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モブに慈悲はない…?  作者: いす
18/110

曖昧

十八話目

誤字・脱字があったら申し訳ありません

多分次は遅いです。

「…それでな?親がどっちもいなくなって少しあとに祖父がうちに来てみないかー?って誘われてさ。俺はまぁそんとき中3だったから 

急に親がいなくなると料理とか洗濯とかあんまりできないし…さ…」

ふーむ…ちょっと前って言ってたが二年前か。

…もしかしたらはそれはこいつが空虚な時間を

送っていたからなんじゃなかろうか。

ちなみに二年前の俺は脳内お友だちと高校ってどんなところだろうなーって話してたと思う。

「それで、祖父のところに来て最初に出掛けたのがここなんだ。確か…今日遊んだところが

もう少しで完成するってことでパーティーを

開いたんだよ。建設に関わったとこの社長とか呼んで。」

…つまりはお前の祖父さんは社長ということですか。やっぱ金持ちじゃねえか…

金持ちで女の子にモテてイケメンで強い。

もうこいつが全人類の敵なんじゃないかな。

こいつが人類の敵ならば俺は冬花ちゃんを

守らねばならない。多分守れない。

「んで…そのときに迷って…ここらへんを通ったことがあるんだ。案外覚えてるもんだなっ!」

新崎はとってもいいえがおでいってくる。

お前…普通親が亡くなった話で

笑顔なんてだせないぞ…

俺の考えていることはまぁ当たり前ながら

新崎は分かっておらず外を眺めている。

………あれ?なんでこの話俺にしたの?

そういう過去話はだいたいヒロインとかに言って

好感度をあげるんでしょ?

そんな辛い過去があったんだ…

守ってあげなきゃ……って感じにさせるんでしょ?

それどころか俺が冬花ちゃん守らなきゃって

感じになったんだけど。

聞いてみる…?いやでもなぁ…

どうする?どうしよっかな…

二年ぶりの脳内お友だちと再会して

聞いてみることにした。

………………結果聞いてみることになりました。

……なんか筋肉でどっちにするか決める芸人いたよね。

「なぁ…なんでその辛い話を俺にしたんだ?

まだ話すようになってから一ヶ月もたってないんだぞ?」

俺が話しかけると新崎は外を見るのをやめた、

あ、またこいつ真面目な表情になってる。

「あーそれか?いや…な?今日観覧車に乗るときにさ、お前一人になったろ?…それが

まぁ…さっきの話を思い出しちゃったからさ…

家族なくして少しだけだったけど一人でいて

まぁ秋葉のお母さんとかが結構来てくれたけど

やっぱり一人でいるのは辛いから。それを

分かってくれたらなーって。」

その一人でいた話がまともにないのに

どうやって分かれと。

もしかしたら話したくないだけかもだが。

まぁあれでしょ?いつもどうりにお前のお側で

好感度とか伝えるの頑張りゃええんでしょ?

…伝えたことあったっけ

「…流石にそろそろ戻った方がいいかもな。」

…お前ってさぁ結構俺の意見聞かないときあるよな。まぁ賛成なんだけどさぁ。


部屋につくちょっと前に新崎が急に

話しかけてくる。

「…なんか色々言ったけどまぁ…なんだ

言いたいことは1つだ。

俺のために一人でいないでほしい」

…それは無理である。

学校はまぁこいつがいるからいいとして

家だとそれなりの頻度で一人、主に休日。

だけどここでそれを言うと休日も

こいつが来そうなので

今は頷いておくことにした。

だけどもその頷きは斜めなので微妙に守る気が

ないことが分かってしまうかもしれない。

おのれ親。

「なんだ…そのよくわからない返事は…」

新崎はなんかよくわってないようだ。

…怪しまれるとめんどいので普通に答えておこうかな…

「まぁ…なるべくは守るよ… きっと…多分…」

最後の方はだいぶ小声にしといた。

新崎は俺の答えに満足したのか笑顔になり

部屋の扉を開ける。


…冬花ちゃんの起床を見届けるために  

明日の朝は早く起きなければならない。


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