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三姉妹の真ん中令嬢は幸せになれないの?  作者: おつかれナス


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レッドとマギィの結婚騒動 後

 今日はいよいよマーレン様とアリィさまの結婚式だ!アリィ様は夜明け前から準備に取り掛かっている。


「やっとここまで来たわねー!グラビティ侯爵家の結婚式なんて何十年振りかしら!!」


 珍しく侍女長が興奮している。

 なんでも侯爵夫妻が結婚式を挙げた時、侍女長はまだ新人メイドだったらしく屋敷の準備に忙しかったと話してくれた。


 私は今休憩をいただいており、レッド様に癒されている最中だ。

 私がこんな風に甘えられるのは後にも先にもレッド様だけで、自分でも驚いている。


「もう大丈夫ですよ?元気出ましたから・・んっ」


 レッド様も疲れているからと、何度も何度も口付けをしてくる。

 それが気持ち良くて止めなくては!と思いながらも、受け入れてしまっているのがこの現状。


「この結婚式が終われば、今度は俺たちの準備が待ってるね」

「ふふ、お母様たちはアリィ様のお子達の乳母の座を狙っていましたから、準備は進んでおりますよ」

「えっ?聞いてないよ!何それ!!」


 本当に知らなかったのか、レッド様は膨れている。


「そんなに嫌でしたか?」


 レッド様に聞くと私を抱きしめながら頭を横に振る。


「君との結婚が嫌じゃなくて、結婚しても少しの間はこうして二人の時間を待ちたいんだ」


 あっ、やばい!!レッド様がめちゃくちゃ可愛い。


 そうなのだ!最近のレッド様は私の母性本能をくすぐってくる。

 愛する人にこんな事言われたらもうダメだ・・


 お母さまに何を言われても暫くは避妊薬を飲もう!


 と、心に誓った。


 式が近づくと私もレッド様から贈られたドレスへと着替える。

 そのドレスはレストランへ行った時に買った物よりも数段豪華で私には不釣り合いだと思ったが、私を見たアリィ様が


「マギィとても素敵、似合っているわ!さすがレッドね!貴女のことを良く知ってるわね」


 と褒めてくださったから少しだけ自信がついた。

 私を見たレッド様も喜んでくれて、私の方が恥ずかしくなった・・


 スレント家はさすが侯爵家を守る筆頭だけあって、用意された席は親族席の直ぐ後だった。

 当然私もレッド様の婚約者のため同じ席に案内された。


 タキシード姿のマーレン様も素敵だったけど、真っ白なドレスに身を包んだアリィ様は女神様が降臨したのかと思うほどの美しさだった。


「マギィ、もう泣き止むんだ」


 お式も無事終わり、今からお披露目会になる。

 本当ならもう移動しないといけないのだが、私の涙が止まらないせいで会場に行けないのだ・・


「もっ、もうしわけ・・ヒック、ありま、せんヒック」


 泣き過ぎて言葉も上手く出てこない私に、レッド様は優しく付き添ってくれている。

 本来なら専属護衛だからマーレン様に付き従わないといけないのに・・


「ごめ、ごめんな・・さい」


 少し落ち着いた頃レッド様に謝る。

 レッド様は芝生の上に腰掛けながら私の方へ手を伸ばすと、優しく頬を撫ぜてくれた。


「ふふ、くすぐったいです。レッドさま・・」


 

 「僕たちも幸せになろうね」


 私の耳元でそう優しく囁いたレッド様は、そのまま私の唇に自分の唇を重ねた。


 少し離れた場所から新郎新婦を祝う声が聞こえてきたが、私たちの耳には互いの息づかいしか聞こえない。


 

 暖かい陽射しの中、レッド様と私は互いの温もりを感じながらただその場から離れずにいた。




 完

少し短いですがこれにて完です!


誰に対しても冷静なレッドも、マギィの前ではただの男でした。


読んで頂き感謝!

ありがとうございました!!

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