表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/119

62.お見送り

「…では皆さん、何から何までありがとうございました。また機会があれば訪れたいと思います」

「おう、また来いよ!」

「狩りの時以外ならいつでももてなすわよ」

「王女様に直接お会いして、お話をさせていただくだけで光栄ですよ。こちらこそありがとうございました」

「そう言っていただけるならありがたいですね」

「フィルお姉ちゃん、またね!」

「またなー!」

「ええ、また木の下でお話しましょう、アワユ、マタク」

「元気でね。…これ、少ないけど私秘蔵の調合薬だから」

「まあ…ありがとうございます。ですが、秘蔵なのによろしいのですか?」

「大丈夫!調合方法も私秘伝だし、材料もそうそう入る物じゃないからね」

「では、ありがたくいただきますね、ヴェステさん」

「村人一同、またの機会を楽しみにしております…なんてな!また来てくれ!」

「はい、是非とも。…では皆様、またお会いしましょう」

「またな~!」

「…見事な転移魔法ね。どう、シャムズさん?」

「…追跡不可…陣解析不可…間違いなく天才の領域…」

「すげえもんだなぁ…」

「綺麗なお姉ちゃんだったね!」

「さて、明日も仕事はあるんだ!さっさと帰った帰った!」

「「「「「「は~い」」」」」」

■ □ ■ □ ■ □

公国の首都の近く、森にひっそりと建っている小屋に、1人の少女がやってきた。

白いドレスに控えめながらも美しい、小さな宝石が埋め込まれたペンダントを身につけている。

注意深く周囲を見回してから素早く小屋に入った少女は、小さく息をつくと奥に進んでいく。

「…帰っていらっしゃいましたか」

「あ、おかえりー♪」

「全く、困りましたよ。いきなり連絡が途切れるから何かと思いました」

「ごめんごめん。でもこっちも色々都合があって…」

「…まあ、私ばかりわがままを言っていてはいけませんしね」

ふと少女が窓に視線を移すと、空は大分夜の色に染まっていた。

結局、少女はその小屋で一晩過ごしてしまうのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ