暇つぶしにタイトルを書くほど自信はない。
文章は苦手です。
勢いだけで書いたので面白いかどうかはわかりません。
人類が衰退して数百年。日本は廃れ果てた。
荒れ果てた地には煌々と太陽が照りつけ、生熱い風が渦を巻く。
その荒れ果てた光景の中に小さな町があった。
街には小さなテントを張り、野菜や果物を売る人の姿が見える。
その食物を買っているのは様々で、大人や子供、そして鉄板の人形。
ロボット。
この世界は人口の半分以上はロボットとなった世界。
だが、ロボットと人間の関係性と言っては、
「ございます、オクサマ、こレがアサカイダしニいきマした、ショクモつで、ございます」
カタコト。
ロボットは、敬意なのか、尊敬なのか、それともプログラムなのか、疑問を漂わせる言い回しだ。………多分三択の内、該当するのは三択目だ。
それにしても、口があるロボか、珍しいな。
「ありがとう」
受け取り、優しい微笑みをロボットに見せる。
ロボットはそれに見入るようにジッと見つめる。
この世界のロボットというものは、人間と何ら変わりのない感情、つまりは意思を持つようになった。
それは、進化というものではないらしい、理由は簡単で、ロボットというのは人が作った産物なのだ、いや簡単な話、元は生き物ではなかった。そこから考えるに、進化ではなく変化だ。ま、別に気にすることでもないが、だが、誰も知らない。ロボットはどのようにして変化したのか。いや、大して興味もないけれど。
まぁつまりロボットは人以上の能力と価値を持った、だが、ロボットは人間を見下すこともなく、付け上がる事もない。
このように、ロボットと人類との関係は変わらず、平和が流れる日々だ。
「はぁ」
溜息を大きくつく。
ここに、短い茶髪の少女がいた。見た目から察するに、弱い十五歳ぐらいだろう。
「なんで仕事しないといけないのかねぇ」
ふと、本音を呟いた。短髪茶色の少女。
皆が汗水流し働いてる中で一人そこにある切り株に座り風と黄昏る。
あ、またサボってる。
「あんた何やってんのよ?そんなとこで」
問いかけてきたのは大盛りのパンを抱える長い金髪の少女。
「ん?あぁ、アリスか……んー、人生の休憩。」
なんだそれ。
清々しい。そんな返答に対して彼女は「呆れた」と一言言って、
「あんた本当にそれでも保全委員会会長なの?」
アリスと呼ばれる少女は溜息交じりに言った。
「勿論!このようにバッジもあるわけだからさ!動かぬ証拠だよ。」
彼女は肩に付けるバッチをアリスの目に突き付ける。サボる人が何を威張っているのか。
「はいはい。」
ほのかは、溜息を吐き言った。
形だけな、形だけ。
「あ、待て、―――バッジもあるからバッジグー!いんじゃね?」
彼女は脳天気にそう言った。
と言うか、駄洒落かよ。
「はぁ、それにしても暑いわね。」
アリスは額の汗を拭い見上げた太陽に言う。
「そうだねぇ~。暑いねぇ~。温暖化だねぇ~。」
やはり、脳天気に彼女は言った。
温暖化って………。
「―――――――あ。」
アリスは思い出したように、声を漏らした。
「そうだ、あんた呼ばれてたよ。保全委員会に。」
その一言は彼女の表情を一変させ、先程まで一人で笑顔をチラつかせていた彼女だが、今ではどうだ、真顔である。
「え?」
拍子抜けな声を彼女は上げた。
❁❁❁ ❁❁❁
「あ~、青い。」
少年は、一人呟いた。
周りは汗水流しているさなか少年は切り株に腰掛け、空を眺める。
「………少し危うい状況……。」
少年は迷っているのだ。
この二手に分かれる道の真ん中で、どちらに行けば目的の場所に辿り着けるのか。
「全く。」
なんでこの地図分かりにくいんだよ。
内心少年は思う。
少年が手にしていたのは、紛れもなく普通の地図。ただ、この少年は相当な方向音痴なのである。
「右か?左か?………右か。」
左右交互に見渡し、少年は重いリュックを背負い込み足を進めようとする。
が。
「はい、君、そこ左ね。」
後ろからの声。
聞き覚えのない、だが、何となく知っているその声に少年は足を止めた。
振り返ると、パンを抱える長い金髪の美少女が何やら確信を持ったような目で僕のこと引き止めていた。
「君名前は?」
不意に聞かれたそんな質問に少年は一瞬思考が止まる。
と、言うよりもただ単純に金髪少女に見とれていたのだろう。
「―――え?ぼ、僕ですか!?」
切羽詰る少年。それをただ、どうでもいいように見つめる美少女。
「そう、君。」
「ぼ、僕は………神居……です……。」
恥ずかしげに少年は少女に言う。
「名は?」
「………夕です。」
もじもじと、頬を染めもじもじと指を回しながら少年は、言ったのであった。
「そう。神居夕くんね。」
そう言い、彼女は「ふぅ」とため息を吐き。
「私はアリス。保全委員会副会長の補佐的な役割のものよ。秘書といったほうが正しいのかしら?」
首を傾げ、まるでベストフォームのように可愛さが増したような。そんなポーズで彼女は少年に問いかける。
あ、この人知ってる。テレビに出てくる人だ。全世界的に有名な。
少年はその全世界的に有名な人物を自己紹介されて初めて思い出したという。
「えっと………そう、あなたは弟子入りとでも考えればいいのよね?」
ン?弟子入り?
少年と少女の認識は違う。
「ついてきて。」
面白かった?面白かった?ねぇ?ねぇ?面白かったってばぁ!?