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モブに慈悲はない…?  作者: いす
7/110

部活

7作品目

誤字・脱字があったら申し訳ありません

授業は進みこの授業が終われば昼である、

いつも、昼食は教室でとるのだが今日は違うかもしれない、新崎から昼食を一緒に取らないか?

という内容のメールがきたのだ、

ま、まぁ誘いを断るのもなんだし、ね?

そう自分に言い訳して、新崎の誘いを受けたのだ

別に俺は購買勢ではないので一緒に食べることに

問題はない、俺の弁当は親が作ってくれたものではなく、俺の自作である、いや、朝起きても弁当3つしかないのよ。妹のとこは弁当制だし、

親が二個持ってくから必然的に自分で作らねばならない、購買はヤバいと耳にして以来なるべく忘れないようにしていた、しかも冷蔵庫には作れといわんばかりの材料があるからね。

もし寝過ごした場合は学校には行かない。

そんなこんなで色々考えていたら、授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。それを聞いて

「よし、今日はここで終わりだ。しっかりノートに書いとけよー」

と先生は言いながら片付けをして早々と教室を

出ていく、それと同時に生徒は各々に行動を

始める。一緒に食べるために机をくっつけたり

購買にむかって走って行く人もいる、

俺もカバンから弁当を出す、それを見て新崎と

ん?いつの間にか城戸さんも新崎の近くにいる

速い…

「んじゃあ、仁田!付いてこいよー!」

と俺に声をかける、ここで食べないのか。

俺も席をたち新崎の後ろ辺りに付いていく

その際に

「今日から仁田も一緒に昼食を?」

城戸さんは新崎に聞く、だが別に不機嫌というわけでもなさそうだ、良かった…

「あぁ、そうだけど、だ、だめだったか?」

駄目とか言われたら泣くんだけど、

「いえ、陽斗の友人なら問題ありませんわ」

会話の話題である俺が一言たりとも話してないのは何故なんでしょう…

「そうか、サンキュな!」

と笑顔を城戸さんに向ける、城戸さんの顔がほんのり赤くなる。乙女だなぁ

その後やっと俺は会話に入りすこしばかり話していると、目的の場所に着いたのだろうか、

新崎達は止まる、確か…ここは空き教室だったはずだ、入るためにはカギが必要だったはず…

周りの部屋も普段あまり使わない場所が多いためか、人がいない

「なぁ、新崎、目的地ってここか?」

新崎に聞いてみると

「あぁ!そうだぞ」

と言いながら扉を開ける、新崎と城戸さんは

中に入っていく 

俺もそれに続いて入ってみると…

中にはもう人がいた、最初は幼なじみちゃんかと

思ったがどうやら違うようだ、その謎の少女は

新崎が入ってきた途端椅子から立ち上がり、

新崎に抱きつく、あぁハーレム要員ね…

ハーレム要員の子供は新崎に

「陽斗、陽斗わたしずっと待ってたよ…!だ、だから、あ、頭撫でて…」

そう言いつつ新崎の手を取り自分の頭におく

「あぁ、冬花(とうか)、偉いぞー」

新崎は冬花ちゃんの頭を撫でる、身長から見て

うちの妹より低いんじゃないか?

ちなみに俺の妹は中1だ。

「なぁ…新崎この子は?」

俺は聞いてみる、流石に知らない人と同じ部屋で昼食を取るのは気まずいだろう。

「んぁ、そういや紹介してなかったな、悪い

えっとこの子は坂美(さかみ) 冬花(とうか)って

いう名前で、この部屋に大体いつもいるんだ。

冬花は飛び級してきたらしくて、まだ12歳だってさ、流石に歳が離れすぎてるってことで教室には行かないんだ。」

と説明してくれる、紹介された冬花ちゃんは

新崎の後ろに隠れる、いいなぁ、俺も幼女に頼られたい。

なかなか会話に入れない城戸さんはちょっと不機嫌そうだ。小声で

「うぅ…陽斗と静かにご飯を食べるためにはしかたないのですかねぇ…もっとかまってくれてもいいのに…」

と口にだす。

不機嫌というより拗ねているのだろうか

残念ながら新崎には聞こえない。

というか俺も自己紹介しといたほうがいいよな…

「えっとよろしくね?坂美さん、お、俺は仁田

灯っていうんだ、俺はまぁ、新崎の友人?みたいなもんかな?」

最初の自己紹介よりかは噛まなくなったな俺よ

自分の成長を感じていると新崎からちょっと変な目をむけられる、なんで?

「灯、俺らは友人みたいなじゃなくて友人だぞ!それに、新崎じゃなくて陽斗って呼べよな!」

こいつは…いやぁね友人って認めるの恥ずかしいんだからな、もし違ってたら悲しくなるだろ

「わ、分かったよ 陽斗」

と、戸惑いながら言うと新崎は満足そうだ。

男にじゃなくて女の子にこういうこと言われたかった。

「…さっさとお昼を取りませんこと?」

忘れられていた城戸さんが口を開く。

「あぁ!そうだな、灯、そこから机と椅子とってこいよ。」

そう新崎は机と椅子の山に指をさす、

つうかコイツ弁当箱はどうしたんだ?なにも持ってないけど、幼なじみが持ってきてくれないだろうか?姿すら今のところ見てないけどそう思いながら机と椅子を取り四個置いてある机の近くに置く、四個あるってことは幼なじみは来てないだけか、俺が納得していると、扉が開く、

「陽斗!ごめんね!ちょっと授業長引いちゃって…ほんとにごめん!ってあれ?新しく人が来てる…」

どうやら笠木さんは授業で遅れただけらしい

ていうか新しい人って俺か。

「大丈夫だぞ、それとコイツは仁田 灯っていうんだ、俺の友達な!」

新崎はまた説明している。コイツ今日で三回俺の説明してないか?

「えっと、仁田君、よろしくねっ!

私は笠木 秋葉っていうの、仲良くしてねっ!」

笠木さんは笑顔で挨拶してくれる優しいなぁ…

「あ、あと陽斗!今日のお弁当だよ!」

そう言って2つあるうちの一つを新崎に渡す。

やっぱりかぁ…

「陽斗?今日はわたくしもお弁当を作ってきたのですよ、わたくしの食べてくれませんこと?」

城戸さんはシンプルな包みの弁当箱をだす

こういった場合重箱とかな気がするが、あれ絶対邪魔になるよね。城戸さんもそれが分かっているのだろう。

「は、陽斗?わ、わたしも何か持ってきた方がよかったの…?ごめん…」

と、冬花ちゃんは少し悲しそうな顔をさせながら

謝る。おのれぇぇぇぇぇぇ!新崎ぃぃぃぃ!

幼女を悲しませるそのような行為死に値する!

「あ、あー冬花さんはなんも悪くないぞ、陽斗が悪いからな」

幼女の悲しい顔を見るのはキツイので、

なんとか慰めようとする俺、

にしても幼女は最初から名前で呼べるんだな…

予想外の人間から話しかけられたのか冬花ちゃんは少し驚いていたがすぐに直すと

「あ、ありがとね…で、でも陽斗は悪くない…かも…」

あぁ…俺の必死の慰めが…


その後も少し間があるもの俺と冬花ちゃんは

ゲームなどで話していた、どうやら冬花ちゃんは

案外ゲームや漫画など、サブカルチャーが結構詳しいらしく食事を取りながらその話で盛り上がってしまった。その間、新崎と二人はどちらの弁当を食べるのかで揉めていた、2つとも食べればいいのに。 



しばらくして結局2つとも食べた新崎は苦しそうに机に倒れた。やったね

争っていた二人も昼食を取り終わってなにやら話している、冬花ちゃんはちょっと眠そうだ。

…昼終わるまでまだ時間があるなぁ

などと考えていると新崎が

「なぁ、灯ーお前ってさぁー放課後って大体暇か?」

と聞いてくる、えぇとっても暇ですけどなにか

「暇だけど…」

それを聞いて新崎は席から立つと

すこし興奮しているのか、いつもより声を少しばかり大きくして

「なぁ!俺らで部活作らないか!」 

それを聞いて

城戸さんは嬉しそうに 

秋葉さんはすこし驚き

冬花ちゃんは眠そうにしながら頷き

俺は、俺は一体どんな感じだろうか

もう一度新崎は言う



「部活作ろうぜ!」

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