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モブに慈悲はない…?  作者: いす
17/110

告白

十七話目

誤字・脱字があったら申し訳ありません

あと更新頻度が遅くなると思います

「あー寝る前に灯と話したいことあるんだけどいいか?寝る場所はまぁ勝手に決めといていいから」

みんなで遊んだものの片付けをしているときに

新崎が突然喋りだす。

そういやそんなこと言ってたような…

思い出そうとするが冬花ちゃんの笑顔のことを思い出してしまう。ふへっ

「仁田…なんか気持ち悪いですわよ…」

城戸さんに気持ち悪いと言われてしまった

おのれ新崎。

「それよりも陽斗!本当にわたくしたちで勝手に決めてもいいんですわよね?いいんですわよね!……フフッ」

城戸さんは興奮している

…いつもの城戸さんって感じになってる

学校で見たときのお嬢様オーラはどこへやら

完全に間違った方向に進んだ恋する乙女である。

そのうちヤンデレになるんじゃないかと心配。

「…良いって言ったけど床とかはやめろよな

泣いちゃうぞ。」

俺は冬花ちゃんの寝顔が見れるなら床でもいいですよ。というか床にしてください!

……もちろん嘘ですよ?

「まぁいいや、そんなことより灯!ちょっと

ついてきてくれないか。」

…俺に話したいことってほんとなんなんだろうなぁ……もしかして告白?!

キャー!ぜったいムリー!まじで無理です。

そんなことを考えながら部屋を後にする。


…こいつよく迷わずに進めるよなぁ

新崎に付いていってるのだが…道を新崎は

間違えずに進んでいる。

いやまぁもしかしたら間違えて進んでるかもなんだけど…でもなんの迷いもなく進めてる時点で

多分間違えてないでしょ。

今通っているルートは確か一回も使っていなかったはず。ましてやここらへんは使われないこと前提なのか電気すらついておらず、

明かりは月だけである。

ほんとよくなんの迷いもなく進めるなぁ…

気になったので聞いてみることにしよう、

過去の俺だったら絶対できない芸当。

「…陽斗、お前よく迷わずにガンガン進めるな

なんか地図とかもらったのか?」

俺が話しかけたからなのか新崎は

急に止まる。危ないっ!俺にぶつかるところだったぞ…

「あーそれはまぁ……まぁここで話しても

大丈夫だと思うし問題ないか」

新崎は振り返って俺を見る、その顔はさっきの

仲良くゲームしてたときと違いお風呂に行く前のあの顔だった。

「まぁその…なんだ…話す前に1つお前に言っておきたいんだが良いか?」

新崎の顔は月明かりではっきりと見える

そして新崎からも俺の顔がはっきり見えているだろう。

「別に問題ないが…」

俺もいつにもまして真面目でハンサムな顔していることだろう。

「じゃあ言わせてもらう…」

新崎は一体俺に何を言いたいんだろうか

このあとの話を聞いても友達でいてくれるか

的なことだろうか、それなら問題ない。

あんま仲良くないやつの秘密はすぐバラしてたが

お前とはそこそこ仲はいいはず、俺がお前のことを嫌いにならない話以外なら問題ないさ!

新崎の顔は俺の目を見ている、

この純粋無垢な目を…

そして新崎が口に出した言葉は…

「…………その鼻眼鏡…取ってくれないか…そのーなんだ…今から話したいことと全然あってない気がするんだ…」

鼻眼鏡……だと…!これは冬花ちゃんの笑顔のためにつけているものだ、取りたくはない。

と、最初は考えたが今残念ながら冬花ちゃんはいないので外すことにした。

「あーそのなんだぁ申し訳ないな、鼻眼鏡は

笑顔を作れるから…」

鼻眼鏡は俺の顔から離れた…

だけども鼻眼鏡くんの活躍もあってか

先程までの重苦しい空気はなくなり

いつもの二人で会話をするときのような感じに

なった。これが俺の狙い。 

「…それのおかげで話しやすくなったから

結構感謝かもな!」

いつもの新崎に戻ってくれた、

やっぱり鼻眼鏡ってサイコー!というか

それを渡してくれた冬花ちゃんがサイコー!だし

天使だし癒しだしでもう冬花ちゃんは人間を

越えてる。崇めなければ…

「ま、それよりも話したいことってなんだ?

流石に長引かせると城戸さんとかに怒られそうな気がするし。」

あの子ったらワガママなんだから…

その点冬花ちゃんは…(省略)

「…どうして夏が怒るんだ?男と寝るんだから

普通は長引かせるどころか同じ部屋も嫌だろ?」

なんででしょうねぇーわからないなー

この鈍感やろうが。

「ま、そんなことよりもさっさと言いたいこといってくれ、 そうしないと冬花ちゃんが…」

寝顔の写真も撮りたいがそれよりもパジャマ冬花ちゃんが撮りたい。いやでも早起きして起きた冬花ちゃんを撮るか…?

よし決めた!全部とろうか!

「それじゃあ言わせてもらう…んだが…

俺の親って…さ…いないんだ…」

新崎は苦笑いをしながら言う。

…海外に行ってるんでしょ?

親は二人で帰らない海外旅行中なんでしょ?

「あーちょっと言い方があれだったかもな…

その…なんだ…この世に俺の親はいない。

ちょっと前に海外に向かう途中で飛行機が墜落

したってニュースがあっただろ?あれに俺の親が乗っててさ。」

そのニュースなら少しだけ覚えてる、

結構な人数の日本人が乗ってたから

ニュースも大々的に取り上げてたはず。

海外に逝ったのか…

結構不謹慎なこと考えてるが他人の死なんてそんなもんだろう、

ましてやなんの関わりもなければ尚更。


俺って白状なんかなー

そんなことを考えてしまった

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