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69.アレクスのお仕事 2
「…………………」
「…ねえ、アレクスお兄ちゃん」
「…………………」
「お昼寝してるの?ねえ…」
「…………………」
「…むぅ。なら私もお昼寝するもん」
「…………………」
「起きたら…一緒にお話しようね?」
「…………………」
「おやすみなさい…」
「…………………」
「…アレクス、あれはわざとなのかしら?」
「どしたライニィ?早く行こうぜ!」
「ま、アワユはいい子だし、なんだかんだでアレクスも…だしね。…今いくわ、ハルバ!」
「おぅっ!今日はサイレナスが教えてくれた穴場に行くんだよな~っ!」
「あの子…どうやらいい頭をやってるみたいだし、期待出来そうね。今度はいつ来るのかしら」
「…ん?アワユ?…何なんだこの状況」
■ □ ■ □ ■ □
何かに集中していた緑色の髪の青年は、傍らに眠る少女に気づいて困惑します。
もう一度少女を見ると、青年はそっと腕を少女の頭の下に入れて、同じように寝ころびましたとさ。