90/119
80.王都に行こう
「ハルバ、ライニィ、いるか?」
「んむ?むむむぐむん」
「飲み込んでからしゃべりなさい。どうしたんですか、村長?」
「王国の方から伝書が来てな、武具について色々調べたいんだと」
「武具…ですか」
「『氷柱』とかについて?」
「そうだ。だから、しあさってまでに王都へ行ってくれないか?今のところ一番新しいのはお前たちのだしな」
「3日後…わかりました」
「王都って言えば、フィルが住んでるとこだな。…王都ってどこだっけ?」
「食料はこっちで用意するから、荷造りできたら俺の家に来てくれ。ハルバ、やることやってから遊べよ」
「はい。ハルバ、さっさと用意を済ませるわよ」
「おう!…で、王都ってどこだ?」
「…私が連れてくから大丈夫よ」
「じゃあ後でな」
「はい」
■ □ ■ □ ■ □
狩人の少年は、友人のお姫さまに会えると喜んでいます。
狩人の少女は、少年の荷物から必要最低限以外のものを、徹底的に外していましたとさ。