12月25日 クリスマス編集事情
12月25日、天候曇り時々雪がチラホラ。
金色の髪を短く切り揃えている、赤い瞳と黒色の瞳のオッドアイを持つ中肉痩せ柄の男性。
CS4.8先生こと、金色堂祐希と言う名の21歳の漫画家の男性は、クリスマスの自室にて1人きりのパーティーを行っていた。スーパーで数日前に買った賞味期限ぎりぎりの特売のケーキに、実家から送って貰った酒瓶をテーブルに置いて、満足げな眼差しで見ていた。
「まさしく良い感じだねー。1人きりでこんな豪勢な食べ物が食べられて、まさに大人のクリスマス。最高だねー」
ハハハ! と笑いつつ、祐希は乾杯と言いながらグラスを高く上げる。
「かんぱーい! 本日の幸せと、今後の成功を!」
そう言いながら、グラスの中に入った酒をぐびぐびと飲む祐希。
「ぷっ、はっ―――――――――! 良いね、良いね―――――――!」
祐希は酒を飲んで上機嫌になりながら、「漫画、さいこ―――――――う!」とハッちゃけた様子で騒いでしまっていた。
ピンポーン!
「これから漫画もいけるだろうし、これからが楽しみだ!」
ピンポーン! ピンポーン!
「今日はあの編集者様もいらっしゃらないから、最高の日々だぜ――――――!」
ピンポーン! ピンポーン、ピンポーン!
「あぁ、もう! うるさいな! 誰だよ、こんな最高のタイミングで!」
そう言いながら、祐希は顔を赤くしながらふらふらしつつ、扉を開ける。扉を開けると共に、そこにはコートを着たクールな眼鏡女性が現れる。それは川西帆乃夏であった。
「……えっと、なんで川西さんがここに?」
「何故って可笑しな事を言っているんですか? 祐希さん?
私はあなたの―――――――――恋人なのですから」
CS4.8先生こと金色堂祐希と編集者である川西帆乃夏。
2人は漫画家と編集者と言う以前に、恋人であったのだ。