Writing―今日、この日に…
…さて、これから一週間だけではあるが、記録をしていこうと思う。
しかしいきなり書く気が失せ始めてしまった。
これも仕方ないとはいえ、やらなければ何も良くはならない。
三日坊主にならぬよう、とりあえず1行は書くこととする。
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起きて、食事をして、寝た。
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ああ、本当に1行になってしまっているではないか。
ということは三日坊主も…?いや、それは無いだろう。
ともかく、饒舌ならぬ饒筆である内にやってしまおう。
今日は隣町まで足を運んで食料を少量ではあるが買い足した。
野菜類は1日放置されたものを除外して、それなりに良いものが購入出来たと思う。
しかし、この曇り空はどうにかならないものか。
あまりに暗くて、朝にも蝋燭を使う羽目になってしまった。
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(このページは破られている)
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く、れんこん、し、にくにく。
ひと、まるのんだ。
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…どうやら駄目だったらしい。
最後の試みではあったのだが、やはり仕方ない、と片づけてしまうしかないのだろうか。
後片付けが大変なのでそれでは困るのだが、どうせすぐ過ぎることだから、諦める。
明日は一週間目、記録をつけられれば幸いである。
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ああ、ついに一週間だ!
そして書く気力が無いということもなさそうだ!
しかし実感が無いものである。
あっという間の一週間だった。
とにもかくにも記録したことはここに記した通りなので、私だけの隠し場所にこれを置いておく。
これが再び私の手で開かれる時、私はどう思うのだろうか?
…考えてみたが、その時にしかわからないことなので止めた。
さて、家の入り口では私を呼ぶ声がする。
完全ではないにしろ、こうやって記せたことは誇りではないか?
まあ、今となってはそうであったらいい、という程度のことにすぎない。
…では、そろそろ客を迎えねば。
どうやら沢山来ているようだし、既に数人押しかけているほどだ。
これで記録を終了する。
また読めた時は、明日のページに新しく日記でも書こう。
(あぶり出しの文字が空白部にある)
ここまで気づいたか、いやはやちゃんとしているみたいで安心だ。
ここだけは初日に書いておいたのだが、
それもわかっているか?
とりあえず、お疲れ様と言っておこう。
今からその先が果てしない道だとは思うが、皆と一緒に頑張ってくれ。
最後に、その場所に光が溢れていることを祈っている。
これにて記録の閉めとする。