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三姉妹の真ん中令嬢は幸せになれないの?  作者: おつかれナス


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番外編  結婚後初めての里帰り

明けましておめでとうございます!


今年も頑張って書いて行きます♪

 マーレン様と結婚しグラビティ次期侯爵夫人となった私は、今年最後の夜会に出席していた。

 最後の夜会、それは王宮での夜会であり出席出来る貴族が集まる場。

 当然グラビティ侯爵夫妻も姉であるロード子爵夫妻。妹のガーライン次期伯爵夫妻も参加しており、私の周りはとても賑やかだった。


「旦那様、奥様」


 声がして振り返れば、珍しく正装姿の次期スレント子爵と婚約者が来ていた。(来年結婚するのよね)


「まぁマギィ!とても素敵ね!レッドとお揃いの色で良く似合っているわ」


 マーレン様の専属護衛と私の専属侍女の二人は、貴族だけど滅多に夜会へは参加しないが今回婚約者として初めてマギィが参加する事となった。


「ふふ、緊張しているのね。大丈夫よ、レッドがエスコートしてくれるから安心して」

「ですが・・この様な場に私なんかが・・」

「マギィ、君が思っている以上に君は綺麗だから安心して。奥様には敵わないけれど、僕には勿体無いくらい美しいよ」

「「「「「・・・・・」」」」」


 レッドってばこんな言葉も言えるのね・・


 そう思いながらチラッとマーレン様を見る。

 マーレン様も私を見てニコリと笑い・・


「アリィも・・」

「マッマーレン様!!大丈夫です!屋敷でも馬車の中でもいっぱいお言葉をいただきましたから!」


 何かを言おうとしたマーレン様の口を両手で押さえた。そんな私の手を優しく掴んだかと思えば手の甲へキスを落とす。

 私はそのスマート過ぎる行為に頭に熱が上がってしまった。


「マーレンのこんな姿を見る日が来るとはねー」

「あら、我が家での侯子はいつもこんな感じでしたわよ?」


 ロード子爵夫妻がニヤニヤしながら話している。


 お姉様、丸聞こえなんですけど〜


 汗が頭から噴き出そうなのを抑えながらマーレン様に軽く睨む。が、そんなのどこ吹く風で私の手を取るとそのままホールへと連れ出された。


「あのままあの輪にいたら、間違いなくアリィはオモチャにされるからな」

「・・そう仕向けたのはマーレン様ではありませんか?」


 少し膨れながら言えばフッと笑いを溢す。


「こうでもしないと君を独り占め出来ないだろう?」

「!!」


 気のせいか、遠くで令嬢たちの悲鳴が聞こえたが私たちは二人の時間を持てた事が嬉しくて、その後続けて三曲を踊った。



「奥様、ロード子爵様よりお手紙が届いております」


 部屋でゆっくりお茶を飲んでいるとレッドが手紙を持ってきた。

 私宛とは珍しく手紙を受け取り確認すれば


「社交シーズンも終わったから、久しぶりに姉妹で会いましょう!ですって」


 嬉しくて思わず声が出てしまった。

 マギィもニコニコしているからきっとロード家のメイド達に会いたいのだろう。


「マーレン様はどちらに?」

「旦那様は王宮から戻られ執務室におられます」

「ではこれから伺うとお伝えして」


 レッドは 承知しました と頭を下げた。

 マギィはすでに準備に取り掛かっており、ソファーから立ち上がると隣の部屋へ移動した。



 コンコンッ!とノックをしたら中からレッドが顔を出した。私と目が合うとスッと扉を開けて中へ誘導してくれた。


「マーレン様少しお時間をいただけますか?」

「アリィの頼みなら少しと言わず仕事を終わらせよう」


 そう言って私の側へ来ると抱きしめてくれた。

 今だにあのマーレン様がこんなに甘くなるなんて・・と、不思議に思ってしまう。とても嬉しいですけどね!


「実はチェリーお姉様からお手紙が届いて、社交シーズンも終わったから久しぶりに姉妹で集まらないか?と」

「ああそれは良いね!今年はロード子爵姉妹が結婚してバタバタだったからね。ぜひ行ってくると良いよ」


 てっきり良い顔をしないと思っていただけに、この言葉はとても嬉しかった。


「とても嬉しいです。ありがとうございますマーレン様。マギィも一緒に連れて行きますね」


 そう言ってレッドを見れば、レッドも嬉しそうに頷いた。


 ああ、本当に良い所へ嫁げて良かった。


 伝えられた日にちは三日後で、滞在日時も三日間。マギィは急いで準備致しますね!と嬉しそうに部屋から下がり、釣られるようにレッドも出て行った。


「あの、レッドも下がりましたがお仕事は良かったのですか?」

「ああ、大きな仕事は王宮で終わらせて来たからな。持ち帰った仕事も確認だけだから大丈夫だ。それよりも・・」

「?」

「三日間もアリィと離れる方が辛いな」


 言い終わるが早いか、唇を奪われるのが早いか・・その後はしばらく執務室から出してもらえなかった。





「それでは行って参ります。後のことはよろしく頼みますね」


 レッドに声をかけると恐ろしいくらいの笑顔で見送られた。あまりの機嫌の良さに少し不安を感じた私はマギィに聞いてみたが・・


「私の口からは何とも・・。それよりも久しぶりのロード家、楽しみですね!」

「マギィも楽しみにしていたのね?」

「はい、サラとメグとも久しぶりですし・・」


 サラはそのままロード家に残ったが、メグはトゥーエに付き従ってガーライン伯爵家へと行ったためバラバラになってしまったのだ。


「これからはお休みに会いに行けば良いわ!レッドにはマーレン様から言ってもらうから」

「ありがとうございます」


 そうこうしている間にロード家へと着いた。

 馬車を降りると執事のロッドが出迎えてくれた。

 年はとったがまだまだ現役だ!


「お嬢様、お帰りなさいませ」

「ふふ、ロッドも元気そうで安心したわ」

「ロードさん、もうお嬢様ではありませんよ?」


 マギィに言われ慌てたように言い直す。そんな所も大好きで


「こちらに帰った時はお嬢様でも良いわよ」


 と言ってしまった。


 ロッドに案内されてサロンへ行けば、すでにトゥーエが来ておりお姉様と話していた。


「遅くなりました」

「アリィいらっしゃい」

「アリィお姉様、夜会以来ですわね」

「夜会では会ったけどこうして姉妹だけで会うのはトゥーエが結婚して以来よね?」


 お姉様に勧められたソファーへと腰掛ける。


「実はアンドリューが泊まりで視察へ出掛けたのよ。せっかくだから二人に声を掛けさせてもらったの」

「義兄さまには悪いけど、嬉しいわ」

「本当ね!」


 三人で笑い合う。

 後ろにはそれぞれの侍女が控えるが、その三人も前を思い出したかのように笑い合う。


 夕食時も、その後も話は尽きなくてずっと語り合った。結婚後のそれぞれの生活のことや旦那様の事も・・


 次の日は馬車に乗りピクニックへと出掛けた。

 そこでも三人で話続ける。


 良くそんなにも話す事があるなぁ・・


 きっとマーレン様がいたらこう言うのだろうなぁ。結婚してからこんなに長い間会わない時間が無かったからか・・


「少し寂しいですね」


 と、トゥーエが言った。


「そうね・・私もマーレン様に会えなくて寂しいわ」


 明後日には帰るのに、昨日の朝には会ったのに・・不思議ね、もう会いたい。


「二人とも完全に禁断症状が出てるわね!」


 と笑い出すお姉様。

 そろそろ屋敷へ帰りましょうか!と馬車へ乗り込んだ。


「あら?誰か来ているのかしら?」

「「えっ?」」


 三人が馬車の窓から覗くと一台の馬車が玄関の前に停まっていた。

 あっ!旦那様!

 そう叫んだのはトゥーエだった。

 すると


「チェリーお帰り」

「まぁ、アンドリューどうしたの?」


 モルダン様とお義兄さまが出迎えてくれた。


「モルダンとは一緒に視察へ行ったんだよ。せっかくだから誘っちゃった」

「トゥーエがお邪魔しております」


 トゥーエを見れば今すぐにでも飛び付きそうだった。仲睦まじい二人を見るとやはり


 羨ましいなぁ・・


 と思ってしまう。こんなにもマーレン様に会いたいなんていつぶりだろう・・


 そう思って部屋へ入る。

 食事まではそれぞれの部屋で過ごす事になったが・・


「こうなると寂しいわね・・」

「奥様・・」


 マギィが淹れてくれたお茶に口を付ける。向かいにマギィに座ってもらい互いに寂しさを紛らわせる事にした。



 食事の準備が整ったと連絡が入り部屋から出ると・・


「マーレン・・さま?」


 食堂の入り口にマーレン様が立っていた。

 私は寂しさから幻覚を見ていると思い、足が止まってしまった。


「アリィ?」


 私が足を止めてしまったからか、マーレン様は私の前まで迎えに来てくれた。


「おっ、お仕事は?」

「そんなの直ぐに終わらせたよ。君が居ないとする事も無いからね。寂しさを紛らわせる為に没頭したよ」


 笑いながら額に口づけをする。

 私は思わずマーレン様に抱きついてしまうと、一瞬驚いたが直ぐに抱き返してくれた。


「さびしかった・・です。とても・・」

「嬉しいことを言ってくれるね」


 額同士をくっ付けながら言葉を交わす。


「そろそろ入って来ない?料理が冷めるわよ」

「マーレンもアリィちゃんに会えて嬉しい気持ち分かるけど、ここ実家だぞ!」


 あまりの嬉しさに忘れてた!と言うと、またマーレン様に強く抱きしめられた。


 結婚なんて義務だと思っていた。

 愛されるなんて思ってもいなかった。

 のに・・

 今はマーレン様と離れるだけでこんなにも寂しく感じるなんて・・


「アリィ早くいらっしゃい」

「アリィお姉様、早くこちらにいらして!皆さまお待ちよ!」

「直ぐ行くわ!マーレン様、行きましょう」

「ああ奥様、一緒に参りましょう」


 私はマーレン様にエスコートされ食堂へと向かった。


 この想いが続きますように。と、願いながら・・


 



読んでいただきありがとうございました!


今新しい話を書き始めました!

11日から投稿予定でいますので、良かったら覗いてくださいませ!!


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