Talking―2人の喜び、1人の笑顔
「ねぇねぇ、こっち向いてよ~!」
「…あのな、俺今何してると思いますか?」
「お仕事。しかも余分なヤツ」
「分かってるなら話が早い。てことで除け。動けないから」
「イヤ」
「イヤ、じゃなくて…」
「…だって、■■■ったらお仕事し始めたら…相手してくれないじゃない」
「お仕事だからな、それに相手するの意味が真剣勝負なのも理由の1つだが」
「う~っ、でも~」
「ダメだ。だから…な?頼むよ■■■■■■■」
「あ~っ!私は■■■■って呼んで、って言ったのに、■■■■■■■って呼んだ~!」
「それ言ったらどいてくれる?」
「…まあ、考えるかな」
「なら…頼むよ、■■■■、なっ!」
「ん~…やっぱりヤ!」
「うお~い!そりゃないだろ!」
「なくない!絶対させないもんね!」
「かぁ~っ!もう自由にこれすんの残業する時ぐらいしかないってのに…」
「…なんだ、だから率先して請けてたのか」
『あっ!!』
「いや、そんままでいいからな。…で、■■■■■■。■■■■■■■のこと、許してやれよ?」
「そりゃ許しますけど…でも…」
「イ~ヤ~!」
「…みたいな始末ですし…」
「でもな、■■■■■■■はお前といるためにいつもの4倍の仕事をこなしたんだぞ?だったら少しぐらい構ってやれよ」
「まあ、貴方がそう仰るなら…」
「やった~!!」
「でもこの仕事の後だからな!いいか!?」
「え~…」
「まあまあ。今まで頑張ってもらったし、■■■■■■■も努力したんだ。1日ぐらい休んでもいいぞ」
「え」
「わ~いっ!ありがとうございま~す!」
「ははは、まあ楽しく過ごせよー」
「え、ちょ、ええええ!」
「一応緊急脱出用に『一度きりの願いの権利』やっとくから、まあ頑張れや~」
「はいっ!じゃあ行こう、■■■っ!」
「…あぁもう!分かったよ、■■■■!じゃあ、すみません。少し行ってきます」
「おう、じゃあな~」
これが、その日の3人だった。