表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブに慈悲はない…?  作者: いす
1/110

運命の出会い やり直し

一話目です

誤字・脱字があったら申し訳ありません

昔のが気に入らなかったので一度消して、また書き直しです


テンプレ主人公、それは

作者が物語を作りやすいよう、基本性能を上げまくった結果もう人間超えてんじゃないのと思うぐらいに恵まれた存在である。

周りには美少女が集まり、

生活には特に困っておらず、その上勉強もできて、運動もできるやつときたもんだ。

まぁ、そういうやつがこの世にいるかどうかと聞かれれば皆が皆、首を横に振るわけでして。 


と昨日の俺なら思っていたことだろう。

だが、今俺の目の前にいるその男は、もしかしたらその可能性を秘めておりこの物語の主人公なのかもしれないと、そう思わせた。

その彼の名は新崎陽斗(にいざきはると)

二年生になり行われたクラス替えにて目の前の席になったやつである。

そして自己紹介の際に、

「自分は特になんの取り柄もない普通の人ですけどよろしくお願いします」

そう言っていて、主人公が言いそうだなぁ…とか軽く考えさせたやつである。

ちなみに俺の自己紹介は悲惨すぎてもう何を紹介していたかすらあやふやだった。


話が少しそれたが、本題に戻る。

事の発端は今日の放課後、特にすることもなかったので、適当に本屋でも寄ろうかなとショッピングモール近くに来たら、いかにもなチャラい男に絡まれている美少女がいた、美少女だ。

誰か助けにいかねぇかなぁと周りを見ても、皆同じ考えらしく、ちらりと見ることはあっても行動に移す人は誰一人としていない。

まぁ、当たり前だ。俺だって面倒ごとには関わりたくない。

そう思い、俺もそこいらのモブみたくモブモブしようと思ったらふと、昨日読んだラノベが頭をよぎった。

絡まれている美少女を颯爽と助け、何かこう色々あってハーレム築いてたやつ。

実際このパターンがそうなのかは知らないがもし本当にこれがそれなら、俺にも勝機はあるんじゃないだろうか。

何てったって主人公はいつも勝たなくてはいけない、俺が本当の主人公なら、彼女を救いだして始まるラブロマンス…。

ちょっと興奮してしまい、「ふへっ」て口から漏れたけど幸い周りに人は特におらず、通りがけのカップルに引かれたぐらいで済んだ。

メンタルが車に轢かれたぐらい傷つきはしたが、これから始まる物語はそんなこともう気にさせない。

このこともほんのスパイスとして終わるだろうと思い、止まっていた歩みを進める。

風が後押しするかのように後ろから強く、強く吹いた。

顔を上げ、堂々と進もうじゃないかと思い前を見ると……もうあのチャラ男達は床に突っ伏していた。

あれ?チャラ男さん?大丈夫?

前進をやめ、不安げに周りを見ると、その絡まれていた美少女が誰かと男と話していた。


そうこれが新崎陽斗との出会い。

俺はこいつを見た瞬間に確信した、こいつが主人公なのだと、俺はモブなんだと。

いやさっきまでモブモブしてたやつが言うことじゃないけどまぁはい、モブです。

現実を見せられ後押ししてくれた風に文句を言うべく空を見る。

夕暮れ、夕日はドンドンと沈んでいきこのままいけば夜になる。

だがそれでも、彼女と彼の周りは明るく、そして輝いていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ