紹介
6作品目
誤字・脱字があったら申し訳ありません。
…というかなんで俺んちに入ってきてたのだろうか
渡すものなら玄関で貰ったし、気になる。
聞いてみるか?いや、でももしかしたら最近の男子高校生は家まで来たら家の中まで入ることをするかもしれない 絶対ないな。
このまま何の用かも分からないまま家においとくというのもこまりものだ。
さっそく聞いてみようとした時に、
「なぁ、お前ん家っていま誰もいないのか?やけに静かだけど」
新崎は突然聞いてきた。
この時間帯はうちの家族は全員いない、親は共働きだし、妹は学校だ。と、いっても母親は
昼に時々、飯を家で食べるために帰ってくる。
家で飯食って、またすぐ会社に向かっていく
と、いってもパートなのだが。
「あ、あぁこの時間帯は家にはだれもいないぞ、
と、というかお前はなんで俺んちで遊ぶぼうとしたんだ?」
質問に答えるだけでなく、新しい質問を作り会話を途切れさせない。
こんなことをしたのは久しぶりでした。
「別に友達だからお前ん家で遊んでもいいだろー!」
…友達だから家で遊んでいいとか初耳なんですけど、中学時代友達と思ってたやつの家とか一回も行ったことないんだけど、誘ったとしてもはぐらかされて…いや普通に断られてたな。
「そ、そうか…」
と、やっとの思いででた言葉を口に出す。
「んぁ、そうだ、忘れてた、お前とLINE交換してなくないか?いま交換しとこうぜ!」
ワイルドダウン!
…そんなことよりもLINE ねぇ
俺がスマホを持ったのが高校の入学したときだ、
中学のやつらと交換出来なかったし、同じ高校に
入ったやつも俺のことなんか忘れて青春を
楽しんでいる、そのことが分かったときに確か
LINEは初期からはいっていたにも関わらず、
登録もせずに消してしまった。
いまとなってはスマホはただのゲーム機状態…
そういえば家族ともメルアドすら交換してないな
俺の親冷たすぎないか…
LINEはやっていないのでメルアドを交換するしかない。
「悪いが、俺はLINEやってなくてな メルアドでもいいか?」
ごめんね、友達いなくて
「あぁ大丈夫だそ!にしても今時の高校生がLINEやってないとはな。」
と、新崎は軽く笑いながら話す。
その後新崎と俺は据え置き型のゲームで
対戦をしたのだが… こいつゲームもうまいのか
初めてやるとか言ってた割りに、長くプレイしている俺をここまで追い詰めとは。
ちょっと悔しい。
そんなこんなで昼を少し過ぎたとき、新崎の
スマホが振動する。
新崎はスマホとり、中身を確認すると、時計を見て少し慌てて
「わ、悪いちょっと幼なじみが飯つくって待ってるから、もう帰るな!今度は俺んちで遊ぼぜ!」
幼なじみが飯つくって待ってる とか一生で
絶対使わない言葉だろ。
「あぁ、気をつけて帰れよー。」
二時間の間で大分仲良くなったのではないだろうか、だが忘れてはいけないコイツは主人公、
俺は良くて主人公のとなりにいるうるさい系男子にしかなれないのだ。
うるさい系ならならなくていいです。
翌日 1週間の真ん中まできた。悪魔の火曜月曜
が終わり少し楽になった気分だ。1週間ごとにくる悪魔とか超迷惑だとおもう。
…少しして新崎とハーレム美少女二人が来たようだ。あれ?美少女二人は笑顔で新崎に話しかけている。仲直りしたのだろうか、あ、そんなことなかった。扉を開け新崎と城戸さんが入ってくるときに、城戸さんはすっごいいい笑顔を笠木さんに
向けていた。わぁとっても可愛いなぁ
と、考えていると
「灯、おはような!」
新崎はいい笑顔で挨拶をしてきた
わぁとってもカッコいいなぁ。ていうか
いつからコイツは俺のことを名前呼びするようになったんだ…まぁ今は挨拶を返そう。
「ああ、おはよう」
実に無難な挨拶だな、俺よ。
「…陽斗、この方はいったいだれですの?」
急に、城戸さんは俺のことを聞いてきた、
しかもその顔はすこし不機嫌そうだ
あれかな?いい笑顔を自分以外に向けてるからかな?俺、男だからいいやん…
「あぁ、名前は仁田 灯 前にちょっと色々あったけど許してくれてな、灯はスッゴく優しいぞ!
仲良くしてやってな!」
とまたまたいい笑顔で俺の紹介をする。
笑顔を向けられた城戸さんは、すこし赤くなりながらも、
「これからよろしくですわ、仁田」
最初から呼び捨てとは、実にお嬢様だ。
「あ、というかそろそろ先生来るから夏、席に着けよ」
時計をみると確かにそろそろだが、
次の授業の先生はいつも来るのがすこし遅いから多分まだ喋っていても大丈夫だったり
「えぇ、陽斗分かりましたわ」
まぁ、転校生がそんなこと知るはずないんだが
どうして新崎が言わんかはしらん。
ん?というかなかなか城戸さん新崎のそばを
離れない、なんで?
「え、えっとまたあれをしなくちゃか?」
新崎は少し照れている、あれとは一体…
「はい、陽斗の日課ですよ?」
もしかしてだが昨日もなにかあったのか?
休んでいたから分からんな。
そう思っていると
「わ、分かった…」
スッと新崎の手は城戸さんの頭の上に置き
優しく撫ではじめた。城戸さんはとっても嬉しそうだ。というかね、すっかりと俺のことなんか忘れてますよこの二人 周りも撫でられるのを見て
近くにいる人と小声で話している。
前まで大声で叫んでたやつらは一体どこにいったのだろうか、俺が昨日休んでる間に色々起きすぎでは?などと考えていると授業の始まりを告げるチャイムが鳴る。
それを聞いて周りの生徒は席に着きはじめる、
新崎と城戸さん自分の席に着く
俺も新崎の頭(ハサミを持って)撫でてやろうかな