第二話 睡蓮とライラック
璃華に続く、準ヒロインが登場します。
瑠南がバレエを始めたのは、満四才の四月。ちょうど今頃で十二年目になる。きっかけは母の友人のすすめで、『女の子は姿勢と立ち姿が綺麗な方が良い。』との一言からであった。母自身も昔、中学生の頃だけだがバレエを習っていたので是非と思い、瑠南を近所のバレエ教室『夢花バレエ』に通わせることにしたのである。
十一年前の春の午後、母に手を引かれて、夢花バレエに初めて足を踏み入れた日のことを、瑠南は今でもはっきりと覚えている。その日も、今日のように澄みきった青空で、桜が太陽の下で薄紅色の柔らかな花びらを、まるで春の雪の如く舞わせていた。
(「さぁ、瑠南。見てごらん。」)
母に優しく抱き上げられて高い位置から、初めて見た夢花バレエの洋風で白いお洒落な建物の綺麗だったことは、十一年たった今でも、瑠南は忘れてはいない。まだ満四才だった彼女には、その大きな美しい建物が、まるで、物語などに出てくるお城に見えたらしく、
(「綺麗なお城!」)
と言って、母を笑わせたそうだ。
瑠南は、見学をして一目でバレエが好きになった。一番小さな子のためのクラスを見学していたのだが、彼女達が色とりどりのレオタードを着て、音楽に合わせて踊る姿を見て、瑠南は瞳を輝かせた。
(「まるで、お姫様みたい!」)
瑠南は、それからレッスンが終わるまで、ずっと見学をしていた。少し前に母に聞いた話だが、このあと、母が
(「バレエ、やりたい?」)
と聞くと、即答で、
(「うん!」)
という元気な返事が返ってきたそうだ。こうして、瑠南のバレエ人生が幕を開けた。
それから、四才から六才までが週二回で火曜日と金曜日に一時間、小一から小四までが同じく火曜日と金曜日の少し遅くなった時間に一時間、小五と小六の頃が水曜日の午後五時からと土曜日の午後三時から一時間半、そして、中一から今が、レッスンを三回に増やして、月曜日と水曜日と土曜日の平日午後六時から、土曜日は午後五時からの一時間半のレッスン、というような日常を、瑠南は十年間続けて来た。
これまでの十一年間の道程は、決して平坦なものではなかった。
まず最初の一ヶ月目は、まず教室に入って母と離れるとぐずりだすものの、担任の講師や同じクラスの友達と話したりしては、よく笑い、一時間後に母が迎えに来ると、ケロリとした顔で、ご機嫌で母の元へ帰っていっていた。
実は同じくらいの頃、璃華もバレエを習い始めたのだが、病弱なせいかレッスンを休む日が多く、第一、人見知りがかなり激しくレッスンにあまり行きたがらず、四ヶ月で断念したのであった。
それから、瑠南は益々バレエが大好きになっていった。
そして、いつか、
『バレリーナになりたい』
と強く願うようになった。
小三の頃に、初めて都のバレエコンクールに出場し、くるみ割り人形の金平糖の精のバリエーションを踊り、銅賞を獲得した。
でも、瑠南は負けず嫌いな性格の為、金賞になれなかったのが悔しかった。だから、その悔しさをバネに日々練習を続けて、小六の頃の都のバレエコンクールでは、オーロラ姫のローズのバリエーションを踊り、見事、金賞に輝き、全国のバレエコンクールでも、金・銀・銅は惜しくも逃したものの、決選まで進み、入選奨励賞を手に入れた。昨年も全国に進んで、コッペリアのスワニルダを踊って、同じく入選奨励賞を獲得した。
(今年こそ、もっと大きな賞を取れればいいなぁ。てか、今年、出場できるかな?)
瑠南はぼんやりと考えながら、お気に入りの、七分袖で首元が浅めのVカットになっている空色のレオタードを、紫のリュックに入れた。このレオタードは、去年の十二月に誕生日プレゼントとして、両親が買ってくれたものだ。彼女には、他にも二つほどレオタードがあるが、この空色のレオタードはその二つとは違って、少し高めのブランド物である。シンプルなデザインではあるが、生地には上品な光沢があり着心地がよく、何より、上品で洗練された感じは、彼女を少し大人になったような気分にさせた。そして、このレオタードを着てレッスンをした日は、自分でも心なしか上手く踊れている気がした。
(気のせいだけどね、多分。)
自分に酔いかけていた瑠南は、少し自嘲気味に笑ってしまった。
他に、タイツとトゥーシューズ、レオタードの上に穿く黒いシフォン地でバレエ用のキュロットスカートをリュックに入れて、リュックのファスナーを閉めた。
しかし、まだ午後一時。出発予定である五時十五分まではかなりの時間がある。
(面倒くさいけど、仕方ないか。)
こうして彼女は嫌々ながらも、三時間ほど家庭学習を真面目に頑張るのであった。
夢花バレエの、瑠南の在席するシニアBクラス(中学生クラス)に割り当てられている二番教室は、すでに五人の生徒がいて、思い思いにストレッチをしたり、おしゃべりをしたりして過ごしていた。
瑠南は、今日はシニヨンがあまり上手く作れなかったことを気にしつつも、ストレッチを開始した。
開始三分後、教室のドアが開いて、瑠南の親友で隣町の中学校に通う、同じく中三の神唯花が入って来た。瑠南が手を振ると、唯花も小さく手を振って応え、小走りで瑠南の隣にやって来た。150センチと小柄で細身で、その分体重もとても軽いため、パタパタと足音も軽い。
「瑠南、おはよう!」
「あ、唯花、おはよう。」
二人の挨拶は、大抵いつであっても『おはよう』である。友達同士で『こんにちは』と言うのは二人共、どこか変だ、と思っているからだ。
「そういえば唯花、少し背伸びた?」
瑠南は、唯花の全身をさっと見た。この頃、唯花の身長が少しずつ伸びている気がしたからだ。
唯花は拗ねたように、少し頬を膨らませて笑った。
「何それー!なんか保健室の先生みたいじゃん。あ、一応、半年前よりは3センチ位伸びたよ。でも、瑠南の身長が羨ましいなぁ。」
「う~ん、そうかなぁ・・・。」
「絶対そうだよ!だって、もしも将来、バレリーナになったら、絶対背が高い方が有利だって。踊りも綺麗に見えるしね。だから今、ユイも頑張って嫌いな牛乳飲んでるんだ。」
唯花は、ガッツポーズをしてみせた。瑠南は思わず吹き出して、ガッツポーズを返した。
唯花は、一人っ子なためか、努力家だが少し甘えん坊でド天然、な美少女である。
小さくて形の良い顔の中には、少し垂れ目がちな二重の大きな目と、高くはないが形の美しい鼻、花びらのようなピンクの小さな唇に、血色の良い頬をもっていて、チャームポイントは、笑うと口元に二つできるえくぼだ。シニヨンにされたセミロングの髪は茶色くて、ふんわりと天然ウェーブがかかっている。肌は美しい乳白色をしていて、肌荒れとは全く無縁なほど質の良い健康的な肌だ。
一言で言うと唯花は、まるで、童話に出てくる妖精のような美少女である。(あと、はっきりとした顔立ちや髪の茶色さから、唯花は、ぱっと見ハーフやクォーターにも見えるが、彼女は生粋の日本人だ。)
彼女は、幼稚園の年長、つまり六才からバレエを習っていて、今年でちょうど十年目だ。瑠南と同じで上達が早く、将来はバレリーナになりたいと思っているそうだ。
実際、この教室からは、有名なバレエダンサーやタカラジェンヌも、輩出されている。ここの講師も、この教室出身の元バレエダンサーや、タカラジェンヌだ。だから、二人の夢も叶う可能性は十分にある。
(でも、やっぱり才能かな。実際に今のレベルだったら、まだ叶える段階には及ばない気がするし・・・。)
悲観的に考えて、ため息をついた瑠南。それに気が付いた唯花は、ストレッチを止めて心配そうに、円い瞳を瑠南に向けた。
「大丈夫?」
その鈴のような可愛らしい声に、瑠南は、はっと我に返った。首をかしげてこちらを見る唯花に、急いで頷いて、安心させようとぎこちない笑みを浮かべる。
「うん、全然大丈夫。ごめん、ただ考え事しててさ。本当大丈夫。」
その一言を聞いて、唯花はいたずらっぽくニヤリと笑って、黒い瞳を輝かせた。
「もしかして、好きな人でも出来た?」
「んなわけないじゃーん。」
瑠南は即答して、唯花の額を人差し指で軽く突いた。額を押さえる唯花。
「いってー・・・、ってのは嘘だけど。・・・なんだ、違うのか。」
唯花は少し残念そうな顔をしている。瑠南は思わず苦笑した。
「うん。でも、ありがとうね、心配してくれて。」
「ううん。だってユイは瑠南の親友だし!当たり前じゃんか。」
瑠南は、その言葉に心から安心して目をすいっと細めて、唯花の頭に左手をポンと置いた。
「・・・そっか。ありがとう、唯花。」
頭から手が離されると、唯花は、ニっと笑って親指を立てた。
その時ドアが開いて、美しい長身の女性が一人、颯爽と入って来た。
そう、彼女こそこの夢花バレエの講師で、
瑠南達シニアBクラスの担任の講師・速水凜だ。元バレリーナで、ロシアのバレエ団に所属していた時期もある。三年前、ニ十七才という若さで現役を引退してからは、出身のバレエ教室である夢花バレエの講師となった。
「ねぇ、瑠南、」
唯花が、色々とレッスンの準備を始めた凜を見て、うっとりとしながら小さい声で言った。
「凜先生って、本当に美人だよねぇ・・・。憧れるなぁ、あんなに浮世離れした感じに綺麗な人。・・・まあ、ユイが先生みたいなスタイル良くて背が高くて、その上美人なバレリーナにはなれる筈ないけどさ。」
悲しげに、長い睫毛を伏せがちにしばたたかせる唯花。瑠南は、そんな彼女を、
「大丈夫!唯花も可愛いし。・・・背は保障できないけど・・・。でも、バレエだって、ほら、唯花はアラベスクが綺麗って良く先生に言われてるじゃない!」
と、曖昧な事も交えつつ慰めながらも、凜を見た。
(本当に綺麗な人・・・。)
毎回の事ながら、いつもそう思わずにはいられない。
凜を花で例えるならば、どんな泥沼や汚れた水であろうとも、気高く、香り高く朝露に咲く、白い睡蓮だと瑠南は思っている。
まず凜は、前にも述べた通り長身でスタイルが良い。173センチの長身で、スレンダーで線が細いながらも女性的な美しいスタイルをしている。
顔は美しい形で小さく、首は少し長めで、肩口が華奢で、胸は大きめで形良く、ウエストは高い位置でくびれており、お尻も小さく、手足も細く長く何処をとっても美しい。
肌も雪のように白く毛穴や肌荒れ一つ無い、透明感のある絹のようにすべすべとした美しい肌だ。
顔立ちも、モデルや女優の如く美しい端整な顔立ちをしている。
形の整った細めの眉は上がり気味の美しい黒で、白い肌を一層白く見せていた。目は大きめで、目尻が少し切れ上がっている二重で、睫毛も長く、瞳も黒耀石のような黒。右目の目元にある小さなほくろが、大人の色気を感じさせる。鼻も筋が通っていて高く、唇は薄く小さい。化粧は薄めの自然な感じで、それが彼女をより美しく輝かせていた。
髪はショートヘアーで、少し癖っ毛なのか外巻きの、美しい黒髪をしている。昔は、シニヨンを結うため、長かったそうだ。
凜は絶世の美女に勝るとも劣らない、と瑠南は心から思っている。三年前、瑠南が初めて凜に出会った時、瑠南が
(この女性、人間じゃあり得ない位綺麗・・・!)
とびっくりした程である。
そしてその日、瑠南の『初恋』は花を開いた。
(凜先生・・・、ウチは貴女が大好き。いえ、愛しています。)
そう、瑠南の初恋の人、今片想いしている人、それはまさに今目の前にいる凜なのだ。
午後七時四十分、すっかり暗くなった春の道を歩きつつ、速水凜は帰路を急いだ。
「暗く、なったなぁ・・・。」
そう呟いてはみたが、頭の中では全く別な事を考えていた。
(私、瑠南の事どう思ってるんだろう・・・?)
凜は、自分が講師をしているシニアBクラスの生徒・高原瑠南の事を思い浮かべた。
瑠南はとても物覚えが良く、素直で前向きな生徒である。初めて出会った時の瑠南の第一印象は、春風に咲く、薄紫の可憐なライラックのような美少女、だった。
(確か、あの娘は双子なんだっけ。)
遠くからだったが、前に見かけた時、とてもそっくりだった記憶がある。思わず、凜は頬が緩んだ。
まるで、さっき瑠南と話した時のように。 瑠南は誰とでもすぐに仲良くなれる性格のようで、凜自身も瑠南とは仲が良い。瑠南と話す度に、とても幸せな、満たされるような気持ちになる。だが同時に、幸せで、胸が苦しくなる。心が何かを隠しているかのように、楽しくて、苦しくなる。
(まさか私、瑠南のこと・・・!)
そう思いかけて、凜は両目をぎゅっと瞑った。
(そんな筈無い!私、今まで恋愛感情を持ったのは男性だけだし。それに、つい三年前まで彼氏もいた。瑠南のことは確かに好きだけど、それは、あくまで生徒として好きなのであって、そんな・・・、恋とかとかじゃないし!)
凜は、取り乱しかけた心を落ち着けようと、白いヘッドフォンを鞄から取り出して耳にあてた。ムシャクシャした、自分でも訳のわからない変な感情を鎮めたくて、クラシックを流す。
でも、耳を流れるゆったりとした美しいメロディーとは裏腹に、凜の心臓は、激しく、速く脈打っていた。
夜、双子は瑠南の部屋で、一緒に母の作ったアップルパイを食べつつ、おしゃべりをしていた。
「あっ、そうだ。璃華、具合は大丈夫?」
瑠南の言葉に、璃華はミルクティーを一口飲んで、頷いた。
「うん、咳はまだあるけどね。でもすっかり良くなった。」
「明日、学校は?」
「行く。マスクして行くよ。クラスも気になるしね。」
「そう。無理はしないで。」
「わかってるよ。」
瑠南は、そんな妹の言葉に苦笑して、アップルパイを一口、口に含んだ。バレエなどで疲れた日は、母の手作りの甘い物がとても嬉しい。
「そういえば、瑠南?」
「ん?」
瑠南が気付くと、璃華が、何か尋ねたそうにこちらを見ていた。
「バレエのあの先生、ほら、あの、背が高い、綺麗な・・・、」
「凜先生?」
「そうそう!あの先生、元気?」
璃華の、『元気?』という問い掛けに、瑠南は笑ってしまった。
「元気って・・・!アハハっ、いきなりそれかい!ま、元気だけどね。」
「だって、しばらく見てないし。」
璃華はミルクティーを銀のスプーンでかき混ぜつつ、言った。
彼女が凜を最近見たのは二ヶ月前、瑠南のことを、両親と一緒に車で迎えに行った時、車の中から一目見ただけだった。
「凜先生、美人だよね。瑠南の気持ちもわかる気がする。」
視線をミルクティーに注いだままそう言った璃華の呟きに、瑠南は頬を紅く染めた。
璃華は顔を少し上げて、瑠南を見て、いたずらっぽくクスリと笑った。
「そんな照れるなって。・・・別に、女の人が女の人を好きなったらいけないってこと、無いんだし。ウチは変じゃ無いと思うけどね、その気持ちも。人は、みんな違うもんでしょう?同じ人がいたら、逆に怖いし。十人十色で当たり前じゃん。」
璃華は恋をした事こそ無いが、本心からそう思っている。なので瑠南が、女性である凜を好きになってしまった事を一年程前に璃華に打ち明けた時も、大して驚きもしなければ、引きもしなかった。そんな妹の反応にとても驚いた事を、瑠南は昨日の出来事のように鮮明に思い出した。
その日も、夜、二人は今日のように瑠南の部屋でおしゃべりをしていた。
(「で、話って、何?」)
璃華の言葉に、瑠南の心臓の鼓動は更に速くなる。
自分の本当の心を打ち明けるのが、怖かった。でも、このまま自分一人で抱え込んでいても、死んでしまいそうな程辛かった。
口から心臓が、転がり落ちて来そうだ。息も苦しい。やっとの思いで、震える口を開く。
(「あの・・・、ウチ・・・、」)
目線が、璃華から逸れる。唇が震えて声が上手く出せない。
(「ウチは・・・、」)
(「落ち着いて、瑠南。ゆっくりで良いから、落ち着いて喋って。」)
璃華が励ますと、瑠南はもう一度口を開いて、勇気を出してこう伝えた。
(「ウチ、バレエの先生、女の人好きになっちゃったんだ。」)
顔を紅くして、目をぎゅっと瞑る瑠南。視界が黒に変わる。目の前にいる璃華がどんな反応をするか、怖くて、不安で、泣きたくなった。でも、彼女の耳に飛び込んだのは、意外な言葉だった。
(「へえ・・・!綺麗な人?優しい人?」)
恐る恐る、まぶたをゆっくりと上げた瑠南の瞳には、部屋の照明の明るさと、笑みを浮かべて興味深そうに、嬉しそうにこちらを見る璃華が映りこんだ。
(「璃華、・・・ウチの事変って、思んないの?」)
(「全然。だって人は、それぞれ違うし。同じ筈無い。違った方がいいじゃない。」)
いつも通りの、明るく優しい璃華の声。
瑠南の左目から、一筋の涙が流れる。璃華は、自分の普通じゃないような気持ちを知っても、平静といつも通りに明るく接してくれた。瑠南は、嬉しくて、心がすっきりして、笑顔と一緒に涙が止まらなかった。
(「璃華、」)
(「何、瑠南?」)
(「本当に・・・、ありがとう。」)
瑠南の白い右手を、璃華の白い、とても華奢で温かい二つの手がそっと包んだ。
(懐かしいなぁ・・・。)
瑠南は、思い出して一筋零れた涙をそっと指で拭った。
思えば、数分しか産まれた時間が違わない妹である璃華は、数分だけ姉である自分をずっと支えてくれていた。これまで自分の知らないうちに、璃華に助けられた事がたくさんあった。
「ねえ、璃華ー、」
「んー?」
璃華は口に入ったアップルパイを咀嚼しながら、大きな目を更に大きくして、瑠南を見た。
瑠南は、まっすぐに璃華の黒い瞳を見つめた。
「璃華、本当にありがとう。」
「急に、どうしたのよ。・・・いえ、こちらこそ。」
一年前よりは少し無愛想になったものの、優しい笑顔は変わらない。
(一生、この笑顔は変わらないだろう。)
瑠南は、そう信じて、璃華に微笑み返しをした。
次話は、多分年明けに投稿になると思います。
皆様、良いお年を!