41.門番さんの鍛錬大会 その7
更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
これからペースが落ちたままになりそうなのですが、ご了承下さい。
それでは、その7をどうぞ。
「…じゃ、始めますか~」
「おい、本当に大丈夫か?ていうか腹抑えてるじゃねえか」
「ん~、とりあえず大丈夫。いや~、マタクがあんなに強くなっていたとは…感動だ!」
「ハルバ、感動はいいとして訓練を…」
「あいあい~。…んんっ!じゃ、訓練を始めるぜ!ここにいるみんなは殆ど全員の武器が違うから、俺も教えんのは正直無理がある!ってことで、今回はこんなものを用意してみたぜ!」
どすんっ!
「…何、これ」
「よくぞ聞いてくれました!こいつはシャムズさんとニャムルさんの合作…『剣振るう水』だ!みんなにはこれと戦ってもらうぜ!」
「いやいや、水の体してたら倒せないって。鎖鎌は沈みっぱなしにならないか不安だし、拳は最早意味があるのか無いのか…」
「ま、とりあえず攻撃しまくってくれ」
「てきとうだな…ま、ハルバがそう言うなら大丈夫か?」
「よし、じゃあ俺から…っとお!?」
「げ、いつの間にかもう1体いる!?」
「こっちにもいるぞ!?」
「ハルバ、一体どれくらいいるんだ!?」
「え~と…確か本体から20体ぐらいに分裂して、本体以外も分裂する…だったかな?」
『なんじゃそりゃぁぁぁぁ!!』
「ちなみに倒すまでが訓練だから、みんなで頑張ってくれ」
「てめ、いきなりこれは無いだろ、っく!」
「こんにゃろう、だったらやってやらぁっ!」
「いくぜみんなぁぁぁ!!」
『おおおおっ!!!』
「おお、これは早く終わるかな?…そういえば、本体の倒し方って…何だったっけ?」
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その日、北門では阿鼻叫喚の大騒ぎでした。
村長はその一部始終を呆れた様子で見ながら、鍛冶師と魔術師を探し始めましたとさ。