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モブに慈悲はない…?  作者: いす
14/110

お風呂

十四話目

誤字・脱字があったら申し訳ありません

風呂にむかう途中、新崎は俺に話しかけてきた

「なぁ、夜に少し外に行かないか?話したいことがあるんだ。」

俺の顔を見ずに新崎は話す、その顔はいつも見る

顔とは違い真面目な顔だった、別にいつもヘラヘラしているというわけではないが。

「別にいいけど…」

俺の返事を聞くと新崎はいつもの優しさとかっこよさがある表情に戻った 

……告白でもされるのだろうか、などと考えることもなく、新崎の隣に並び歩いていく、

もしかして辛い過去について話してくれるのだろうか と一瞬考えたがこの俺に話したところで

良いことはないだろう。

本当になんの話だろうか。


「はぇー広いなー!」

風呂場に到着して一番に目に入ったのが浴槽の

広さである、銭湯より広いのではないだろうか。

新崎はさっきのことなどなかったようにすっかり

いつもの調子に戻っている。

「確かに…でもこれ広すぎだろ………ん?誰かいる?」

見回していると誰かがもう風呂に入っている

……あれは 

「あれって、車の運転をしてくれた人か?」

新崎は誰か分かっていないらしいので俺が教えてあげる、やっぱり俺って優しい!

「あ!あの人か、でもなんでいまここに?」

新崎は執事さんのことを思い出したらしい

その話にでている執事さんは湯船から上がり

こちらによってくる …筋肉すごいなこの人

そしてこちらの真正面にくると

「怪しませてしまい申し訳ありません、いずれは

お嬢様の婿になるお方、そしてそのご友人と

仲良くしておきたかったのですよ。」

執事さんは笑顔で話しかけてくれる、

ていうか城戸さんの執事さんとかの人たちも

新崎のことしってるのね、

「いや、俺べつに婿にはならないですよ…」

もう新崎は婿とか結婚に慣れてしまったのか、

焦らない、焦るの見たかったなぁ…

「そう…ですか…お嬢様があそこまで嬉しそうに話すのはあまりに珍しいので信じてしまいましたが違うのですか…」

露骨なまでにガッカリしている執事さん。

「ですが絶対に婚約しないわけではないのですよね?」

諦め悪いなこの人…

新崎もすこし戸惑ってるし、

「まぁ…ないわけではないですけど…でも

俺と結婚するより夏にはいい人が他にたくさんいると思いますよ。」

これが主人公特有の過小評価ってやつか…

お前、強いからええじゃん、俺なんて弱すぎて

虫がでただけでウワエァァァ!とか叫んじゃうんだぜ?

その後も新崎は城戸さんの良さを執事さんに

語られ続けながらお風呂を楽しんだ、

楽しんだよね?


部屋に戻るとそこには女子三人が。

何故か城戸さんはすこし涙目になってる、

あ、トランプが収納されてる、あぁ…

そんなことより今は城戸さん、涙目の城戸さんは

おぼつかない足取りで新崎に近づくと、

そのまま新崎のお腹あたりに顔を埋める、

…あれ?笠木さんが止めにかからないとは、

新崎はどうすればいいかわからずにそのまま固まっている、それを見かねたのか笠木さんが

「あー、えっとね?覗きにこないかなぁって

感じで結構な頻度で夏が…お風呂の入口を

あけて確認してたんだけど…全くこないから

もう女性として認識されてないんじゃないかって思ったの、夏はほらあんま法律とか知らないから

婚約者だからそういうことはしてくれると思ってたらしくて…ね?別に婚約者じゃないけど!」

なんか新崎より戸惑ってるし、まぁしょうがないとは思う。

「えっとまぁ、なんだ俺が悪かった…悪かった?

…あー、なんかお願いとかあるか?できるかぎり

やってあげるから…期限をなおしてくれ…」

それを聞くとさっきまでの感じはどこにいったのか城戸さんはキラキラした目をして、新崎を見つめる、そして右手にはどこから取り出したのか

婚姻届

「じゃあ!この紙に名前、住所などを書いてください!」

それを聞いた瞬間、さっきまでの同情はどこへやら、笠木さんが止めにかかる。

「ちょっ、ちょっと!駄目だよ陽斗っ!というか

夏!お願いにも限度があるのっ!」

冬花ちゃんも城戸さんの手にある紙を見ると

ベッドと降りると新崎の近くへ行き…

なにしてるの?あれ なんか新崎の横にいってそのまま立ってる、

「どうした?冬k 痛い!痛いんだけど冬花

脇腹つねらないでぇぇぇ!」

あ、脇腹つねってたのね、

あーいいなぁ俺も冬花ちゃんに触ってもらいたい

「痛いぃぃぃぃぃ!」

新崎よもっと苦しめ。

なんかよくわからない状態になっていると

婚約を断られた城戸さんがより

めんどくさくなりそうな発言をした。

「じゃあ今日と明日わたくしと一緒に寝てください!」

それを聞くと冬花ちゃんは不機嫌な顔になり

新崎がよりいっそう辛そうな顔をする。

そして笠木さんはそれを聞き顔を赤らめる、そして

「それなら私も一緒に寝るっ!」

冬花ちゃんの顔が凄いことになる、

あの顔初めてみたなぁ、でもやっぱり可愛い

可愛い顔しながら冬花ちゃんは

「わたしも 陽斗と寝る… だめ…?」

と聞く。

「あぁー!分かったよ!じゃあ今日は全員で寝る!これでいいな!」

ありがとう、新崎よありがとう

俺はこれで冬花ちゃんと寝れる


でもこの足の震えはなんでしょうか


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