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モブに慈悲はない…?  作者: いす
16/110

くろひげくん

十六話目

誤字・脱字があったら申し訳ありません

「それでは次にこれをしましょう!」

そう言って城戸さんが机においたのは

くろひげ危機一髪

ジョーカー関係ないならなんでもいいです

「それじゃっ!ジャンケンして順番決めようっ!」

そういうことで順番を決めた結果

城戸さん、新崎、冬花ちゃん、笠木さん

俺 という順番に。

城戸さんは早速剣みたいなやつをもって刺すと…

くろひげくんは見事に空中に放たれた。

くろひげくんは空で何回か回転すると床に少しの音も出さずに着地。

そのくろひげくんの最大の見せ場をみんな

静かに見届けていた。

「「「「「……………………………」」」」」

先程までのテンションはどこへやら

一気にくろひげくんのお葬式状態。

…城戸さんは普通なら引くことの難しい確率を 見事一発で引き当てたのである。

わぁすごいなー

んなわけあるかい

「もう一回やろうか……」

新崎はこの空気を変えるためにくろひげを取り

セットする。

それを見て城戸さんと笠木さんは

先程のテンションに戻そうとするが

あんまり戻せてない。

冬花ちゃんはくろひげが人生の終わりを迎える前と迎えた後でその表情はぜんぜん変わってない

ちなみに俺もそんな変わってない。

つまり俺と冬花ちゃんは同じってことである。

…いよっしゃあ!!

「順番はまあさっきと同じでいいよな!」

新崎もさっきのテンションに戻そうとする。


ということで二回目

先程と同じように城戸さんは剣みたいなのを

取る、そして同じように刺す。 

良かった…くろひげの二度目の人生はまだ

終わりを告げないらしい。何だこの言い方。

「次は俺だな!」

そう言って新崎は剣みたいなのを取り、刺す。

だがくろひげは飛ばないらしい

ていうか俺最初くろひげって飛んだら勝ちだと

思ってたけどルール聞いて分かった、

違うんだね。

文化の違いである。ていうか知識不足

んなことを考えている間に冬花ちゃんの番は

終わってしまったらしい。

子供の運動会見れなかった時と同じ感じがする。

体験したことのないことを感じ取れる俺はすごい

「次、仁田君の番だよっ!」

笠木さんの番も終わったので俺の番

刺そうしたときに新崎が

「…これさぁ何もないのもあれだし飛ばしたら

罰ゲームにしないか?さっきのはまぁ…ノーカンで。」

それを聞きながら刺すと

くろひげは二度目の人生の終わりを迎えた。

…今言わなくてもよくないですか。

「ばつ…ゲーム…いい…やろう…」

冬花ちゃんがノリノリなので

わたくしやらせてもらいます。

「…罰ゲームってなにすればいいの?」

笠木さんは新崎に聞く、城戸さんも同じ疑問を

持っていたらしく首を縦にふる。

だがその言葉のなかにやめようという言葉は

なかった。

「あんまり過激なのもあれだし、どうする?

飲み物とか取ってきてもらうか?」

新崎は俺をパシリにしたいらしい。

まぁ、それくらいならいいんだけど

服を脱げとか言われたら喜んで脱いじゃうと思うし。 あれ?

「それくらいなら良いけど…」

ということで俺は飲み物を取りに行かねばならない、けども

「飲み物ってここにありますよね?」

この部屋のちっこい冷蔵庫に飲み物があるのを

知ってる、みんな知ってる。

「いやなぁ…せっかく皆で遊ぶんだから

時間のかかるようなのじゃだめだろ…」

あーなるほどねーそりゃそうだもんねー

みんなで遊ぶことが少ないからねー ねー

俺は静かに椅子から立つと冷蔵庫に向かって歩いていく、この部屋に冷蔵庫ってにあわないなー


冷蔵庫から飲み物を取ってきて三回目を行おう とする。

ていうか一回目も二回目もはやくおわりすぎなんでは。

「三回目…はどうするか」

…?新崎の視線の先を見ると…冬花ちゃんの

まぶたが少し下がっているのがわかる

…この俺が冬花ちゃんのことを新崎よりさきに知らなかっただと…

「よし寝よう」

最初から分かっていた感じを出しながら

俺は言う

…何気言ってるけど女子と寝ようとか普通言えない

やっぱこういう気配りができるから主人公に

なれるんだろうなぁ…

冬花ちゃんだけのでいいから主人公になりたい。

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