの家のものが送り届けますわ」
言い合いはいつの間にやら終わっていたらしく
城戸さんは会話に入ってくる、あぁ、そういえばお嬢様でしたものね、はっきり見たわけじゃないけど。ていうかそんなにしてまで部活やりたいんですね…
まぁ、そこまでやられてたらね、
というかこれ以上言ったらとんでもないことしそうだし、このお嬢様は
その後、部活の名前やらを決め、申請をする紙に
自分達の名前を書く、ちなみに城戸さんが
考えた部活の名前はあまりにダサかった、
部活の名前に人の名前が入っている時点でね、
ネーミングセンスがないです。
結果、部活の名前は 日常部となった
なんだよ、日常部って俺の日常に部活はない
申請してから1週間後
まぁ当たり前ながらも申請は許可され、
部室も冬花ちゃんが部員に入っているからか
昼食を取る部屋が部室となった、あの部屋は
どうやら冬花ちゃん専用部屋だったらしい、
専用部屋って俺だったら使われたら怒るけど
冬花ちゃんは名前書くとき嬉しそうだったし
大丈夫だと思う、
などと考えていたら授業の終わりを知らせる
チャイムがなる、いつもだったら家帰るときは
なにしよっかなーとか考えながら帰るのだが
今日は部活がある、部活がある(ちょっと嬉しい)
「おーい灯ー行こうぜー」
色々考えているうちにもう部活の時間らしい
俺よ、楽しみにしすぎでは、どんなに頑張っても女の子と恋に落ちたりはしないのだぞ
「はやく、いきましょう!陽斗、仁田!」
俺より楽しみな人が目の前に城戸さん…スッゴいテンション高いし笑顔ですよ、というか日常部ってなにすんの?日常について語んの?
「あ、あぁ、分かったよ」
俺も鞄を取り、席から立つそれを見ると城戸さんははや歩きで部室に向かっていく、周りもあんな城戸さんを見たことがないらしく戸惑っている
…俺もあんなにテンション高いのは見るのは初めてだが、部活が始まるまでの間昼食を取るとき
もテンション高かったんだよね…ワクワクしているのが見て分かるぐらいだった、まぁ、だったら
申請許可される前から放課後集まればよかったのだが、城戸さんと陽斗がそれを止めてきた、
なにやら部活はちゃんと許可されてからが
良いらしい。
俺も、なに?やっぱりそういう意見を大事にしたいし?おれ自身も楽しみだったし?
まぁ色々あったが今日から部活が始まるのだ
「なぁ、灯!次の休みって三連休だけどお前のとこって出掛けるのか?」
次の三連休は確か俺を除いて出掛けるらしいけど
俺の家族は結構休日は出掛けることが多い。
しかも俺をよく省いていくことが多い、
というか毎回そう、だがそれのお陰もあって
俺の財布はいい感じに金がある、家に残る俺用に親が飯代を置いていくのだ、それをなるべく節約しているので俺の財布は豊かなのだ、もっと出掛けようぜ。
「まぁ、大体休日は暇だぞ、でもなんでだ?」
一緒に遊びにでもいくのか、でもそれなら三連休
が暇と言うよりも何処かで遊ばないかとかになるはずだ、
「んーっと、夏が最初の部活の活動は皆でうちの別荘で親睦を深めるためにお泊まりしないかーって言ってきて、まぁ、スッゴい楽しみにしていたらしいし…断るのも悪い気持ちになるから…」
…スッゴい楽しみなのは見て分かるよな
ていうか最初の活動が泊まりってハードル高すぎないか?ましてや冬花ちゃんの親が許さんだろ
「もう、全員に聞いてOKを貰ってるんだ!お前だけだぞ、大丈夫かどうか聞いてないやつは、
メールしたはずなんだけどなぁ…」
どうやらその心配はいらないらしい、男女が
一緒にお泊まりとかヤバい気がするが
片方は主人公、片方はヘタレだし、問題ないだろ
ましてや主人公のハーレム要員に手はだせない
ハーレム要員じゃなくても手はだせない
「俺は、うーん、まぁ大丈夫だ」
楽しみにしている人間もいることだし、流石に
最初の部活の活動を休むのもあれだろう。
「そうか!じゃあこの後、部室いったらなに持っていくかとか色々みんなで決めないとだな!」
そう言いながら新崎は扉に手をかけた
…ん?女の子とお泊まり?