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幕間~どらごんらいだー~
「キュウゥゥゥゥ…」
「? どうしたの、『ユニフ』?」
「キュウ、キュウキュウ!」
「…へえ、あなたの兄弟が…どこにいるか分かるかな?」
「…キュイ!」
「ふふ、相変わらずキレイな翠色だね。…え、あそこの大陸の…北?」
「キュウ。…キュイ?」
「あ、心配ないよ。あそこにはあの人の大切な人たちがいるから…ちょっと妬けちゃうけどね」
「キュウゥゥ…」
「…あなたは優しいいい子だね…うん、絶対大丈夫だよ!」
「キュイ…?」
「ホントだって。…じゃ、私たちは先に進もっか!」
「キュイ…キュウ!」
「うん、その方角でお願い。よ~し、はっし~ん♪」
「キュイィィィィ!!」
■ □ ■ □ ■ □
あるところに竜がいました。
背中に水色の髪の少女を乗せて、何もない砂漠の上を優雅に飛んでいましたとさ。